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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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政務室デビュー

皆様今日は(・x・)
今日もなんだかんだで一つだけにしておきます(・x・)

パラレル「再臨時花嫁編」第4弾です♪

黎翔に突然「政務室に来てほしい」と言われ―――?

―――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



朝、後宮。
今日は快晴。洗濯日和だ。
そんな良き日に、陛下の発言はまさに青天の霹靂だった。

「夕鈴。突然で悪いんだけど、今日の午前中は政務室まで来てくれる?」
「―――え?」

政務室。
政務室といえば…王宮だ。
王宮といえば…陛下の仕事場。
普段陛下が官吏の人と一緒に、政務を行う場。
つまり、妃が行くようなところではないはずだ。
何故陛下はそんなことを言うのだろうか。

「この間の氾 紅珠の時みたいに、後宮に居る時を狙われると危ないからね。昼間政務の時だと、僕は守ってあげられないし。」
「でも、ご迷惑じゃありません?他の官吏の方もいらっしゃいますし…。」
「―――君の安全の方が遥かに優先されるべきだと思うが?」

そう言って卓の向こう側から手を伸ばして手を握ってくる。
夕鈴はその行動に顔を赤くする。
陛下!今は侍女さん居ないです!
だから、妃に手を伸ばす必要ないです!
そして手を握られたらご飯食べづらいです!
だが陛下の握力は強い。離れん。くっ!
―――まあ、私は特に問題は…
…って、最大の問題があったじゃない!

「って、陛下。李順さんには許可は取ったんですか?」
「うん。」
「早っ!即答ですか!」
「李順には既に話してる。確かに後宮で狙われるよりはマシだと言っていた。そして君が李順のことを言い出すのも分かっていた。」

陛下には何もかもお見通しというわけか。
それで即答だったのか。
そこで夕鈴はふと疑問を感じた。

「…あれ?でも、李順さんとのお妃教育は午前中ですよね?」
「ああ。今日は無しにして貰った。」
「そうなんですか。」
「―――あとね、夕鈴。」
「何ですか?」
「言いにくいんだけど…。少し立ち入り禁止区域に行く時間を減らせないかな?君に午前中は出来るだけ政務室に居て欲しいんだ。そのためにはお妃教育の時間をずらさなきゃならない。だけど、君は午後はいつもそちらにいるだろう?」
「ええ、まあ…」
「だから、掃除や稽古の時間を減らすことは出来ないかな…?」
「…。」

私は少し考えた。
毎日の稽古は必要だ。しないと体が鈍ってしまう。
かといって、掃除をしないわけにも…。
…う~ん…

「…少し、考えさせて貰えますか?今すぐに出せる答えではないので。」
「うん。ゆっくりと考えて…と言いたいんだけど、今日中に出してくれると有難いな。こちらも調整が必要だから。」
「分かりました。では、今日は午前中に政務室、午後に老師のところへと参ります。」
「ああ、分かった。じゃあ、待ってるね。」


*************************

午前中に政務室へ。
―――とは言ったものの。
いざ来てみれば…。

―――――どこの戦場ですか?

と言わんばかりの緊張感。
漂う剣呑な雰囲気。
吹き荒ぶ、冷たい風…吹雪?
飛び交う怒号。

―――やっぱり戦場かしら?

どう考えても、妃がゆっくり出来る雰囲気じゃない。
周りの官吏からも「空気読めよ」と言われてるみたいで落ち着かない。
何だか睨まれてる気もするし…。
ふとそこに影が差した。

「―――我が妃は元気が無いな。どうした?」
「え!?いいえ…!少し…暑さにあてられただけですわ。お気になさらず…」
「それはいけないな。」
「え?」

疑問を言った瞬間、ふわりと体が浮き上がった。
え?と思ったら、そこはすでに陛下の腕の中。
陛下に抱き上げられていた。
え?え?
どうしてこんなことに?
訳が分からないと戸惑う夕鈴。陛下が政務室から出ていこうとすると、李順が止めに入った。

