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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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三角関係?!

皆様お晩です(・x・)
何だか忙しいので、これから予約投稿が増えて来るものと思います(笑)

パラレル「家出編」続きです♪

日常へと戻ってきた夕鈴。
しかし突然現れた青年は”非日常”を持って来て―――?!

――――――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



沈黙が落ちる。
その沈黙を破ったのは、明玉だった。

「え?!あんた几鍔さんだけじゃなく、この人も誑し込んだの?!」
「―――はっ?!そんなわけないじゃないっ!人聞きの悪い!」
「じゃあ何でこの人が付き合おうとか言うのよ!」
「そんなの私にだって分からないわよっ!っていうか、声が大きいわよ、明玉!」
「あんただって大きいわよ!」

二人はぎゃあぎゃあ喚く。
夕鈴に至っては、この後バイトがある事を忘れているようである。
そんな二人を見て、少し微笑みながら件の青年は話しかける。

「まあ、答えは急がないから。ゆっくり考えてみてよ。はい、これ連絡先。」

そう言ってメモを渡される。
思わず受け取ってしまい、その青年が爽やかに去って行くのを見送ってしまった。
ぼーっとメモを持って突っ立っていた夕鈴は、明玉に「あんた、バイトは!?」と言われてやっと思い出し、急いで自宅へと帰って行った。



次の日。
朝学校に到着すると、明玉を始めとした友人たちに囲まれた。
そして素早く人気のない所に連れ込まれ、昨日の事について詰め寄られた。

「夕鈴っ!あんた、あの人にどう返事するの?」
「あの後連絡してみた?」
「几鍔さんはどうするの?」

みんな聞く事は違うが、特に否定的ではない。
夕鈴の友人たちは、基本的に夕鈴が好きなので、今まで恋のこの字も縁が無かった夕鈴の恋路が気になるのである。

「いや、私はまだ何も考えてない…っていうか、今はそんなの考えられないわよ。青慎のこともあるし。バイトだって忙しいし。それに…」

また再び白陽国に行くかもしれないし。
その言葉は、心の中に留めておくことにしておいた。
それよりも、聞き捨てならない単語が聞こえた。

「…って!何でそこで几鍔が出てくるのよ!」
「え?あんた、几鍔さんと仲良いじゃない。」
「仲良くない!あいつは天敵!いつもいつも憎まれ口ばっかで、うるさいったら!」
「几鍔さん…大変ね。」
「何か言ったっ?!」

もう!すぐに色恋と結びつけるんだから!
あいつと私が、どうやったらそういう関係に見えるの?!
有り得ないっ!
そう考えていると、明玉が問い掛けてきた。

「じゃあ、昨日の人はどうするの?付き合ってみるの?」
「だからっ!まだそう言うのは考えられないのよ。ちゃんとお断りするわ。」
「え~勿体ない。美形じゃない。」
「美形…?そうだったかしら…?」
「えー、美形よ~。あんたちゃんと見てなかったの?」

そう言われてあの青年の顔を思い出してみる。
…う~ん…そんなに美形かなぁ…そうは思わないんだけど…
どちらかというと、陛下の方が…
―――はっ!いかんいかん!
陛下の事は一旦置いておこう。まだ私は怒っているのよ!
とにかく、あの青年にはちゃんとお断り申し上げなければ。
そう、決意したのだが―――――



放課後。
下校時、校門の前にその人はいた。

「―――やぁ。待ってたよ。昨日の答えは出たかな?」
「急がないとも聞いたような…。いえ、ではお答えします。申し訳ありませんが、お断りさせて貰います。」

きっぱりと、そう答えた。
何の衒いもなくはっきりと告げた夕鈴に、相手は少し驚いたようである。
しかしすぐに体勢を整えて、笑顔で話しかける。

「―――理由を聞いても良いかな?」
「私はほぼ毎日バイトを入れておりまして、暇な時間はほとんどありません。それに、弟の面倒も見なくちゃいけません。当分、恋愛をする暇がありません。」
「そうなの…。」
「…すみませんが。お気持ちは嬉しいのですが…。」
「―――そうか。じゃあ、僕のことが嫌いではないのだね?」
「―――――へ?」
「じゃあ、望みはあると思っていいわけだ。」
「―――――へっ?!」
「それなら、これから毎日会いに来るよ。そうしたら、少しは僕の事も分かって貰えて、好きになるかも知れないだろ?」
「―――――はぁっ?!!」
「じゃあ、今日はこれで帰るよ。また明日ね。」
「―――はっ?!ちょっと…」

