FC2ブログ

雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

思いついた、有り得ない発想

こんにちは(^O^)
それでは第4話をお送りします♪

牢屋に現れた人物に、詰問される夕鈴。
そこに、更に別の人物がやってきて―――?

―――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「陛下!また勝手な行動を…!相手が何者か、目的が何かも分からないうちは、無闇に動かないでくださいとあれほど…!」

この紅い瞳の人の後方からこの暗い牢屋に響き渡るくらいに大きな声でやってきたのは、何やら神経質そうなメガネの人だ。息せき切って駆け寄ってくる。こちらも時代劇のコスプレのような格好をしている。その人がじろりとこちらを見てきて、夕鈴はヒッっとなったが、気にもせず紅い瞳の人へ話し続ける。

「後宮の庭にいたという事は、侍女や女官に何か仕掛けようとしたか、または後宮自体に何か仕掛けようとしたのかもしれません。どちらにせよ、陛下に関係するかもしれないのですから、慎重に行動してください。何か吐きましたか?」
「名は汀 夕鈴と言うそうだ。章安区に住んでいるらしいぞ。後は…こうこうせい、と言うものらしいが、李順、知っているか?」
「…聞いたことがありません。それは何の名前ですか?」
「私が聞きたい。」
「ともかく章安区にお住みだとか…。調べてみましょう。そのような下町に『汀 夕鈴』なるものが住んでいるかどうか。…それにしても、何故下町から王宮へと来ることになったのです?」
「それも分からない。この者の言い分によると自室にいたということになるが、落ちていたのは庭だ。」
「その言い分が正しいとは限りませんよ。隠していることがあるのかもしれませんし。警吏に尋問させますか?」

尋問、と聞いて夕鈴はギョッとした。
私が何をしたというのか。自室にいて、何故か庭に倒れていて(記憶は無いが)、牢屋に入れられて、こっちが聞きたいことが多いのに。
それにこちらの素性は明かしたと言うのに、これ以上何を聞こうと言うのだ。

「ちょ、ちょっと待ってよ!私は隠していることはありません!素性も言いましたし、こうなるまでの状況も言いました!何故ここにいるのか、私にもわからないんです!」

夕鈴が必死に訴えていると話していた二人がこちらを向いた。

「…何故ここにいるのかわからないのですか?あなたは後宮に許可なく侵入したのですから、不審者として捕まって牢に入れられるのは、至極当たり前のことと思いますが。」
「そっちじゃありません!いや、それもありますけど!そもそも白陽国って?それは昔の国名じゃあないですか!今はもうそんな国ありませんよ!」

夕鈴は必死に訴える。こんな質の悪いドッキリは聞いたことがない。
ここは白陽国で、王宮で、牢屋だ。何も悪いことはしていないのに、ここから出たら訴えてやろうと心に決めた。
しかし『李順』と呼ばれる人から告げられた次の言葉で、その考えは霧消した。

「…可笑しなことを仰いますね。白陽国は今も昔もありますよ。時の君主によって栄える時も衰える時もありますが、国が建国してから、滅んだことは一度もありません。それに今は新たな御代が始まったばかり。不吉なことは仰らないで頂きたい。」

待って待って待って!!!
聞いたことがあるわよこんな状況。確か異国の漫画でそんな話があった気がする。
目が覚めたらそこは見たこともない趣のある風景で、男の人も女の人も着物を着ていて、話し方が硬いのよ。そしてその人たちから見れば妙な格好をしているこちらを指さしてひそひそ話をするんだわ。「まあ、奇怪な…。」とかなんとか言いながら。
そして主人公はオロオロして、道行く人に声をかけるんだけど、お互いにお互いの事を理解できないの。
―――そう、何故ならその主人公は、未来から来た人間なのである。

「っっってっ!!!ちょっと待ってーーー!!!」

自分の考えが有り得ない方向に着いた途端、夕鈴は絶叫していた。これには鉄格子の向こうにいた二人も驚いたようで、目を瞠っている。でもそれに構っている余裕はない。

有り得ない有り得ない!!そんな馬鹿な!そんなことあるわけない!
きっとずぶ濡れになったから風邪を引いて、お腹が空いていて、牢屋なんかにいるから、こんな妄想染みた発想が生まれるんだ。きっとそうだ。

「…何があり得ないのか分からんが…。」

どうやら口に出ていたようだ。

「あ、あのですね…。もう一度お尋ねします。ここはどこで、あなた方は誰ですか?それにもう一つ加えて、今はいつですかー?!」

目に涙を浮かべて矢継ぎ早に質問する夕鈴に、今度はあちらが少し困惑した顔を見せた。こちらの質問の前半は分かるが、後半は分からないのだろう。こっちだって分からない。
しかしこれまでの様子から、あまり害は無さそうだと判断したのか、紅い瞳の人が鉄格子ごしに夕鈴に近づいた。メガネの人が止めようとするが、意に介さず紅い瞳の人が静かに答える。

「…ここは白陽国王宮だ。私は珀 黎翔。あれは李順。今は新しい国王が即位してから2年…とでも言っておこうか。」
「…え…っと、それでは分かりません。具体的に何年ですか?」

西暦とかなら分かるのに。もしかして…西暦とかも使わないくらい昔なのだろうか…。
相手の方も慎重に言葉を探しているようで(何故?)、メガネの人と目配せしている。

「…では質問を変えます。白陽国が建国してから何年ですか?」

こんな質問はしたくなかった。具体的な数字が出てきたらどうするのか。
嫌な予感に背中にじわりと汗をかく。自分の考えに震えが来る。

「――――年だ。」
「――――――ッッ!!!!!!」

クラリとした。めまいがする。膝が震えて立っていられない。
…だって、そんなの有り得ない。

その様子をみた紅い瞳の…先ほどメガネの人に違う名称で呼ばれていた『珀 黎翔』と言う人が、少し考えた後、警吏に鍵を持ってくるよう指示する。メガネの人・李順は慌てて止めようとする。

「先ほどお腹が空いているとも言っていたし、どうやら害は無さそうだから出しても問題は無いだろう。」
「問題大ありです!!得体の知れない者であることに変わりはないんですよ!?」
「得体は知れないが、この娘に何か出来るとも思えん。…少し話がしたい。後宮の一室へ連れて行く。」
「なりません!!!」

李順は止めようとするが、警吏が持ってきた鍵を開けて中に入る。腰が抜けて呆然としている涙目の夕鈴に近づくと、その体を担ぎあげる。

「っっっきゃ!!」

呆然としていた夕鈴には何が起こったか分からなかった。しかし矢継ぎ早に起こった出来事に疲れていたため、されるがままにされた。
そのまま牢屋から出されて、暗い場所から連れ出された。

――――――――――――――――――――――――――――

年代ははっきりしないので「――――」で伏せました。
下手なこと書いたら後で大変なので。

未来から来た=妄想染みたと、夕鈴が言っております。
ごめんなさい。妄想で←

ここでの対応は、李順さんが正しいと思うのよ、陛下。
まあ、もちろんそれには理由があるんだけどもね?←
それはまだまだ明かされないのですよ…フフフフフ←


次回予告↓

牢屋から連れ出された夕鈴。
そこで聞かされた紅い瞳の人物の正体とは―――――?

次回!
第5話「続く混乱
お楽しみに!


まだ「混乱」が続くのかよ!
とか突っ込まないで下さいね(笑)

スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

さき

Author:さき
さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

四季の風景時計

訪問者数

現在の訪問者数

現在の閲覧者数:

最新記事

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。