「陛下!どちらへ?!」
「四阿だ。妃と茶でも飲んでくる。」
「まだ政務が残っております!」
「休憩だ。官吏がこのような状態では効率も悪かろう?丁度良い。」

そう言ってすたすた歩いて部屋から出て行った。
李順さんが後ろで舌打ちしたような気がした。
私も思う。
これは…いいの?
陛下が政務の中心では?
その人が居なくなると滞るのではないの?
そういう疑問が顔に出ていたのか、四阿に足を進めながら陛下が優しい顔になって説明した。

「大丈夫だよ。みんな「狼陛下」が怖くて、時々仕事にならない時があるんだ。だから、こうして休憩という形で、僕が中座することで、仕事の効率化を図ってるんだ。」
「…そういうものなんですか?」
「うん。」

よく分からないけど、陛下がそう言っているなら、まあいいか。
…あれ?
政務については分かったけど、何で私は抱き上げられてるの?

「―――陛下?」
「ん?何?」
「何で私は抱き上げられてるんですか?」
「―――愛しい妃を抱き上げて何が悪いのだ?」
「いやっ、そうじゃないんですけど!…降ろして下さい。自分で歩きます。陛下も重いでしょう?」
「重くない。むしろ軽いくらいだ。ちゃんと食べてるのか?」
「か、軽くなんてないですよ。むしろ…というか、ちゃんと食べてますよ。陛下だって知ってるでしょう?」

朝食と昼食は一緒に食べてるのに。
夕食だって稽古の後だから食が進む。
平均的な女子のそれよりは重いはずだ。
なのに、軽いとか言われても信じられない。

「君は元々の体格が華奢な方だから、大して重くはならないだろうな。」
「なっ!」

何て事を言うのだ!
女子には体重の事は禁句だ。
そんなこと言われても、気になるものは気になる。降ろしてほしい。
けどここは王宮で、妃演技が必要な場所。
暴れるわけにもいかない。
結局抱き上げられたまま、私は四阿まで運ばれてしまった。


****************************

「―――妃よ。今日は政務室まで来させてしまって済まなかったな。しかし、君の顔をいつでも見ていたいという夫の心を慮ってはもらえぬか。」
「―――はい。陛下。私の心はいつでもあなたの御心のままに…。」

夜。
政務を終え後宮の妃の部屋に渡った黎翔は、開口一番こう言った。
一見問いかけのようにも聞こえるのだが…有無を言わせない雰囲気が漂うのは、やはり狼陛下だからだろうか。
人払いをし、二人きりになると、朝の答えを促される。

「―――で、夕鈴。答えは出たかな?」
「え?」
「朝に聞いたでしょ?君の午後の時間を少し減らして、午前中に政務室に来てくれないかって。」
「ああ、それですね。―――やっぱり政務室の方が安全なんですか?」
「うん、そうだね。あちらの方が僕もいる分、警備が厳しいしね。」
「そうですか…。」

正直、稽古の時間は惜しい。
掃除だって、楽しもうと思えばそれなりに楽しいものだし。
でも…陛下の言うように、安全には代えられないわよね。

「分かりました。稽古は欠かさずやらなければ体が鈍ってしまうので、そちらは少しだけ減らして、後は掃除の方を大幅に減らすことにします。」
「うん、ありがとう。…そうして貰えると、僕も君と会える時間が増えるしね…」
「え?陛下、何か仰いました?」
「ううん。何も。」

こうして、私の毎日のスケジュールに「午前中・政務室」が増えたのでした。


――――――――――――――――――――――――

あー…はい。
夕鈴が政務室に行くようになりましたよーの回です。
特になんの変哲もありませぬ故(・x・)
政務室メンバーとかは出ませんよ~($・・)/~~~


次回予告↓

陛下が紹介したい者がいるとのこと。
そして現れたのは―――――

次回「隠密現ル!
お楽しみに!

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