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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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続く戦い

皆様お晩ですm(__)m
昨夜は結構遅くまで起きていて、その上今日は早かったので眠たい私です←

パラレルの続きです♪

許祐に捕まって、脱出を試みる夕鈴。
だけど、見つかってしまい―――?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――もう逃げられないぜ。」
「大人しくしろ。」
「―――…。」

あれから走り出した夕鈴だったが、玄関からも手下たちが来たため、別方向に逃げるしか方法が無かった。
逃げた先は、体育館。
現在その真ん中に、周りを囲まれて追い詰められていた。
じりじりと輪が縮まって行く。

「―――くっ…」
「だから言ったでしょ?大人しくして居た方が良いよって。さ、下手に怪我をする前に投降した方が良いんじゃない?」
「…っ!」

さすがにこの人数じゃ…
そうは思うのだが、明らかに悪い輩に囲まれて、簡単に諦めるのも躊躇う。
棒を構えながら、警戒を解かない。

「―――こちらとしても、女の子に傷を負わせたくはないのだけれど…」
「…最初に頭を殴って気絶させた人のリーダーとは思えない台詞ね…」
「ははっ。全くだね。自分で言ってて説得力がないよ。」

そう笑顔を見せながら話す許祐を見て、背筋に寒いものが走る。
今まで爽やかで好ましい笑顔を見せていた青年の印象が、この場では恐ろしいものに見える。
夕鈴が再び棒を構え直した―――――その時

「――――夕鈴っ!無事か!」
「――――夕鈴、大丈夫っ?!」
「―――姉さん!」

聞き慣れた声が、体育館に響く。


******************

「おらおらっ!どけーーーっ!!!」

几鍔が夕鈴を取り囲んでいた輪の中に突っ込んでくる。
許祐の手下たちは応戦するも、几鍔との圧倒的な差で蹴散らされる。
几鍔は間もなく夕鈴の元へと辿り着いた。

「―――よう、大丈夫そうだな――――って、その棒を見る限り、大人しくしてなかったか。」
「当たり前でしょっ!こんな奴らの居るところで、安心して待って居られますかっ!」
「とりあえず、怪我はないな?」
「ないわよっ!」
「よし。―――さて、許祐…だったか。こいつをだしにして、随分と好き勝手してくれたじゃねえか。」
「本当に来るとは思わなかったよ、几鍔。余程この子の事が大事と見える。」
「―――あん?」
「―――ちょっと、そんなんじゃないって何度も…!」
「君をここで倒して、僕の名前を知らしめると共に、君の縄張りも僕のモノにしようと思ってね。」
「――――――その為には手段を選ばねえってか。」
「そうだよ。現に君はここに来た。僕の手下が大勢居る、僕の本拠地にね。」

ここは許祐達の本拠地だったのか。
校舎の中は暗いけど、それを本拠地とするこいつらの暗さも反映されたのかしら。
夕鈴は口に出さないまでも、結構失礼なことを考える。

「―――さて。そろそろお喋りの時間は終わりだ。」
「ああ…そのようだな。」

許祐、几鍔の両者に緊張が走る。
その空気を敏感に感じ取り、夕鈴も緊張した。
棒を持つ手に力が入る。

「女の子に傷をつけるのは忍びないけど…いた仕方ない。大人しくして居なかった夕鈴ちゃんにも非はあるよね。―――――やれ。」

そう許祐が言うと同時に、周りの手下たちが一斉に動き出した。



「―――はっ!…でりゃっ!―――おいっ、大丈夫かっ?!」
「そっちこそっ!―――ふっ!!!」

几鍔は目の前に居る手下に顔面パンチを食らわせ、横に居るもう一人に横蹴りをお見舞いする。
もう何人倒したのか分からない。
それはあちらも同じようだ――――
夕鈴は、木の棒を巧みに振り回し、許祐の手下たちを次々に倒していく。
時々、武術も用いながら。無傷のまま。
最初は几鍔が「下がっていろっ!」と言ったのだが、夕鈴は「冗談っ!私も、追いかけられたり緊張したりで、こいつらには恨みがたーーーーっぷりあんのよっ!」と参戦した。
戦闘時の一時様子見の時間に、背中越しに几鍔は問う。

