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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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守人

前回の「役得…?」の続きです。
陛下を虐めるのって楽し…あ、何でもないですよ?
何か聞こえた?
それは幻聴です←

――――――――――――――――――――――――――――


「…ゆーりん、寝ちゃった?」

規則正しく聞こえてくる寝息。
どうやら夕鈴はやっと眠れたようだ。
暫くは

「うう…顔が…顔が…」
「く、首が…」
「ひぃ~…血だまりが…」

とか呻いていたが、頭をなでてあげたら安心したのか、
そのうち静かになった。
本当はこの時点で寝台から離れた方が良かったのだが。

夕鈴が僕の襟をつかんで離さないので、そういうわけにもいかなくなった。
…というのは言い訳なんだろうか…。
はぁ…

「君は僕をどうしたいんだろうね…」

そう言いながら夕鈴の寝顔を見つめる。
まだ少し目元が赤い。
目尻に溜まった涙を指で拭い去る。
頬の感触が柔らかい。
餅みたいだ。

「―――う…」

黎翔は少しびくっとする。

―――起こしてしまったか?

しかし夕鈴の瞳は固く閉ざされている。
起したわけではなさそうだ。
少しの間夕鈴の様子を見ていると、魘され始めた。

「う…顔が…首が…ひ…浮いてる…?」

どんな夢を見ているのか。
内容からして、寝る前に呻いていた内容だな。

「ひ…あ…こ、こわ…たすけ…」

その声があまりにも悲痛なものだったので、僕は夕鈴に近寄り背中に手をまわし、包み込むように夕鈴を抱きしめた。
頭を胸に引き寄せ、背中を撫で擦る。

「夕鈴…大丈夫だよ。僕がいるから…。」

安心させるように。
宥めるように。
包み込むように。
僕は夕鈴を撫で続けた。
名前を呼びながら。
大丈夫と言いながら。

「―――へ、いか?」
「うん。僕だよ。ここにいるから、安心しておやすみ…。」
「―――…。」

暫く続けていると、再び寝息が聞こえてきた。
今度は魘されることもなかったようだ。

しかし、これで更に離れられなくなったようだった。
先ほどよりも強く、夕鈴は僕の胸元を掴んでいる。
これを解こうとすると、確実に起こしてしまうだろう。

「…諦めるか…。」

しかし、夕鈴の背を撫でているうちに僕も温かくなって眠たくなってきた。
瞼が下りてくる―――

やがて妃の寝室からは、二人分の寝息が聞こえてきた。


翌朝。


――――側近の雷が落ちたことは言うまでもない…

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…平和だなぁ…ボソリ
「悪夢はどっち?」とはエライ違い(笑)
こっちは夕鈴からいってるからだよね…

陛下からだと失敗するけど、夕鈴から行ったらOK。
…陛下、不憫(笑)←

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さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

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