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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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それぞれの思い

皆様今日は!
昨日は色々大変で、更新後、パソをほとんど開かず終わってしまいました~…

というわけで(何が)
パラレルの続きです!
…そろそろ追い付くんじゃないかなぁ…?

謎の二人組に合わせ鏡をされた夕鈴は―――?

―――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――わっ…っきゃっ!!!」

浮遊感の後、床に落下した感覚に夕鈴は驚いた。
手をついて何とか体が打ちつけられるのを阻止する。
床を見ながら、暴れる心臓を整える。

「痛たたた…え……ここ……?」
「――――夕鈴っ!!!」
「え?」

驚いて顔を上げると、突然黒いモノに視界が遮られた。
何事か、と思っていると強く抱きしめられた。
訳が分からなくて動揺していると、ふと鼻孔にいつもの香りを感じる。
この香りは…安心できる香りだ。
黒いモノをぎゅっと掴む。
思わず安心した夕鈴だったがそれは無意識だったため、何故そう感じたか考えなかった。
ぎゅーぎゅー抱き締めてくる腕を何とか抉じ開け、顔を見上げると、やっぱりそこには見慣れた顔が。

「…陛下?」
「夕鈴っ…」

夕鈴は黎翔の顔を眺めつつも、黎翔は切なそうに顔を顰めるばかりだった。
そこへ横から声がかかった。

「―――驚きました。本当に突然現れるのですね…。」
「ほらっ!だから言ったじゃんか!光と共に消えたって!俺の言った通りだっただろ?」
「…夕鈴様…っ…」

声のする方へ顔を向けると、李順さん、浩大、瑤花さん3者3様の顔とぶつかった。
李順さんは、突然現れた私にこの上なく驚いているようだった。目がそれを語っている。
浩大は…そうか。護衛として私の傍にいたから、見てたのか。私が現代に帰るところを。
瑤花さんは、ひたすら涙を湛えていた。私が居なくなったことで、相当心配させてしまったのか…それとも別の理由なのか…というより、浩大。瑤花さんに姿見せて良いのだろうか?
恐らく、突然消えた私の状況を知らせる上で、瑤花さんにも姿を見せることとなったのかもしれない。
何だか申し訳ない。

「―――夕鈴…」
「あ、陛下…そろそろ離して頂けませんか…。私ちょっと戦った後なので…埃と汗が…。」

乙女心に埃と汗まみれで抱き疲れてるのは忍びなくてそう言ったのだが、その言葉を聞いた陛下は更に顔を顰めた。

「―――…戦った?…夕鈴、未来で何があった…?」
「えっと…ちょっといざこざに巻き込まれまして…あ、後で事情をお話しますので、とりあえずお風呂に入って来てもいいですかっ?」
「陛下。夕鈴殿もそう言ってますし、私たちは一旦引き下がりましょう。浩大、あなたもです。」
「へーい。」
「では私は湯殿のご用意を…。」

李順さんがそう言うと、浩大はシュッと天井裏に消え、瑤花さんは湯殿へと向かって行った。
少し落ち着いた私は、部屋を見渡す。
どうやらここは妃の部屋のようだ。見慣れた場所だった。
陛下はまだ何か考えているようで、夕鈴を離そうとしなかったが、李順に「陛下」と呼ばれると、名残惜しそうに夕鈴を離した。
その時夕鈴の頬を陛下の手が掠めたが、それもすぐに離れて行った。
夕鈴は、陛下と李順の背中を見送り、自身も湯殿へと向かった。


**********************

「―――本当に、突然いなくなってしまったので…」
「ご心配お掛けしました…」

瑤花さんに頭を洗って貰いながら、夕鈴はそう言うしかなかった。
瑤花さんが湯殿を準備している時、他の侍女さん達にも囲まれて、泣きつかれてしまった。
『どうか出て行かないで下さいませ』とか『お妃様がいらっしゃらない間、泣き暮らしておりましたわ』などなど…。
侍女の皆さんは、私が思ってた以上の反応を返してくる。
意外と慕われてるのかな…そうだと嬉しい。
…私は偽物の妃なんだけど。
それを知っているのは、今のところ瑤花さんだけ。

「…それにしても、こんなに埃を被って…一体未来で何があったのですか?」
「あー…えっとですね…未来の私の幼馴染のいざこざに巻き込まれまして…周りを囲まれたので、蹴散らしてきたんです。」
「蹴散ら…―――。…夕鈴様。」
「はい?」
「…あなた様は女性ですのに…何故戦う事に?」
「え~っと…」

