FC2ブログ

雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

真を台詞に隠して

皆様お晩です(=・x・=)フニー

今日はどうやら「求婚の日」だそうですよ~

なので、私もちょっと乗っかってみました(笑)

と言っても、大したものではないですが。

一言だけ言いましょう!

甘さはほとんどないと言っても過言ではないです!

ふふふ…

どうぞお楽しみ下さいませ♪(それだけかよ!)

ではどうぞ♪

――――――――――――――――――――――――

【原作設定】
【捏造】



「―――…愛してる…―――我が妃になってはくれまいか」

狂おしいまでに艶のある、低い声。

「―――陛下…。私では陛下とは…。―――陛下には、もっと素晴らしいご令嬢が…」

その声に戸惑うように、控えめに答える声。

「私は君が良いんだ!君以外は考えられない!…どうか、是と言ってくれ…!」

拒絶の言葉を、遮るように男は言う。
その声は、魂の叫びのように聞こえる。
それに女は心が揺さぶられた―――

「陛下…ですが…――、…――――」

女の言葉が途切れる。
感極まった――――




――――訳では無い。

「はい、そこまで。―――夕鈴殿。また台詞を忘れましたね?」
「うぅ…だって…」
「仕方ないよ。もう一回だね」
「うぅぅっ…!」

このやり取りはもう何回目か。
ここは後宮立ち入り禁止区域内。
夕鈴と黎翔と李順の三人は、ここで“とある練習”をしていた。
それは何かと言うと―――

「そもそも、こんな練習は必要なんですか?そうそう聞かれるような事でも…」
「本来ならこのようなプライベートな事まで口出すものはいませんが…無粋な者はいるものです。特に、身分が上であればあるだけ。その時に、隙を見せるわけにはいきません。何事も、備えあれば憂いなしです。」
「でも…」

李順さんが言う事も分かる。
でも『国王陛下がどのようにしてお妃様に求婚したか』などと…本当に聞く者はいるのだろうか?
しかも、再現する必要はあるのだろうか?
夕鈴は疑問でならない。
―――というか、一介の妃に、国王陛下が求婚するものなのだろうか?
…李順さんが言うのだから、間違いは無いのだろうけれど…

「夕鈴…そんなにこの練習は嫌?」
「―――!いえっ、そう言うわけでは…!」

あああ!尻尾と耳が垂れているのが見える!
私、そんなに変な事言ったかしら?!

「幾ら“練習”とはいえ…ゆーりん、僕が求婚すると、いつまで経っても『是』の返事をしないし…」
「そ、それは何だか…―――台詞とはいえ、畏れ多いというか…」

そう、そうなのだ。
与えられた台詞だと分かってはいても、陛下から何だか熱い眼差しで求婚の言葉を言われると、顔が熱くはなるし頭は真っ白になるしで…まともに台詞が思い出せなくなるのだ。
…いや、熱い眼差しだけじゃない。

「そっ…!そもそもですね…!―――何で、台詞の参考にする書物が、紅珠の書いた物語なんですかっ?」

これも夕鈴にとってはキツイ話しだ。
あろうことか、李順さんは国王陛下が妃に求婚する場面の参考文献として、私が借りている紅珠の書物を使うと言い出したのだ。

「それは前にも言いましたが…巷では、夕鈴殿と陛下の馴れ染めが、氾 紅珠殿の書いた話かそれに近い話しで広まっているのです。…面倒な話ですが、それにある程度合わせた方が、丸く収まるというものです。」

まあ、書物の中の様な関係だと知らしめる方が縁談除けにも好都合ですしね。
李順さんはそう続けた。
しかし、夕鈴は未だ納得していない。
それならば『概ね紅珠殿の書物の通りです』と答えれば良いのではないか。
何故再現する必要があるの?

「で…でもですね…」
「これ以上四の五の言うのであれば、時給にも響きますかねぇ…」
「精一杯やらせて頂きますっ!!!」
「じゃあ早速―――――我が妃よ、私の求婚に是と言ってくれるな?」

ひぃぃぃっ!!?台詞が変わってます陛下っ!!!
しかもさっきまで真正面に立っていたはずなのに、いつも間にか真横に立って腰に腕が回されてる?!
というかっ!求婚の場面なのに何ですでに『我が妃』になってるのっ?!!!
夕鈴があわあわしていると、溜息が聞こえた。

「陛下―――遊ばないで真面目にやって下さい。台詞が変わっています。」

李順さんが呆れ顔で眼鏡を持ち上げながら言う。
―――というか!誰かに見られながら甘い演技をされるのも、居た堪れないのですがっ!

