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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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罠に嵌った狼

皆様今日は(^O^)/

こちらは「正しい夫婦の姿…?」のオマケ話であります♪
やっぱり調子に乗った陛下には天誅!という事で(笑)

――――――――――――――――――――――――



立ち入り禁止区域。
夕鈴は掃除婦の姿で、今日も元気に掃除に勤しんでいた。

「――ふぅ…こんなもんかしら…」

雑巾を片手に、自らの掃除の出来栄えに頷く。

「――よっ!お妃ちゃん!」
「わっ!……なんだ、浩大か…驚かせないでよっ!びっくりしたじゃない」
「ごめんごめん。ところで、何か食べる物ない?お腹が減ってサ~」
「え?……ここで食べるの?」

夕鈴はジト目で浩大を睨む。
今折角綺麗にしたばかりだというのに、散らかすつもりかと咎める目で。

「ダイジョウブダイジョウブ!零さないようにするからサ~」
「…本当でしょうね…?――待ってて。確かあっちに煎餅があったはず…」

夕鈴は隣の部屋に置いてある、老師が置いて行ったと思われる煎餅を取りに行った。
そこに、一つの気配が部屋に入ってきた。

「――あ、へーか」
「―――夕鈴はどこだ?」

入ってきたのはこの国で最も地位のある人物―――黎翔だった。
その気配には気付いていたので、浩大は焦りはしなかったのだ。

「隣っすよ」
「そうか」

その答えを聞き、黎翔は部屋にある卓の椅子に座る。
そこに、煎餅を抱えた夕鈴が帰って来た。

「―――あれ?陛下?どうしてここに…」
「休憩だったから、夕鈴に会いに」
「そうですか…――あ、今日の掃除は終わったので、私着替えてきますね」
「そうなんだ…。じゃあ、着替え終わったら、一緒に後宮に戻ろうか」

そこで夕鈴は、訝しげな目で黎翔を見る。
王宮からこちらまで、かなり遠いという訳ではないがそれなりに距離はある。
ここに来るだけでも、相当休憩時間は浪費しているはずだ。
そんな暇はあるのかと。

「…陛下。休憩時間はそんなに長くは無いんじゃ…」
「大丈夫大丈夫。ね、着替えておいで?」
「…分かりました。では、私は隣で着替えてきますね」
「うん」

そう言って夕鈴は隣の部屋へと去って行った。
すると、浩大が口を開いた。

「へーか」
「何だ」
「この間の、お妃ちゃんとのやり取りの事だけどサ~…」
「――」

黎翔はそこで訝しげに浩大を見る。
何の事だというように。

「へーかの両親って、本当にあんなことやってたんすカ?」

その事か。
浩大も護衛の関係上、同じ部屋に居たのだから、当然聞こえていたのだろう。
そして「あんなこと」とは、この間の寝台の上での夕鈴とのやり取りの事だと思い至った。

「―――さあな」
「へ?」

浩大は口に銜えていた煎餅を危うく落としそうになる。
この間お妃ちゃんに『僕の両親がしていたこと』と称してイロイロしていたけど(陛下的には、そんなにイロイロやった訳ではないとは思うが)、あれが嘘となると…
―――お妃ちゃん、相当怒るんじゃネ?
その様が目に浮かぶようだ。

「んじゃあ、陛下の両親が本当にあんなことしていたか、陛下も知らないってことっすよネ?」
「―――まあ、そうだな…」

うわ~…へーか。
それマジでお妃ちゃんに知られないようにしないと…

「――――え?」
「!?」
「へっ?」

黎翔と浩大は、声がした方に振り向く。
そこには…―――夕鈴が立っていた。
その瞳は驚愕に見開かれている。
次いで、ぷるぷると震えだした。
その様子に、黎翔は椅子から立ち上がる。

