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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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波乱の幕開け

皆様今日は!

それでは今日も行ってみましょー!

許祐から「でーと」のお誘いを受けた夕鈴。
それにOKして、とうとうその日が―――?

―――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



土曜日。
今日は学校は勿論、バイトも休み。
青慎は塾で午前中は家に居ない。
そして夕鈴はというと…自宅にて、明玉のコーディネートで服装が決まった。
いつもの動きやすいパンツスタイルよりもワンピース系。
色も“女の子”を意識した淡い桃色。
靴は動きやすさの中にも可愛さを求めたもの。
髪飾りはいつもの物を。
バッグは肩掛けのポシェット。
これに決まるまで、何度か着せかえられた。
薄く化粧も施され、何だか人形になった気分だ。
そういえば、白陽国でも似たような事があったような…

「…よしっ!どうだっ!私の力作!」
「…ちょっと派手じゃない?ここまでしなくても…」
「あんた、普段から服装が地味なんだから、デートくらい着飾りなさいよ。」

明玉のコーディネートにぽつりと感想を述べるも、ダメ出しされた。
確かにいつもは適当に着ているので、ぐうの音も出ない。


ピンポーン

「あ!許祐さんじゃない?…ふふふっ、きっと驚くわよ~。いつもの夕鈴とは違うからね!」
「…そんなに変わってないと思うんだけど…。」

部屋を出ながら、持ち物を確認する。
携帯にお財布、ハンカチ、ちり紙、鏡に…その他もろもろ。
携帯の充電は満タン。
よし、これだけあればばっちりだ。
玄関のドアを開ける。

「お早う、夕鈴ちゃん。準備はOK?」
「お待たせしました。はい、いつでも行けます。」
「―――」
「…?どうかなさいましたか?」
「―――いや、見違えたな…って思ってさ。」
「?」
「ほら、夕鈴!私の言った通りでしょ?」
「えーっと…」
「これだけ可愛い事歩いていたら、道行く男たちに僕が嫉妬されるな。」
「…そこまではいかないと思いますが…。」
「ほ~ら何でもいいから、さっさと行って来なさい!」

明玉に背を押され、靴を履いて玄関を出る。
明玉も出て、家の鍵を閉める。
今日は父さんも出かけて居ないので、戸締りをしっかりしないと。

「じゃあ、行こうか。」
「はい。」
「じゃあお邪魔虫は、これで消えま~す!楽しんできてね~。」

手を振る明玉と別れ、駅方面へと二人は向かう事になった。


******************

「まずはやっぱり、デートと言えば映画だろうと思ってね。時代物だけど、夕鈴ちゃんは好きかな?」
「はい。難しい話じゃなければ、大丈夫です。」

歴史は苦手だが、ただ見て楽しむ分には問題ない。
チケットを買い、館内へと入って行った。



『―――余の跡継ぎは、正妃の産んだ太子のみ。他は一切認めぬ。』
『そんなっ、陛下!お考え直しを!太子様はお身体が丈夫ではありませぬ。このままですと、太子様が後継ぎを残すことも儘なりません。今一度、私の産んだ第2王子の王位継承もお考え下さい!』
『ならぬ。太子以外は認めぬ。』

映画の内容は、数百年前のこの国で、実際にあった継承問題を題材にした人間模様を扱った作品だった。
王は自分の正妃が産んだ第1王子こと王太子を、王の第2妃にあたる女性は、自分の子供を王にしたいと願い、色々画策を始める。

―――そう言えば、陛下もいつか然るべき女性を迎えて、正妃だの妃だのと、後宮は女性で埋め尽くされるのよね…。

本来、このように映画のスクリーンの向こうの世界だ。自分が関わることのなかった世界なのだ。
どんな仕組みなのか、合わせ鏡による現代と過去の行き来と、陛下ご自身の事情で「臨時花嫁」なる仕事をしているが、本当ならそれも有り得ない。
―――こんなにも遠い存在なんだな…

映画を見ながら夕鈴は、遠い白陽国の陛下の事を考えていた。


********************

「あんまり面白くなかったかな…?」
「え…?」

ここは喫茶店。
昼食はここで食べようと、許祐さんに連れてこられた場所だ。
種類が豊富で値段もお手頃。
学生がよく使う店なのだそうだ。
デザートも沢山選べて、女性にも人気があるのだとか。
料理を注文して、一息ついた所で切りだされた。

「映画の最中も結構上の空だったし…やっぱり時代物より恋愛モノの方が良かったかな。」
「そんなことないです!私は歴史が苦手なんですが、その私でも分かりやすいお話でしたし。衣装や舞台も綺麗で…見惚れていただけです。」
「本当?なら良かった。」

実際は確かに陛下の事を考えて上の空だったと思うが、そんなこと言えない。
衣装も舞台も綺麗だった事は確かで、その答えに許祐さんも納得したようだ。
その顔は本当にほっとした、というような顔で、本当の事を言わない夕鈴の心に少しの罪悪感が生まれる。でも、仕方ない。
運ばれてきた料理に、一旦集中することにして、話はそこで終わった。


********************

喫茶店を出ると、少し街でぶらぶら歩くことになった。
気になるお店があったら入ったり「これが欲しいの?」という許祐さんの善良な押し売りに抵抗したり。
これで男性の事が分かるのかと疑問に思いながらも、今まで男性とこんな風に歩いたことが無かったので、夕鈴には新鮮だった。



「―――そうだ。夕鈴ちゃんを是非連れて行きたい所があるんだけど。」
「どんなとこですか?」
「それは着いてのお楽しみ。」

そう言って、手を取られ歩き出した。



暫く歩くと、周りから人気が無くなっていくことに気が付いた。
許祐さんに任せて歩いていたので、どのような道順で来たのかも分からない。
夕鈴は少し不安になって許祐さんに尋ねる。

「―――あの、連れて行きたい所ってどの辺ですか?」
「―――ここだよ。」

そう言ってぴたりと足を止める許祐さん。
周りには誰も居ない。
こんな寂れた場所に、私を連れて来たかったのだろうか?
―――いや、何かおかしい。
警戒心を抱き始めた夕鈴だったが、許祐さんに集中してたので背後から近づく気配に気づかなかった。

「―――うっっ!!?」
「―――お休み、夕鈴ちゃん。」

頭に衝撃が走り、私の意識は暗転した。
意識が無くなる直前にその目に映ったのは、許祐さんの不敵な笑みだった――――

―――――――――――――――――――――

ぎゃーーーー!
ゆーーりーーーん!
どうしてこーなったーーー?!

…あ、私のせいか←おい


意外と大変だったのは、映画の中の台詞と設定。



次回予告↓

許祐に気絶させられた夕鈴。
一方、几鍔はとんでもない事態を知ることに――――!?


次回「動き出した騒動
お楽しみに!

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