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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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緊張の日々 1

皆様今日は!
今日から迷走編に入ります!

…何が迷走かって?
登場人物もそうですが、私も迷走しております(笑)

迷走、逃走、暴走、爆走…

色々なキャラが走り回りますwww
これまでで一番長いシリーズとなります。
気長にお付き合い頂けると嬉しいです♪

そしてこの迷走編。
未だに某国では未完です。
途中でブログでは掲載がストップするかと思いますが…
広い心でお待ち下さいませ!

ちなみに、某国で書いた迷走編第1弾予告↓

―――――――――――――――――――――

『本物の妃に―――』と黎翔から言われた夕鈴。
そこで夕鈴が取った行動とは―――――――――?

次回「緊張の日々」
お楽しみに!

――――――――――――――――――――――

それでは、本編へGO!

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】
【捏造】



私が白陽国に戻って来た翌日。
朝。
本当なら、陛下と摂るはずの朝餉。
私は…――――――居留守を使った。



「―――お妃様は、体調が優れないそうです。」
「―――」

侍女が怯える。
狼陛下の冷たい空気…その顔に。
黎翔は寝室へと顔を向ける。
その動きに侍女がびくっとなったが、気にしない。
黎翔は寝室の入口へと足を進め、夕鈴が居るであろう寝台を見た。
そして

「――――そうか。」

とだけ言い残し、妃の部屋から去って行った―――――…



夕鈴は黎翔の気配を感じた後、起き上がっていた体を再び寝台に伏せ、掛け布を被った。
―――陛下に会いたくない。
その一心で。
侍女さんに伝えておいた言い訳が伝わった後、寝室のすぐ外に陛下の気配を感じたけど、中にまでは入って来なかった。
そのことに、凄くほっとした。
入って来られたらどうしようと思っていたから。
「―――そうか。」と陛下の声がして、陛下が去った音がしたら、私はすぐに掛け布から顔を出した。
寝台の上で座り、夕鈴は溜息をついた。

「―――…ふぅ…」
「―――宜しかったのですか?」

すると、隣の部屋で控えていた瑤花さんが寝室に入って来て、すぐに聞いて来る。
聞いている内容は、分からなくもない。
―――陛下に会わなくて、良かったのか。
―――陛下と一緒に朝餉を摂らなくて良かったのか。
他にも色々含まれている気もするが、大体こんな事だと思う。瑤花さんの言いたい事は。

―――分かってる。
こんなことしても何もならない事は。
でも、今は頭を冷やしたかった。
だって…

『僕の…本物の妃。本物の花嫁になって欲しいんだ。』
『―――君を、未来に帰したくない。』
『君の気持ちが追い着かないというなら―――待とう。君が私の本物になっていいと思うその日まで。』

こんな事言われて、平静でいられるわけがない。
だって、これまでそんなことを言って来る男性なんていなかった。
そういえばこの間告白されたような気もしたが、あれは結局罠だったんだから、ノーカンだろう。
それよりも陛下だ。
一晩経って、何か思いつくかと思った。
陛下を諦めさせる方法を。
でも「未来の人間」ということも「住む世界が違う」ことも「自分は臨時花嫁だ」ということも伝えたのに…
それ以上、別の言い訳を思いつくはずもなく…

「―――はぁ…」

夕鈴は再び溜息を吐くしかなかった。


*****************

秋風が心地よい季節となっていたが、政務室は一足先に真冬へと突入していた。
その原因は、政務室の奥に座る国王の冷気によるものである。
傍に控える側近は真冬の風を受けても素知らぬ顔で政務を続けているが、冷気に慣れていない官吏は蒼褪めつつぱたぱたと政務に勤しんでいる。

夕鈴が来てから、定時刻より少し遅めに政務室に来ていた陛下が、今朝に限って定時刻より随分早めに来ていたので「何かあったな」とは思ったものの、李順は政務最優先で何も言わなかった。
しかし余りの冷気に、体調を崩す官吏が続出し始めたお昼頃。
それでも陛下は政務を続けようとされたので、人が減った頃を見計らって李順は声を掛けた。

「―――陛下。お妃様とご昼食をされては?」
「―――…」

沈黙。
やはり何かあったな。
李順は更に声を潜めて陛下に言う。

「―――夕鈴殿と何かあったのですか?」
「…別に。朝餉を一緒に摂らなかっただけだ。」

それでこんなに不機嫌なのか。
臨時妃と朝食を一緒にしなかったという理由だけで。
―――はぁ…
李順は心の中で溜息を吐いた。
そして政務室から人払いをした後、思い切って陛下に問う。

「―――陛下は、夕鈴殿をどうしたいのですか?」
「どう…というと?」
「彼女は未来の人間です。今は臨時として妃をやっておられますが、それも陛下が正妃を迎えるまでです。」

それは陛下もご存じのはずだ。
彼女は未来の人間。
今回の事で、それが明白になったと言っても良いだろう。

「―――別に、そのまま妃をやっても良いだろう。」

なのに、陛下はそう言う。
李順は溜まりかねて、事実を突き付ける。

「なりません。度々消える妃の事をどう説明するんです?そんなことでは、周りに示しがつきません。」
「…」

再び沈黙する陛下。
李順は、以前から考えていたことを、そろそろ頃合いだろうと伝える事にした。

「…私としては、そろそろ臨時花嫁も潮時だと思うのです。」

陛下の縁談除け。
それに、思わぬ収穫もあった。
時折現れる、妃への刺客。
それは、陛下の政敵を一掃するには持って来いであった。
臨時花嫁は、思った以上に役に立った。
しかし、これ以上はあまり宜しくない事態になりそうだと李順は感じた。
それは的中したらしい。
陛下の次の言葉に、李順は顔を顰める。

「ならぬ。」
「ですが…」

陛下の思わぬ発言を李順は咎めようとしたが、次の爆弾発言に自分の耳を疑った。

「私の妃は夕鈴だ。彼女が私の唯一…―――それはこれからも変わらぬ。」
「――――陛下っ…!?それは…」

話が違う。
彼女は臨時の妃であって、本当の妃ではない。
ましてや「唯一」などとは。
それは、度重なる縁談を払いのけるための「嘘」に過ぎないはずだ。
李順は慌てたが、陛下は素知らぬ顔で立ちあがった。

「話は終わりだ。宰相の所へ行って来る。」

そう言って、政務室から去って行くのを、李順は黙って見ていた。


***********************


―――――――――――――――――――――――――――

若干逃走中の夕鈴(笑)

陛下はどうするのか!?

…って、まあ皆さん何となくお分かりなのではないかと(笑)


2へ続く

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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