そう言ってこれまた爽やかに去って行ってしまった。
少し呆けたものの、やっぱり無理だと追いかけようとしたところで、今朝の友人たちに囲まれた。

「ちょっとちょっと夕鈴っ!『また明日』ってどういう事?!あの人、あんたにべた惚れ?!」
「いや、ちょ」
「毎日来るって言ってたよね。望みはあるとか、好きになるとか。かなり本気みたいね。」
「ちょ、どこから聞いて」
「夕鈴、やっぱりあんたどこかで誑し込んできたんじゃないの?」
「ちょっとあんたたち!いつから聞いてたのよーっ!」

夕鈴の絶叫が高校の校門前で木霊した。


***********************

「―――やぁ。」
「―――また貴方ですか。」

あの衝撃の告白があった月曜日から一週間が経った。
この人の名前は許祐。同じ章安区に住んでいる19歳。
あの宣言通り、この人は毎日放課後に夕鈴に会いにやって来た。
さすがに土日はないだろう…と思っていたら、バイトの終了時刻に合わせてバイト先にやって来る。「送るよ」と言って一緒に帰る。
いつの間にバイト先を知ったのか。
更には強引に一緒に帰るので、自宅も知られてしまった。
――――これはもしや「ストーカー」と言うものではないだろうか…。
夕鈴は真剣に考え始めていた。

「―――本当に居やがった。」

許祐さんと並んで歩いていた私の前に現れたのは――――

「几鍔っ!何であんたがここに居るのよっ!」
「悪いかよ。時々会ってるだろ。」
「じゃあ何で話しかけてくるのよ!必要ないでしょっ!?」
「―――幼馴染に声を掛けて何が悪いんだよ。」
「私は幼馴染だなんて認めてないわ!<元>よ、<元>!あんたなんかと幼馴染だなんて、冗談じゃないわっ!」
「夕鈴ちゃん、この人が『例の』幼馴染?」
「へっ?例のって?」
「僕も噂でしか知らないんだけど、君には幼馴染が居て、その人とは結構仲が良いとか聞いていたんだけど…」
「そんなことはありません!こいつとは何でもないです!」
「酷ぇ言い草だな。」
「本当のことでしょっ!!」
「良かった。じゃあ、この人の事は何とも思ってないんだね?」
「だから!そんなんじゃないんです!」

夕鈴が必死に違う、と弁解していると、几鍔が許祐を睨みつけながら口を挟んできた。

「―――おい。こいつにちょっかい掛けるのは止めてもらおうか。」
「―――何で、と聞いておこうかな。」
「ちょ、几鍔、何を…」
「こいつの頭ん中は、弟の事で詰まってんだぞ。言う事も所帯染みてるし。」
「今は、だろ?そのうち、僕の事で頭がいっぱいになるよ。」
「な」
「いつも変な顔するしな。こいつと付き合うと、きっとえらく苦労することに」
「可愛い顔じゃないか。それに、そんな苦労は喜んでするよ。」

二人で勝手に話を進めているので、夕鈴はキレた。

「ちょっとーーーーっ!私を無視して勝手に話を進めないでっ!!!」

―――――――――――――――――――――――――――――

さってと、名前が判明しましたよ。
原作でも、この人の髪の色は夕鈴と同じ色合いかな~と思ったので。
でも、方淵と張るくらいだから、同じくらいかな~と勝手に設定。
年齢は不明でしたが。
完全オリキャラにするか迷ったんですが、ややこしくなりそうなのでこの人を引っ張り出しました(笑)

夕鈴さん。
その人は立派な「ストーカー」です!(キッパリ!)


次回予告↓

告白してきた青年と几鍔の口論に怒った夕鈴。
一段落…かと思いきや、まさかのお誘いがっ?!

次回「デートのお誘い
お楽しみに!

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