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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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黎翔の願い

皆様今日は!
ちょいと最近忙しいので、またまた一つだけ更新となります!

パラレルの続きです!
こちらで、家出編は終わりになります!

再び白陽国へ戻ってきた夕鈴。
こちらで経っている期間に疑問を持つも―――?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



前回夕鈴が現代に戻った時は、あちらでの期間が2週間のところ、白陽国では2ヶ月経っていた。
あちらとこちらでは時間の経過の仕方が違うようだ…と納得していた。
しかし今回は、同じ2週間現代に居たのに、こちらでは1ヶ月だという。
前回の時と時間経過が違う。
―――どういうこと?
夕鈴が疑問に思っていると、黎翔が口を開いた。

「夕鈴……僕がもし『本物になって』って言ったら…君はどうする?」
「へ?本物?何のですか?」
「僕の…本物の妃。本物の花嫁になって欲しいんだ。」

何を言われたのか、最初は理解できなかった。
だって、それほどに意外なことだったから。
本物…それはニセモノではないということ。
そして陛下は…本物の妃なるものになって欲しいと。
言われた内容が頭まで浸透した時、夕鈴はこれまでになく動揺した。

「―――えっ?!そ、そ、そんなのっ、無理です!」
「…何で?」
「だって!私は未来の人間ですよっ?この時代の陛下とはどーにもなれません!生きる世界が違うんです!」

これは現代で映画を見てた時に思った事だ。
陛下は遠い世界の人。

「え~…そんなことはないと思うけど…。」
「あの…冗談…ですよね…?」

私のその問いに対し陛下はにこりと笑っただけで何も言わなかった。
何で何も言わないのだろうと思ったが―――…先人たちは言っている。
『沈黙は肯定』
なので、きっと冗談なのだろう。うん、そうに違いない。
…冗談だったとしても笑えない。
私が「本物」だなんて。
そう思っていた夕鈴だが、黎翔がそれまでの笑みを消して告げた言葉に思考が止まった。

「―――僕は、君とずっと一緒に居たい。君が未来に帰る度、心が千切れそうに痛むんだ。」
「…陛下?」

夕鈴が問うように名前を言うと、黎翔は立ちあがる。
そのまま卓を回り、座ったままの夕鈴の方へと歩みを進める。
夕鈴は黎翔の何をしようとしてるのか分からなくて、戸惑いの顔を向ける。
すると黎翔は、夕鈴の頭にふわりと手を置き、撫でながら言った。

「―――君を、未来に帰したくない。」
「へ、陛下っ?」

がたっと夕鈴は少し身を引く。
何を言っているのだろう…と夕鈴は思う。
前にも同じ様な事を言われた事を覚えている。
「未来に帰したくない」と。
あの時は「自分の意思で行き来しているわけじゃない。そんなことを言われても」という様な言葉を返した。
でも、今も同じ言葉を言えるかというと―――そういう雰囲気ではない。
陛下の目が…前より真剣味を帯びている…気がする。
夕鈴はごくりと唾を飲みながら、慎重に言葉を紡いだ。

「…陛下。前にも言いましたが、私は未来の人間です。それに、ここに居るのは陛下の縁談除けの為の臨時花嫁でしょう?陛下が本物のお嫁さんを迎える時は、私のこの役目は終わりです。」
「そんなの、夕鈴が本物になってくれれば問題無い。」
「なっ!だから、そんなのっ、む、無理っ!」
「どうして?」

どうしてって…何で分かってくれないの?
私は未来の人間。
陛下とは住む世界が違う。
身分も、立場も、価値観も…時代も。
陛下と私とでは何もかも違う。
黎翔は夕鈴の頭に置いていた手を滑らせ、髪を一房持ち上げ、口づける。

「―――っ」
「君の気持ちが追い着かないというなら―――待とう。君が私の本物になっていいと思うその日まで。」
「そ、それは…」

夕鈴はもう何も言えなくなった。
陛下の視線に、声に、雰囲気に、呑まれてしまって。
反論したいはずなのに。
説得したいはずなのに。
結局、陛下が部屋を去るまで、私は言葉も出ず、その場を動くことが出来なかった。



黎翔は回廊を渡りながら考える。
私は―――本当はどうしたいのだろうか。
夕鈴に本物になってほしい、これは本当だ。
帰ってほしくない、傍に居て欲しい。
私の傍に。
今回、夕鈴が怒って後宮を出てそのまま未来へ帰ってしまった時、私はこれまでにないほど動揺した。
それまで当たり前のように一緒に居た夕鈴が、突然目の前から消えてしまった。

そう、もう当たり前なのだ。夕鈴と一緒に居ることは。
今更その生活を無かった事になんて出来ない。
もう夕鈴が居なかった時の生活には戻れない。
なら…夕鈴を本物に。
本物の、私の妃に。
そうすればずっと一緒に居られる。

―――もう突然いなくならないように…ここに…私の元に縛りつければ…

黎翔ははっとする。
それでは只の狂人ではないか。
夕鈴の意思も考えずに、ここに縛り付けるなどとは。

でも…と黎翔は思う。
以前に比べると、夕鈴の返事も芳しいものになっている気がする。
以前は頑なに「未来の人間」であることや「いつ消えるかわからない」と言っていた気がする。
未来の人間であることは間違いないので今回もそれを言っていたが、それ以外は噤んでいた。
それにこの前も「未来とこちら、どっちがいい」と聞いた時も曖昧に返されている。
期待しても良いのだろうか、と思ったのである。

―――前よりも夕鈴の答えが軟化した。
それは、前よりも少しは私とのことを考えてくれているのだろうかと黎翔は思うようになった。

自室へと向かいながら、黎翔は前向きに考えだした。


――――――――――――――――――――――――

陛下はまだ、夕鈴と一緒居るにはどうしたらいいかという観点から妃を選んでいます。
他にも方法はあるんじゃないかと思いますが…無理かな。

ああ、スランプの原因!
陛下のわがままが!
夕鈴を妃にしたいだと…!?
それがしたいなら、私(=書き手)の屍を越えて行きなさいっ………あれ?
陛下?冗談ですよ?
ちゃんと考えますから…もうちょっと時間をですね…っ…って、ぎゃーーーーーっ!!!

ガー、ガー、ガー、……ピー←?


***************

よし!復活!
いや~…陛下の報復は怖いわ~…(笑)

次は「迷走編」に入ります!
ただ今SNSでも掲載中…ああ、追いついてしまった…ガクリ

掲載するものがなくなってしまったら、更新が開くかもしれませんが…悪しからず!←おい

それでは!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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