どうやら説明が足りなかったようだ。
どう説明したら良いものか…う~ん…
悩んでいると、瑤花さんはふと笑みを見せ、姉のような声で諭すように言った。

「…夕鈴様は勇ましいとはいえ女性なのですから、無茶はいけませんわ。」
「無茶って…瑤花さんも陛下みたいな事を言うんですね…」
「きっと、陛下も心配なのですわ。あなた様が無茶をして、怪我でもなさったらと。私も心配です。」
「でも…。」
「夕鈴様。」
「…はい。」
「夕鈴様がいつもお健やかで居られる事を、願っている者が居ると言う事を忘れないで下さい。」
「瑤花さん…。」

諫めるような瑤花さんの言葉に、私はそれ以上何も言えなかった。

******************

湯殿から出ると、すでに陛下が部屋に居た。
侍女がすでに夕食の準備を終え、夕鈴が卓の前に着くと陛下が人払いをした。
料理を目の前にして、夕鈴は自分がお腹が空いていることを知った。
無理もない。物凄く暴れた後だ。

「良かったです。何だかお腹が空いていたので。」
「―――」

陛下は無言だ。
しかし私は本当にお腹が空いていたので、陛下が無言という事に気が付かなかった。

食事が粗方終わると、夕鈴はお茶を淹れ始める。
こんな風にお茶を淹れるのも2週間ぶりだ。
もちろん現代でもお茶を淹れることはあったが、安い茶葉を使っているので、この場所でするようには気を使わない。
久しぶりの緊張感に、お茶を淹れる夕鈴の目は真剣だ。
その様子を、陛下は静かに眺めていた。

「―――はい、どうぞ。陛下。」
「―――ありがとう、夕鈴。」

お腹も満たされて、久しぶりの後宮の高級茶葉を淹れるという緊張感から解放された夕鈴は、やっと陛下の様子がいつもより静かという事に気が付いた。
お茶を飲みながら、向かいの陛下の様子を見る。
―――何だろう、気まずい。
ずずっとお茶を飲み干す。
再びお茶を淹れて来ようと思い、立ちあがった時

「――――――ゆうりん…怒ってる?」
「―――はい?」

何を言っているのだろう、陛下は。
怒っている…?誰が誰に?
訝しげな顔を陛下に向ける。

「私が…ですか?陛下に?…何か怒られるようなことでもしたんですか?」
「いや…―――。その、君が後宮を飛び出す原因を作ったのは、僕…だと思うから…。」

その言葉に、夕鈴は現代に行く前、自分が後宮を飛び出した事を思い出した。
あちらに戻ってからも、ごたごたしていて忘れていたが…そもそも、私が後宮を飛び出したのは―――

ボフンッ

―――そうだったっ!

夕鈴は思い出した、と同時に顔を真紅に染める。
自分が後宮から出て、下町に行く原因を作ったのは陛下だ。
陛下が………演技とは言え、顔中にく、く、くちづけを…!
あまつさえ…首にまでっ!
思い出しただけであの時の恥ずかしさと怒りがない交ぜになったような、表現できない感情を覚えた。

「そ、そそそ、それはっ!な、仲良し演技の一環だったんですよね!!?」
「う…うん…」
「ではっ!これも仕事ですのでっ、私も気にしない事にしますっ!取り乱してすみませんでしたっ!」
「ゆーりん、それは…」
「そ、そ、そういえば陛下っ!こっちはやっぱり2ヶ月経っているのですかっ?」

あからさまな話題転換に、陛下は不満げな表情を漏らしたが、夕鈴の言葉にひっかかる所があったのか、すぐに疑問の顔になった。

「え…?いや、違う。夕鈴が居なくなったのは一月前だ。」
「―――…え?」

これには夕鈴が驚いた。
―――…一月?

「―――夕鈴のとこはどれくらい経ってるの?」
「…私の時代では2週間です。」

この間は2週間現代に居たら、こちらでは2ヶ月経っていて驚いたのを覚えている。
今度も2週間だったのに…こちらでは1ヶ月。
―――どういうこと?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

この辺りからSNSではスランプに入っていま~す(-_-;)

瑤花さんとのやり取りも意外と手こずった箇所です。
水掛け論になりました…陛下と同じく。
なので、ぶっちぎりました←おい
まあでも、そろそろ夕鈴も、陛下や瑤花さんの心配が分かってきたのじゃないかと。

夕鈴の怒りの原因(=陛下の過剰スキンシップ)も同じく。
いつまでも解決しなかったのでぶっちぎりました。

そろそろ気づく方も…いらっしゃるかな。
現代と白陽国を夕鈴が行き来する時の状況の変化を。
結構こだわっているところなので、目を皿に…しなくても良いですが、見つけてくれると嬉しいです♪


次回予告↓

再び白陽国へ―――――!
黎翔から告げられた言葉に、夕鈴は―――?

次回「黎翔の願い
お楽しみに!

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