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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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正しい夫婦の姿…? 6

そしてお晩です!

前回は陛下がざまぁ…じゃなかった、大変なところで終わってしまいましたが…さて、今回はどうだっけか…(・・?←

続き&一旦終わりです♪

”夫婦らしいこと”をしようとした二人。
だが…夕鈴からの一言に、黎翔は…

―――――――――――――――――――――

翌日。
昼は政務室に赴いていた夕鈴だったが、黎翔に向けるその視線は、ここ最近の視線に比べると明らかに冷たい。
少し前の『事故』の後の、怪しい人を見る眼差しであった。
あの時と同等、いやそれ以上のダメージを、黎翔は受ける。
そしてそのダメージは、政務室での官吏達へと向けられたのであった。

「―――陛下。官吏が怯えて仕事になりません。」
「この程度で動けなくなるとは、弛んでるんじゃないか?」

家出のときとは違い、今回は夕鈴も居る状態での不機嫌。
居ない時よりはマシだろうかと思いきや、常に夕鈴がつーんとした態度の為、黎翔も気が気では無い。
そのため黎翔の周りのオーラは、焦りと不機嫌で複雑なものとなっている。
周りの官吏に分かるのは、不機嫌さのみであったが、それでもその威圧感は半端ない。

夕鈴は、昨日ほどの剣幕は無いものの、未だ疑念でいっぱいであった。
―――陛下の両親がどのような夫婦だったのか、教えてくれると思ったのに…
前に陛下が気に喰わない時と同じように、噛まれた。
痛くは無いものの、夕鈴にとっては『噛まれた』ことの衝撃が強かったのだ。
―――気に入らないなら、最初から言ってくれれば良いのに…
一晩経ったことで、どうして陛下が噛んだのか、そこを考えるようになった夕鈴であった。
―――やっぱり、触れられたくない話題だったのかしら。
それなら、非があるのは自分なのだろうか。
自分の事で精一杯の夕鈴には、政務室の空気が悪いことには気付かない。
黎翔に目を向ける。
仕事をしている姿は、いつもの陛下。
昨日の事など、微塵も感じさせない。
―――どうせ、気にしているのはいつも私だけ。
陛下にとって、そんなに大したことじゃないんだわ。
人の耳を噛むのも舐めるのも。

「―――ッ!!!」

思い出したら、何だか顔が熱くなってきた。
噛まれた耳が、余計に熱い気がする。
思わず手に持っていた団扇で顔を隠し、噛まれた方の耳を塞ぐ。
そしてぶんっ、ぶんっと(心の中で)頭を振りまわし、意識を集中させる。

――今は私は妃!妃演技に集中!

先ほどから黎翔に冷たい眼差し(黎翔のみ感知)を送っていたのだが、それは覚えていない夕鈴であった。


*****************

「妃よ―――今帰った。」
「お帰りなさいませ――陛下。」

夜の後宮。
妃の部屋へと渡った黎翔は、断頭台に登る心地で夕鈴へと言葉を掛ける。
結局、政務室では夕鈴は目を合わせてくれなかった。
視線は感じるのだが、黎翔が夕鈴の方へ顔を向けるとすぐに違う方向へと向く。
そのうち夕鈴が後宮へと戻ってしまい、不機嫌なまま黎翔は仕事を続けた。
勿論、そのツケは官吏へと向けられたが。

夕鈴は政務室から後宮の自分の部屋へと戻って来てから、昨晩の事をもう一度考えていた。
確かに、陛下が噛んだ意味は分からない。
もしかしたら、本当に気に入らなかったから噛んだのかも。
でも―――私から『知りたい』って言ったのに、あの態度は…不味かったわよね。
陛下は折角教えてくれようとしてたのに。
噛まれた如きで、怒ってしまった。
考えれば考えた分だけ、昨夜の自分の態度が申し訳なく感じた。

黎翔は侍女たちを下がらせると、すぐに小犬へと自身を変貌させる。

「夕鈴…―――昨日はごめんね。何も言わずにあんなことしちゃって…」

しゅーん…と、耳としっぽが垂れる幻覚に、夕鈴は慌てる。

「い、いえっ、あれは私も悪かったんですっ!だってっ、陛下は私に教えてくれようとしてたのにっ…」

陛下のご両親の事。
きっと口には出しづらかったに違いない。
だから、きっとあんな事をしたのだろう。
そう、夕鈴は結論付けた。

「―――もう怒って無いの?」
「ええっ!だって、陛下に悪気は無かったんでしょうっ?」

そう意気込んで聞く夕鈴。
苦笑しそうになる自分を、黎翔は抑えるのに精一杯だった。
―――無垢なのも考えものだな。
そう思いながら。

「だからっ、陛下!」
「うん?」
「夫婦らしいこと……もっとちゃんと教えてくださいっ!」
「―――」

昨晩と同じく、黎翔は固まった。
―――本当に、無垢なのも考えものだよ…夕鈴。
再び罠に掛けられた心地になる黎翔。
兎がお皿に乗っかって、自ら『食べて下さい』と箸を渡して来ているような気持ちになるのは何故だ。
それでも…
黎翔はほくそ笑む。
威勢の良い兎が、のこのこ狼の懐に迷い込んできたのだ。
黎翔は、夕鈴を抱き寄せる。

「―――ッ!!?」

突然抱き寄せられた夕鈴は、驚いて顔を赤くする。
そんな夕鈴に、黎翔は耳元で告げる。

「じゃあ…―――早速、特訓…」

ぱくっ、と黎翔は夕鈴の頬を食む。

「ちょ、だから私は食べ物じゃないですってばーーーーっ!!!」


まずは『噛む』は別に気に喰わないとか、食べ物としてという訳ではない事から。

――やはりまだまだ先は長そうだ。



――――――――――――――――――――――――

夫婦らしい事…って何(・・?
私にも分からないな~←

この次に掲載するのは、これのオマケです♪


罠に嵌った狼


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*Comment

NoTitle 

おほほほほほ(-^〇^-)

私にも夫婦らしいことって、わからないですわ←

わからないままオマケへ(笑)
  • posted by ママ 
  • URL 
  • 2014.01/07 21:53分 
  • [Edit]

ママ様へ 

本当に。

夫婦らしい事ってなんですかね(・・?

ワタシニハワカラナイネ。←
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.01/08 13:03分 
  • [Edit]

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Author:さき
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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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