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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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役得…?

同じく眠れないお話を(笑)。
ここの夕鈴は原作でも、掲載中のパラレルの夕鈴でもどちらでもいけます。
お好みで脳内変換して下さいませ♪←

――――――――――――――――――――――――――――――――


「…陛下…。」
「どうしたの?夕鈴。」
「…あ、あの…」
「―――ん?」
「―――っ!きょ、今日!一緒に寝てくれませんか!?」

――― 一瞬、何を言われたのか理解が出来なかった。
いや、理解できたところで、何を言えばいいのか…

―――一緒に寝る、と言われたのだろうか?

よし、じゃあ寝よう…
いやいやいや、だめだろう。
いくらなんでも、僕と夕鈴にはまだ早すぎる。
…というか、「それ」を簡単に口にする割には、夕鈴には躊躇いが無い。
なので理由を聞いた方がよさそうだ。

「―――どうしたの?何かあった?」
「…それが…。…女官さんの中で、心霊話が好きな方がいて…その方がそれに関する本を持って来ていたのです。それで…つい…怖いもの見たさで見てしまって…。」
「…ああ、それで…」
「水に濡れた女の人の霊とか、昔近くの戦場で亡くなった落ち武者の霊とか…後宮で亡くなったお妃様の霊とか…絵まで載ってて…。それが頭の中から離れないんです。―――っ!だからお願いです!今夜だけでいいので、一緒に寝てくれませんか!?」

夕鈴の話す内容で納得した。
要は、幽霊話に怖がった彼女が、怖いから一緒に寝てくれ、とのことらしい。
全く…その女官にも困ったものだな…
今度から持ち物検査を厳しくするか?
…とりあえず、目の前の兎をなだめるとするか。

「えっと…夕鈴?念のため言っておくと、僕は男でね…」
「…そんなの知っていますが?」
「―――えっと…」

どう言えばいいのだろうか。
僕は男で、君は女で。
しかも、どちらも年頃で。
どう考えても一緒に寝て良い状況ではないのだが…
怖がりの夕鈴には思いつかない発想らしい。
―――まあ、僕は構わないのだが。
一つ、ため息をついて、黎翔は了承した。

「―――わかったよ。じゃあ、今夜はここで一緒に寝るとしようか。」
「―――!ありがとうございます!」


―――こういうわけで、夕鈴と僕は一緒に寝ることになった。

あくまで、添い寝だが。

それ以上は…何も分かっていない夕鈴には何も言うまい。

だけど…

「―――これって何の拷問…?」

一緒に横になるなり、夕鈴が

「あの…手を繋いでも良いですか?」

とか

「すみません…。もうちょっとそちらに寄ってもいいですか?」

とかを

少し潤んだ目で(多分何か思い出したんだろうな)見てくるから

理性を総動員させなければならなかった。


―――今夜は寝れそうもないな。

黎翔はそう思った。


―――――――――――――――――――――――――――――

丁度これを書いた時が夏で、心霊番組の特集とかやってたんですよね…
それで、怖いもの見たさで見る→眠るのが怖くなる
というのを過去何度経験したことか…(なら止めろ

「―――これって何の拷問…?」

答えましょう!
私の拷問です!
楽しんでます!←
ああ、楽しい!←←←

…あ、冗談ですよ?陛下。
そんな…目を向けなくても…

いやん(>_<)

ちなみにこれ、続いてます→守人

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*Comment

NoTitle 

これってなんの拷問?

ちょっと違うかもだけど、答えましょう!

陛下の理性を強固にするため←(笑)

です!!(。-∀-)ニヤリ
  • posted by ママ 
  • URL 
  • 2013.12/14 23:21分 
  • [Edit]

ママ様へ 

まさにその通り!(笑)

だって、陛下は無自覚夕鈴のそばに居るためには、鉄壁どころか鋼鉄の理性を持たなきゃダメですしね(^u^)www

まだまだ修行は必要そうですし←
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2013.12/15 11:38分 
  • [Edit]

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Author:さき
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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

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