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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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デートのお誘い

皆様今日は!
こちらは予約投稿で掲載しているので、特に何も近況は書けません!←

パラレルの続きです!

謎の青年に告白(?)された夕鈴。
それが几鍔にもばれて大騒ぎ!?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



ぜえぜえと、一気に叫んだ夕鈴は、肩を上下させて怒りに身を任せていた。

「あ、あんたたち!私の気持ちを無視して勝手に話を進めないでよ!まず、几鍔!私はあんたを幼馴染と認めていない!そして許祐さん!私はあなたとは付き合えないと何度も言いましたね?なのに毎日会いに来られても困るんです!もう、これっきりにして下さい!」
「な、お前っ!毎日こいつと会ってんのか!いくらなんでも無防備過ぎるぞ!」
「私が会いに行ってるわけじゃないわよっ!勘違いしないで!」
「でも君は毎日会っているけど、決して邪険にはしないよね?それって、少しは気があると思っていいのかな?」
「そんなんじゃありませんっ!」
「お前、やっぱりこいつに…」
「几鍔!あんたは黙っててっ!」

修羅場である。
この様子を影からこっそり見ていた夕鈴の友人たちは「三角関係ね。面白そう」と他人事のように面白がっていた。


*******************

木曜日。
今日もバイトがある夕鈴は下校時、正門からは帰らずに裏門から帰ろうとした。
何故なら忙しいからである。
許祐さんに捕まるのはうんざりなのである。
こそこそ…と隠れるように歩いていたら、後ろから肩を叩かれた。

「ひっっ!」
「…びっくりした。何やってんの?夕鈴。」
「な…何だ明玉か…驚かせないでよ…。」
「何でそんなにこそこそと…はは~ん…あんた、許祐さんに会いたくないの?」
「当たり前でしょうっ?あの人と会うたびに『どう?好きになった?』だの『家まで送るよ』だの『几鍔は止めときなよ。君の事あんなに悪し様に言うなんて…』だの!もう!私にとって、あなたも同じ様なもんよっ!」
「声が大きいわよ、夕鈴…。でも、良い人そうじゃない。一度デートしてみれば?」
「何でよっ!」
「まあまあ、落ち着いて。考えてもみて。夕鈴、あの人の事何も知らないでしょ?一度デートしてみて、どんな人なのか知るのも良いと思うんだけど。何も知らないで突っぱねるよりは、知って突っぱねる方が相手の人にも伝わるんじゃない?」
「う…それは…そうかもしれないけど…でも…。」
「良い話をしているね。」

二人は…というよりは、夕鈴は跳び上がった。
件の人物の声がしたからである。
恐る恐る振り返ると…正門に居るはずの許祐さんが、何故ここに。

「いつもの校門に居てもいつまで経っても来ないから、君の友人に聞いたんだ。そしたら、裏門に行くのを見たという子が居てね。」

しかも私の交友関係まで把握してるだなんて…少し…いや、大分怖い。
この人…本当に大丈夫なのかしら?

「僕も君と一度デートしてみたかったんだ。今度の土曜日とか、どうかな?」
「いやっ、あのっ、私はちょっと…」
「はい!もちろんOKです!」
「な…?!ちょっと、明玉…」
「ちょっと耳貸して、夕鈴!」

そう言って、こそっと耳元で話し合う。

「あんた、一度もデートとかしたことないでしょ。これを機に、ちょっとは男心というものを学びなさいよ。」
「いや、でも…」
「いーい?あんたいつも弟のことしか頭にないから分からないだろうけど、それなりに素材は良いんだから、ちゃんとすれば振り返る男は結構居ると思うのよ。良い機会だから、許佑さんにエスコートされて来たら?少しは男性の事が分かるかもよ?」
「男性の事…」

そう言えば、いつも陛下にはドキドキさせられてばかりだけど、男性の事を知ったら、少しは違うのかな…
喧嘩の原因にもなった行動にも、もしかしたら何か訳があるのかも知れない。
それが分かるなら…

「分かった。一回「でーと」してみれば、男の人のことも分かるようになるのね?」
「…あんた、誰か知りたい人でもいるの?」
「えっ?いやっ、そうじゃないけどっ!」
「…怪しいわね…。ま、でもそうこなくっちゃ!そうと決まったら、ほら、許祐さんに返事!」
「あ、そうね…」

こそこそっと耳元で話していた為、少し俯き加減になっていた私たちは、話が決まるとシャキっと背筋を伸ばし、許祐さんに向き直った。

「話は決まったかな?」
「はい。一度だけ、でーとしてみようと思います。」
「良かった。君とデート出来るだなんて。じゃあ、今度の土曜日で良いのかな?」
「えーっと…はい。大丈夫です。その日はバイトが無いので。」
「決まりだね。行く場所とかは、僕がリードさせてもらうから、楽しみにしていて。土曜日の10時に君の家に迎えに行くよ。」
「お願いします。」
「それじゃあ、またね。」

手を振って、許祐さんは去って行った。
成り行きででーとが決まってしまったけど、これで少しは男の人の事が分かるなら、今後も生かせることだろう、と夕鈴は思う。
そう意気込んでいると、明玉に肩を叩かれた。

「―――あんた、本当にデートの事分かってなさそうね…。」
「―――?どういうこと?」
「当日着ていく服とか、どうするの?」
「―――???いつもの服で良いんじゃないの?」
「良いわけないでしょっ!…はぁ…あんた、デートにTシャツとズボンで行くつもりじゃないでしょうね?」
「え…何かダメなの?」
「ダメに決まってるわ!―――夕鈴って放っておくと、中学時代のジャージで家の中過ごしてるものね…よし、分かった。この明玉さんに任せなさい。当日の服は私が見立ててあげるわ!」
「え~…いいよ…そんな…」
「いいからっ!あんたは黙って着飾られなさい!」



こうして、明玉による「夕鈴デート大作戦☆~三角関係、これで何か変わるのか?!~」が幕を開けた。
本人の意思はほぼそっちのけで。

――――波乱の土曜日は、もうすぐ目の前。

――――――――――――――――――――――――

お気づきの方、いらっしゃいますよね?
夕鈴、デートのこと「でーと」と言っております(笑)

ちなみに私の中で究極の恋愛未経験者が言う「デート」は「でぇぇと?」です(笑)


次回予告↓

許祐とデートすることになった夕鈴。
でも、ふと思い出すのはあの人―――――――――

次回「波乱の幕開け
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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