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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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油断大敵

皆様今日は!
もうすぐ年越しですね!

細かい事は日記で書くので、とりあえず今はパラレルの続きをupしましょう!

下町の汀家を訪れた夕鈴。
そこで合わせ鏡をしたら―――?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――――っ、お妃ちゃんっっ!!!」

強烈な光の中、浩大は確かに見た。
―――夕鈴が光の中に消えるところを。

――――あれは何だっ?!!一体、何が起きたんだっ!!!

浩大は部屋に降り立ちながら、辺りを見渡す。
夕鈴の気配はそこには無い。
ちっ、と舌打ちしながらも、手掛かりを探す。

「ちょ、ちょっと!あなた誰っ?!夕鈴さんはどこに行ったの?!」
「―――どうしたんだ、雪花。夕鈴さんがどうし―――っ!!?」

騒がしいので圭望が部屋までやってきた。
すると目に入ったのは、冷静さを無くした妹と、見たこともない怪しい男の姿。
夕鈴の姿は見えない。
圭望も訳が分からず、妹に聞く。

「雪花。どうしたんだ。夕鈴さんは―――?」
「分かんないのっ!いきなり光ったと思ったら…夕鈴さんは居なくなって、この男が部屋に居たのよっ!」
「な――――」

それはどういうことだ。
光った?何が?
そこにいきなりこの男が現れて―――?
突然の展開に、頭が付いていかない。
すると男が口を開いた。

「―――俺はさっきの…「夕鈴」さんの知り合いだよ。そっちのお兄さん―――李翔さんは知ってるだろ?あの人とも知り合い。」
「え…そ、そうなんですか―――?」
「兄さん、知ってるの?」
「この事は、他言無用だ。汀家の二人は、今日ここで起こった出来事は、誰にも言っちゃダメだぜ。」
「―――何であなたにそう命令されなきゃいけないわけっ?」
「――――――命が惜しかったら、言わない事だぜ。」
「「―――っっ!!?」」

命。
物騒な話しになってきた。
圭望と雪花の二人が浩大の発言に固まっていると、浩大は窓から出ていった。
その手にはしっかりと夕鈴の着ていた外套が握られていた。


****************************

「―――どうなってるんだよっ。」

浩大は王宮への道すがら、そう呟いていた。
汀家に夕鈴が入って行ったのを見て、浩大はすぐに王宮へと向かった。
もちろん、自分の主に報告するためだ。
夕鈴が王宮を抜け出した時は、動向を知るために付いて行ったが、汀家に行ったのなら暫くはあそこにいるだろうと思い、陛下に知らせようと思った。
報告に行った時、陛下の機嫌は最悪だった。
朝、夕鈴の元に行ってみれば、侍女から『お妃様は気分がすぐれないとの事です』と門前払いされた。
浩大の報告で夕鈴が後宮に居ない事を知ったのである。

『―――何でもっと早くに知らせなかった…。』
『いやだって、お妃ちゃんがどこに行くのか分からなくなるじゃん。一緒に付いてって、逗留場所が確認できたから、こうやって報告に…』
『―――で?どこだ?』
『汀家だよ。』
『…そうか。じゃあ』
『陛下!政務が滞ってますよ!こちらも、あちらも、早く目をお通し下さい!』
『―――』

黎翔が立ちあがると、すかさず側近が苦言を呈す。
その様子に、浩大は笑った。

『はは、へーか。その分じゃまだ迎えにいけないんじゃない?それに、お妃ちゃん昨日のことで相当怒ってたよ?機嫌わりーのなんのって。』
『昨日?何かあったんですか?陛下。』
『いやそれがへーかってば…。―――おわっ!!?』