「―――夕鈴殿も、いい加減おどおどしてないで、ちょっと照れながらも嬉しさを隠せなくて微笑む、くらいの演技をしなさい。」

難しい注文です李順さーーん!!
だって、目の前の人の甘さが半端ないんです!!
演技の度に、アドリブも混ぜて来るんです!
それにどう対応しろとっ?!
夕鈴が混乱しているのを知っていながら、眼鏡を白く光らせつつ李順は追い打ちをかける。

「陛下が時々アドリブを混ぜて来る事ですが…それくらい対応できなくてどうします?陛下に振り回されるのはいつもの事でしょう?…―――夕鈴殿なら、と思いましたが…仕方ありません…ここは心を鬼にして減きゅ」
「やっ!やりますやります!やらせて下さいっっ!!!」

いつも鬼のくせにとか思わなくも無いが『減給』と言われそうになったら話は別だ。
ここはもう腹を括って頑張るしかない!!

「へっ…陛下!私頑張りますから…!―――お願いします!!」
「…ぷっ…!」

夕鈴が真剣に拳を握りながら気合を入れ直した途端―――
黎翔は噴き出した。
―――…可愛いなぁ…
演技と分かっていながら、僕の台詞に赤面して自分の台詞を忘れるところも。
『どうしてこうなったのっ?』という顔をしながらも必死に演技をしようとするところも。
―――僕の熱い眼差しに混乱しながらも、必死に付いて行こうとするところも。
正直、夕鈴がどこまで『気付いて』いるかは分からない。
でもこんな“練習”に照れながらも嫌がっていないように見える。
なら、少しは期待しても良いのかな―――?

「陛下っ!何で笑うのですかっ!?」

ぷくーーっと膨れながら、自分を糾弾して来る夕鈴。
言動の何もかもが可愛い。
それらが――私の心を掴んでいるとは知らない。
―――君が、私の台詞に隠された“真”に気付くのは、いつかな?
――――――それには、まずは―――

「では最初からやり直そうか?―――夕鈴、愛してる…私のものになってはくれないか?」
「―――っ!!!」

腰を抱きながら空いている方の手を頬に添えて、黎翔は言う。
真実を台詞に乗せながら―――



―――はぁ…
李順は眼鏡を押し上げながら、再び始まった『求婚演技』を見遣る。
すでに夕鈴は赤面し『あ、あの、その』と、先ほど自分が言ったことが全く役に立ってないと分かる。
しかし、それが彼女だけのせいではないと、李順も気付いている。
―――陛下、それは本当に“演技”なのですか?
どうも台詞と表情が一致しすぎていて、演技と言うにはリアル過ぎる。
最近どうもこの二人は『夫婦演技の向上』と称して、以前にも増して仲良し演技に精を出している。
見ているこっちが不安になるほど、その光景は仲睦まじい。
―――この不安が、現実のものにならない事を祈るばかりですよ…

李順の心配は、尽きそうに無い。

―――――――――――――――――――――――――

最後は李順さんが主人公♪
えっと…お疲れ様です!

さてさて。
夕鈴はいつ気づくかしら(^u^)?



絶対気づかないに、一票!←酷
頑張れ、陛下!←鬼

ちなみにプロット(と言えるようなレベルでは無いですが)↓

求婚の練習。
→国王が妃にどのように求婚されたのか。聞かれた時用に練習しておこうというお話。

李順さんも監督。
黎翔は本気。
夕鈴は翻弄される(笑)


確か台本(紅珠先生の書物)があるはずなのに、毎回台詞が変わる不思議www
ちなみに、夕鈴が続けるべき言葉は

『陛下…ですが…―――私では、分不相応です。どうか、私の事は忘れて、陛下に相応しい御令嬢と…』
『それ以上は聞きたくない!!―――君は、私の事が嫌いなのか…?』
『そんな…!私も、陛下をお慕いしております…!ですが…!』
『ならば問題は無い。夕鈴、私の妃に―――』

そして男は女を引き寄せ顔を近づけ―――

―――プツンッ

あ。夕鈴が気絶した。
やっぱり夕鈴には無理そうwww


∑(・o・)ハッ!

もしかして、夕鈴には耐えられそうにないから毎回台詞を変えて翻弄すると言う…!
陛下の策略!?←

…なーんて…ははは。
そんな事があるはず…

…無いよね(・・;?←聞くな


では!


スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

さき

Author:さき
さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

四季の風景時計

訪問者数

現在の訪問者数

現在の閲覧者数:

最新記事

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。