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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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罠と信頼と寝台

皆様今日は!
こちらは本誌派生SS!
しかも、まだ単行本未収録の第51話のネタバレですので、単行本派の方はダッシュでお戻りください!

それ以外の方は、どうぞどうぞおいでませ~(@^^)/~~~

これはSNSにてネタバレをして下さっているK様と話が盛り上がって出来たお話です。
以外にも穏やかに纏まってしまったお話です←

ではどうぞ~。

―――――――――――――――――――――――

【本誌ネタばれ】
【捏造】



「――さて。どうしようか…」

黎翔は溜息を吐く。
肩には夕鈴の重みが掛かっている。
重みを感じない、心地良い重さ。
すやすやと眠る夕鈴は、起きる気配がない。

「―――罠、信頼…うーん…どっちだろう…」

まだ夕鈴が起きている時も考えた、「罠と信頼について」を黎翔は深く考える。
これは…罠?
それとも信頼?
いや、信頼の方だろうな。
だって夕鈴だし。
黎翔はちょっと遠い目になりながらも

「―――このままだと、首が痛そうだな」

夕鈴の肩をそっと包んで自分の肩から離し、膝裏に手を入れて夕鈴を抱き上げる。
疲れているのか、全く起きない。

自分の寝台から、窓際の夕鈴の寝台へと運ぶ。
そぅ…っと、夕鈴を起こさないように優しく降ろす。
――その目は、常日頃から黎翔を知っている人間からすれば、信じられないほど甘かった。

そこで黎翔はある事に気が付く。
夕鈴の頭だ。
夕鈴の髪形は、今回の旅装に合わせて、頭の上で一括りにされている。
しかしそれは、安眠するためには、些か寝苦しいものではないだろうか?
黎翔は夕鈴の髪へと手を伸ばす。
――冬の離宮の時は、髪飾りを外せば簡単に解けたが、これは…
頭上できつく結ばれている髪。
枕に少し沈んではいるものの、やはり少し寝苦しいのではないだろうか。
解こうと髪紐に手を伸ばす。
しかし…結構固い。
下手をすると、夕鈴の髪の毛が抜けるか切れるかしそうだ。
――それは嫌だな。
こんなにもさらさらしていて気に入っている夕鈴の髪。
一本だって、損ないたくは無い。
黎翔は、髪の毛を解くのを諦めた。

「―――どうしようか…」

黎翔は途方に暮れたように呟く。
そこには、先ほど罠と信頼などという思考は無く、ただただ夕鈴の安眠を保障するにはどうしたらいいのかという、思いやりの気持ちが滲み出ていた。

「…そうだ」

黎翔は思い付いた。
―――仰向けで髪の毛を下敷きにして苦しいのならば…
夕鈴の両肩を両手で包み込むように掴み、ゆっくりと反転させる。
―――うつ伏せにしてしまえば、楽になるんじゃないか?

うつ伏せになった夕鈴を見る黎翔。
その寝息は、先ほどよりも楽そうに聞こえる。

「―――良し。―――…僕ももう寝るか…」

夕鈴をうつ伏せにする際、除けてあった掛け布を夕鈴に再び掛け、黎翔は自分の寝台へと振り返る。
すると―――

「――――――ん……へ…いか……」

驚いてもう一度夕鈴の寝台に振り返る。
―――起こしたか?
しかし、暫く注視してみても、夕鈴の体勢は変わらなかった。
…ただの寝言だったようだ。
そろそろと忍び足で再び夕鈴の寝台に近づく。
夕鈴の頬に触れる。

「――――ん…」
「…何の夢を見てるのかな?」

僕の名前が出てきたって事は、夢の中でも、僕は夕鈴と一緒なのかな?
現実でも夢の中でも、君と僕は一緒だと良い。

「良い夢を。お嫁さん」

頬をもう一撫でした後、今度こそ黎翔は夕鈴の寝台から離れ、自分の寝台の中へと潜り込んだ。
そして、これからの道程を考える。

今までの道程で、唯一の不満があるとすれば、夕鈴との時間が少ない事だ。
ほとんどが、情報屋との接触や視察。
李順は僕と夕鈴の遊ぶ時間を作っていないようだし…
―――良し。
これから会う予定の『知人』には、会えない可能性もある。
何せ、やっかいな“奴”が傍に居る事だしな…
そうなった時は最初の『予定』通り、夕鈴とデートすることにしよう。

楽しみだ、とほくそ笑みながら、黎翔も眠りに就いたのであった…

―――――――――――――――――――――――――――――

完全なる本誌の派生作品は、これが初めてです(=・x・=)
以前のR様のリクエストは、なんだかんだで違うパターンだった気がしますし←

ブログ掲載に当たって、ちょっと書き直そうかと思いましたが、これはこれで良いなと思い、止めました(笑)

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

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