ひゅっと小刀が飛んできた。
隠密の浩大は避けることが出来たが…向けられる殺気は未だ続いている。

『―――無駄な口を開くようならば、その口閉ざしてやろうか…?』
『いやーへいか…俺の口を閉ざすと、お妃ちゃんの護衛どうするの…?』
『いた仕方ない。新しいのを雇うか。』
『いやいや、冗談に聞こえねーって…』
『無論、冗談などではないからな。』
『ちょっとお待ちください。夕鈴殿が一体どうしたと言うんですか?』
『お妃ちゃん、今下町に居るんだよ。』
『―――はっ?許可した覚えはありませんが?』
『許可取ってねーもん。朝、抜け出したんだし。』
『―――はっ?!どういうことですか?!そんなこと、許されるわけないでしょうっ!』
『―――だってよ、へーか。』
『―――――――夕鈴は私が迎えに行く。』
『陛下!?政務はどうされるので?!』
『―――。この山が終わるまでだ。それまで、浩大。夕鈴の護衛を。』
『ほーい、了解でーす。』

――――そう言って王宮を後にした。



「陛下は…っ、まだ王宮なのかっ?」
「浩大。」

その声にハッとする。
屋根の下を見ると、そこには自分の主の姿が。
外套を着てメガネを装着しているが、その雰囲気までは隠しきれてない。
浩大は急いで屋根から降りる。

「―――浩大。どうした。夕鈴の元に居るのではなかったのか?夕鈴はまだ汀家か?」
「陛下っ!お妃ちゃんが消えたっ!」
「―――――何?どういうことだ?」

陛下の雰囲気が冷たく鋭いものとなる。
浩大は緊張しつつも続けた。

「―――俺にも分からない。汀家の妹ちゃんの部屋に居たんだ。そこで髪の毛で遊んでいた。するといきなり鏡が光って…っ」
「―――鏡が光っただと…っ!!?それは本当かっ?!」

黎翔が浩大の胸倉をつかみ、詰問する。
浩大は息が詰まりながらも、見たことを話し続ける。

「ああ…。妹ちゃんに髪の毛を弄られてて、それを確認しようと渡された手鏡で後ろを見たんだ。鏡台を背後にして。そしたら、鏡台が光って…。お妃ちゃんはその光に飲み込まれた―――ように見えた。部屋には他の気配はなかったし、お妃ちゃんの気配もなかった。汀家のきょうだいも呆然としていた。」
「―――」

浩大の胸倉を掴んでいた陛下の手が離された。
浩大は息を吐きながらも、混乱していた。

――――何が起こったのか。
――――お妃ちゃんはどこに行ったのか。

何も知らない浩大は、そればかりが頭の中を占めていた。


*************************

「――――うっ!痛っ!」

落下して少し叩きつけられる感じがした。
素早く身を起こし、何があったのか確認する。
ここは―――――

そこは鏡張りの世界。
どこを見ても鏡、鏡。
ここは自分が白陽国に行く前の、遊園地のミラーハウスだ。

「―――帰って、来たの?」

夕鈴は茫然と呟く。
辺りを見渡してみれば、落としたのか、自分のバッグがそこにあった。
それを拾い、頭の中を整理する。

「私、また現代に戻って来たの…?あんなに突然…?」

ただ雪花と髪の毛で遊んでいた。
以前のように帰りたい、と強く願っていたわけでもない。
なのに、突然帰ってきた。
目の前の鏡で髪形を確認する。
それはやはり蝶結びの…雪花にして貰った髪形である。
夢ではないのは確か。

「―――っと。ここで呆けていても何もならないわね。とにかく、ここから出ないと。」

夕鈴は、今度こそ出口を目指して歩き出した。

――――――――――――――――――――――

今回は、陛下の混乱よりも浩大の混乱を優先させました。
何故かって?やっぱり陛下はめんどくさかったからです(ドきっぱり)

しかし…本当に最初の頃の私は、台詞が続いてますねぇ…(しみじみ
今では絶対しないやり方ですわ←


次回予告↓

ミラーハウスから出て、再び現代の日常へと戻ってきた夕鈴。
でも、考えるのは白陽国のこと。そんな夕鈴に、几鍔は―――――

次回「少しの違和感
お楽しみに!

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