「ゆ、ゆーりんっ?今のは…」
「…どういう事ですか?」

夕鈴の声は、この間のように冷たくなっていた。

「お、お妃ちゃんっ?まずは落ち着いて…」
「―――ッ、今のは一体、どういう事なんですっ?!」

その声に、普段官吏に怒鳴り付けている黎翔や、大抵の事では物怖じしない隠密が飛び上がった。

「――まずは、陛下っ?!」
「はいっ?!」
「――今の話は、一体どういう事ですか…っ?陛下のご両親があ、あ、あんなことしてないなら…この間言っていた事は…嘘だったんですか…?」
「ゆ、ゆーりん、あの」

黎翔が何かを言おうとするも、顔を真っ赤にしてぶるぶると震えている夕鈴の耳には入らない。

「夫婦演技の向上、として陛下の言う事を信じて…、…ご両親がなさっていた事を教えて下さっている…と思っていたのに…」
「あ、あのね…ゆうり」
「――嘘だったんですね」
「――っ」

夕鈴の声が冷たく響き渡る。
流石の浩大も、その夕鈴の様子に冷や汗を背中に感じ始めていた。

「あ、あのさ…お妃ちゃん…」

何とか主の弁解をしようと、浩大は声を掛けるも、夕鈴に冷たく一瞥されるのみだった。

「―――私は部屋に戻らせて頂きます」
「あ…僕も…」
「陛下は、お仕事がおありでしょうから、“お一人”で、王宮にお戻り下さい。私はもう少し後に、“一人”で戻らせて貰います」
「――はい…」

冷たい妃の声に、この国で一番の権力を持つはずの王は、成す術もなく肩を落とす。
そしてすごすごと、部屋から去って行った。
その様子を見もせず夕鈴は椅子に座り、卓の上に先ほど置いた煎餅を食べ始める。
妃衣装のまま。
浩大はそろ~りとその場を離れ、屋根へと上った。

「――うん。今回はへーかが悪いよナ」

隠密は、屋根の上でぼそっと呟いた。



一方、王宮へ戻った黎翔は―――

――浩大があんな事を言い出さなければ、今頃夕鈴とお茶を…

やり場のない苛立ちの矛先を、目下隠密へと向けようとしていた。
勿論、仕事中は苛立ちのあまり、官吏に怒鳴り撒き散らしていた。



その後、黎翔は暫く妃の部屋に入ることが許されなかった。
嘘を吐かれた事と、からかわれた(と思っている)怒りは簡単に収まらず、夕鈴は居留守や仮病を使って黎翔を避け続けた。
黎翔がやっと妃の部屋に入れるようになったのは…――官吏が黎翔の不機嫌さに耐えられず、バタバタと倒れていって、それを見かねた李順が夕鈴に忠告しに行った、5日後の事だった。

――――――――――――――――――――――――

最後には夕鈴は”李順さん”の言う事を聞いて、何とかなってます(笑)
つまり、陛下は夕鈴をどうにもこうにも出来なかったwwww
ああwww楽しいなwwww

前回のうちにリクの内容を書くの忘れました(=・x・=)
と言う訳で。

リクの内容は

『夕鈴が陛下を叱りつける』

でした!!!


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*Comment

NoTitle 

最後の最後までいいとこなしの陛下・・・(笑)
かっこいい陛下はどこぞへ(笑)
最終は李順さん・・・李順さん頼みになっちゃったのね
(´Д⊂陛下弱。

自分のお嫁さん一人もどうにもできなんじゃ・・・
到底、後宮なんて御せないよね~(。-∀-)
ということで、後宮は閉鎖、夕鈴は正妃でオオカミさんのお尻を引っ叩きながら国を良い方向に導く♪
  • posted by ママ 
  • URL 
  • 2014.01/07 22:04分 
  • [Edit]

ママ様へ 

…え(・・?
かっこいい陛下…(・・?
それ誰(・・?←おい

側近さんに妻を諫めてもらいつつ、自分は妻の尻に敷かれて政治をすればいいと思います(キッパリ)←それもどうかと…
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.01/08 13:05分 
  • [Edit]

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