「おま…そんな棒術、どこで習ったんだよっ…前はそんな事出来なかっただろっ。」
「うっさいわねっ…そんなことより、目の前の奴らを倒すことが先決でしょっ。」

二人は息を弾ませながらも、そのように話す余裕を見せる。
場馴れしているようである。

―――それもそのはず、几鍔は昔からよく絡まれて喧嘩慣れしていた。そして夕鈴は、そんな几鍔のとばっちりで、よく反対勢力に誘拐・拉致監禁されて、自力で脱出したり、時々几鍔と一緒に応戦していたのである。
夕鈴が白陽国で刺客に対して応戦できたのも、この経験によるものが大きい。

几鍔と夕鈴を囲んでいた輪は、もうすでに輪ではなくなっていた。
まだ輪の形を保っていた時、外側から几鍔の子分達も手助けしていたので、その形は早い段階で崩れ去った。
それでもまだ、結構な人数が残っていた。

「―――どんだけ居るのよっ…」
「きりがないぜ…っ…!」

背中合わせだった几鍔から離れ、再び棒を振るい始めた夕鈴。
そんな時、体育館の入口で几鍔の子分に守られながら見守っていた青慎が声を発した。

「―――姉さんっ!後ろっ!」
「――――え?」

そう言われて後ろを振り向こうとした時―――突然息が苦しくなった。

「―――ぐっ…!!!」
「―――止まれ、几鍔。」
「な…っ!」

後ろから夕鈴の首に腕を回し、棒を掴んでいる方の夕鈴の腕に手刀を入れて棒を叩き落とし、持っていたナイフを首に突き付けた許祐。
几鍔も、応戦していた許祐の手下達も驚き、戦いの手を止める。

「大人しく捕まる事だね、几鍔。じゃないと、この子がどうなるか…。」
「てめぇ…っ!汚ねぇぞっ!!!」
「何とでも。僕は手段は選ばない。例え、女の子に傷をつける事になってもね。」

そう言って、夕鈴の首を絞める腕に力を入れる。

「ぐぅっ…!」
「夕鈴っ!」
「夕鈴っ!!!」
「姉さん!」

夕鈴が呻くと、几鍔、明玉、青慎の3人が反応する。
人質を捕られては、几鍔もその子分も手出しが出来ない。
明玉と青慎も、夕鈴が酷い目に遭っているので顔が真っ青である。
しかし許祐の計算外なこともあった。
自分の手下たちまでもが動かなくなったのである。

「―――おい、こいつらを早くやれ。」
「でも…許祐さん…いくらなんでもナイフは…」
「―――やれと言っているのが聞こえないのか?お前たちのリーダーは誰だ?」
「―――でも…」

そんなやり取りがなされている時も、夕鈴は何とか抜け出せないかと考えていた。
しかし、極度の緊張が続いた直後始まった終わらない戦闘に、頭も体も疲弊していた。
ぐるぐる回って、良い考えが浮かばない。
下手に動くと、喉に付きつけられたナイフが皮膚を切りそうだ。
疲れた体では碌に動けず、下手をしたら許祐を刺激しかねない。
―――どうすればっ!

許祐の手下たちが、納得しないながらも動き出した。
―――その時

バンッ

夕鈴の少し上辺りで大きな音と衝撃がした。
それに夕鈴が驚いていると、首元に回っていた腕から力が無くなり、ナイフも落ちた。
何が起こったのか、と下を見れば、許祐の気絶した姿。
顔面には、丸い痕。
許祐の体の横には、バスケットボールが転がっていた。
どうやらこれが当たったらしい。
夕鈴は、許祐が向いていた方角――――体育館入口に首を巡らす。
するとそこには―――

―――いつか見た、美人な女の人が立っていた。

―――――――――――――――――――――――――――

夕鈴が刺客に抵抗を示すのも小さい頃の経験あってこそ。
じゃなきゃ、無理でしょ(笑)

まあ、それでも危ない事には変わりないですけどね。
やっぱり、心配なものなのでしょうかね(・・?


次回予告↓

ピンチの時に助けてくれた女の人に見覚えがある夕鈴。
その人を追いかけた先に、待っていた人物とは―――――?

次回「二人の姉弟
お楽しみに!

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