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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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下町での攻防

どうしようか迷いつつも、ブログなので良いかな~…と、「SS」カテゴリに投入。
SNSでの初めてのリク作品。
足跡3000歩目を踏んで下さった、S様からのリクエスト♪

――――――――――――――――――――――――

【原作寄り】



私は陛下に内緒で下町の実家に帰って来ていた。
何で内緒かと言うと、陛下は前科二犯だからだ。
李順さんは、陛下に気づかれない内に行って帰って来いとのお達しだ。
だから時間が無いと言うのに。
何でこういう時に限ってこうなるのだ。

「何であんたがここにいるのよ!几鍔!」
「別に良いだろ。偶々来てたんだよ。」
「青慎!こんな奴、家の敷居を跨がせなくていいのよ!」
「姉さん…几鍔さんはいつも良くしてくれてるし…。」

心優しい弟はこんな奴にも優しいらしい。

「姉さん、今日は李翔さんは来てないの?」
「…何でそこで李翔さんが出てくるの?」
「だっていつも姉さんの帰省には付いて来てるし…。本当に父さん呼ばなくて良いの?」
「あの人はただの上司なのよ。部下にも極端に親切なだけで…多大で寛容な感覚のスケールを発揮する人なだけなの。だから、青慎が思うようなことはないのよ。」
「…そうなの?」
「そうよ。」

青慎の肩をぽんと叩いて笑顔で言った。
丸く終わりそうなところで邪魔が入った。

「あいつ、暇なんじゃねえか。いつもお前に付いて来てるし。」
「何でそんなこと言うのよ!?あの人はいつも忙しいんだから!殺人的スケジュールなんだから!」
「そんな忙しい奴が何でお前に付いて来るんだよ。」
「そ、それは…お仕事がお有りなのよ。いつもお仕事しに来てるみたいだったし。ここに来るのは、ついでよ。」

一度目はただ付いて来ただけが。
でもその後李順さんと宰相さんに仕事詰められたみたいだし。
二度目は本当に仕事に来ていたし。
二回とも李順さんに内緒だというのが問題なのだが。

「仕事のついで?その割には、お前に対して馴れ馴れしいじゃあねえか。本当にただの役人か?」
「失礼な!あの人は…!」

ただの…役人じゃないわよね。本当は王様だし。
でもそれを言うわけにはいかないし…
馴れ馴れしい…わけじゃないわよ。
ただのバイトにも優しい、小犬のような一面を隠している王様。
陛下の事を思い返している私は、自然と口に出ていることに気づかなかった。

「普段から優しいし、仕事で失敗しちゃった時も笑って許してくれたし…。むしろ、最近は必要以上に甘やかしてくるから、困るくらいなのに…。」

バイトなのに。
陛下が甘やかしてくるから、こちらが注意しないと勘違いしそうになる。
あの人が与える幻想に。

「甘やかす?掃除婦をか?…はっ!ますます胡散臭い奴だな…。」
「何でそうなるのよ!?」




「夕鈴。」

突然玄関の方から声がした。
その聞き覚えのあり過ぎる声に驚いて振り向いたら
―――案の定見慣れた姿がそこに居た。

「へっ…!…李翔さん!どうしてここに!?お仕事は?!」
「来ちゃった」
「じゃないでしょう?!」
「だって夕鈴が心配だったんだもん。用事は終わった?終わったなら、帰ろうか。」

そう言う陛下はちらりと几鍔に視線を向けたみたいだった。
しかしすぐに青慎に視線を移した。

「じゃあ、弟君。お姉さんは預かるね。」
「あ、はい。姉を宜しくお願いします。」
「青慎。ちゃんとご飯食べるのよ。勉強もしっかりね。父さんが迷惑かけたらすぐに姉さんに言うのよ!飛んでくるから!」
「う、うん。分かったよ。行ってらっしゃい、姉さん。気をつけてね。」

手を伸ばしてくる陛下の手を取って玄関を出ていく。
その後ろ姿を見送った青慎と几鍔は―――

「―――やっぱり、父さん呼んだ方が良いんじゃないかなぁ…。」
「―――俺はあんな胡散臭い奴は認めねぇ!」

とそれぞれの思いを呟いた。



「―――李翔さん。何でこちらに?李順さんは?お仕事は?」
「だって休憩の時に後宮に行ってみたら夕鈴居ないんだもん。李順に聞き出して、すぐに来たんだよー。」
「…答えになっているような、なっていないような…。何故こちらにいらしたんですか?別に来なくても…。」

ふいに手を引かれて、前を歩く陛下に引き寄せられた。
耳元に囁くように言われた。

「―――我が妃がいつの間にか居なくなっているというのに、手を拱いて待っている夫がどの世界に居る?」

な、何で狼っ!?
というか、耳元で喋らないでーーっ!!
ここ、下町っ!
公衆の面前っ!

陛下が手を離してくれないので、顔を真っ赤にしながらも夕鈴は歩き続けるしかなかった。
そしてその間も陛下に翻弄されることとなった。
早く王宮に着いてほしい、と切に願う夕鈴だった…

そして二人は、王宮へと帰って行った。
勿論、怒り心頭の余り眼だけ無表情の李順に、説教された事は、言うまでもない…。
夕鈴は「何故自分も!?」と思わないでもないが、李順のあまりの怖さに口を噤んだのであった。

――――――――――――――――――――――――

リクの内容は『下町に帰省している時に無意識にのろける夕鈴』でした。
途中から陛下が出張って来て、最後はいちゃいちゃし出すという…。

ちなみに、お父さんは不穏な空気がしたので、友人宅に泊まっているそうです(場所は聞いていない)[by青慎]

惚気る…どれが惚気るなのか…(・・?
夕鈴センサーの付いている陛下。
夕鈴が陛下から逃れられる日は来るのかっ?!

…来ない気がする…(笑)

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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