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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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静寂を破る

皆様今日は!

一つ前の記事で書きましたが、北国は猛吹雪です!

前が見えません!!!安全運転安全運転!!!←

…さて、啓発もしたことですし。

続きに参ります!

黒蘭国で鏡の光に包まれた夕鈴。
気が付くと―――?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



白陽省のとある廃校―――
そこでは、5人の若者が玄関口に立っていた。
その中の一人が、呟く。

「―――彼女は…『私たち』にとって、なくてはならない存在なんだ。」

翔悠は夕鈴が消えた鏡を見ながら―――それだけを言った。
それに少しの間しん…と辺りは静まったが、いち早く几鍔が我に返る。

「――おいっ!彼女って…夕鈴の事かっ?!なくてはならないってどう言う意味だ!?」

掴みかからんばかりに、几鍔は詰め寄る。
それに些かうんざりしたように、翔悠は溜息を吐いて、持っていた鏡を鞄に仕舞う。

「怒鳴らないでくれますか?そんな大声出さなくても聞こえてます。―――理由は直に分かりますよ。」
「何…っ?!」

翔悠の言い方に、几鍔に青筋が浮かぶ。
明玉は未だに呆然としているが、青慎は火花が散る二人の仲裁に入る。

「あのっ、状況は良く分かりませんがっ…―――姉は、無事…なんですよね?」

青慎が不安そうに翔悠に聞く。
その瞳には、目の前で起きた現実をどう認識したらよいのかという戸惑いも綯い交ぜになっていたが、パニックになる様子は無い。
翔悠は几鍔に向ける顔から一変して、ふわり…と穏やかな表情で青慎に向き直る。

「無事だよ。君のお姉さん―――夕鈴さんは、すぐに帰って来る。」
「すぐっていつだっ?!」

げんなりした顔で、再び翔悠は几鍔へと言う。

「すぐに分かる、と言ったはずですが?」
「そんな説明で分かるかっ!!!」
「あの…几鍔さん…落ち着いて…」

言い争う二人…というより几鍔が一方的に喰ってかかる様子に、宥めようとする青慎。
麗鈴はその光景を微笑ましそうに眺め、次いで腕時計を見た。

「―――翔悠。そろそろではなくて?」
「姉上…―――ええ。多分、そうですよ。」
「だから一体何だと…!」
「几鍔さん…」

麗鈴に言われた翔悠は、鏡を仕舞った鞄から別の何かを取り出す。
それは―――本であった。
それをパラパラと捲り、とあるページで止め、じ…っと見る。

「―――おいっ!その本は何だっ?夕鈴と関係してるのかっ?!」
「本当に煩いですね…貴方には関係ありませんよ。―――記述によると『ほんの少ししか経ってないらしい』とあるので、もう少しだと思うのですが…」

翔悠がそう言った刹那―――玄関の鏡が光った。

「「「「「―――!!!」」」」」

その場に居た全員が目を瞑る。
そして―――

「―――――――どわっ?!!!」

何かの落下音と…奇声が聞こえた。



「いたたたた…って、あれ?」

落下した時に腰を打ちつけたらしい。
夕鈴は腰を擦りながら周りを見渡す。
…ここは?何だか見覚えがあるような…
――――って!?

「―――青慎!?明玉!几鍔!?」

素っ頓狂な声を上げる。
その頃には眩しさが収まってみんな眼を開けていた。
そして、目の前の光景に呆然とする。

「――――――――…え…っと…――――姉さん?」
「ゆ…夕鈴…?」

青慎と明玉は夕鈴を見て、目を見開きながら言う。
几鍔に至っては、声も出ないらしい。

「何でここに!?……って、もしかして私…戻って…」

最後の方は呟きに近かったが、どうやら全員の耳に入ったようだ。

「―――おいっ!どう言うことだ!?夕鈴、お前は今までどこに行っていた!?――――それに、その格好は…!?」
「えっ?!!!」

几鍔の言葉にはっとして、夕鈴は自分を見下ろす。
―――そう言えば、女王陛下に遊ばれた時の恰好のままだった!
前回までは一人だったり、偶然現代の服を着ていた時だったから疑問に思われなかった。
しかし、この格好では…。

「こ、これにはっ……色々と事情がありまして…!」
「事情って何だ!それに、今さっきまでお前は居なかったよなっ?光ったと思ったら…お前が現れて」
「き、几鍔さんっ。ちょっと落ち着いて…」

青慎が慌てて仲裁に入る。
そして明玉は、夕鈴以外の別の変化に気が付いた。

「ちょっと待って!!あの二人はどこ?!」
「えっ!?」
「何っ?!」
「―――え?」

そこで青慎がキョロキョロと辺りを見渡し、几鍔も周りを見て舌打ちする。
状況がよく分からない夕鈴は、自分が消える前の出来事を思い出す。
―――そうだ。『白家』とかいう二人が…
自分が白陽国に行ったきっかけは、二人のうちの男の子が向けた鏡のせいだ。
背後にあった大きな鏡と合わせられ、私は再び白陽国へと戻された。
そして陛下に…
と、そこまで思い出して、夕鈴は赤面する。
ついでに、陛下に求婚された事と、先ほど押し倒された事まで思い出したからだ。
ぶんっぶんっと頭を振って、懸命に逸れかけた思考を元に戻す。
―――あの二人、一体何者なのかしら?
『白家』―――陛下の苗字の『珀』と音が似ている、苗字。
陛下と何か関係があるのかしら…―――もしかして、子孫?
陛下の子孫…
…それはつまり、陛下が結婚して…子供が出来て…―――でもそこに、自分は居なくて。
じわり…と目に涙が浮かぶ。
―――あれっ?何でっ?
別に陛下は…陛下と私は、決して交わる事のない人生。
陛下に子孫がいようが、子孫が居ると言う事の意味を知ろうが…私には関係な…

つぅー…

ついに、その眦から涙が零れる。
そんな夕鈴の様子に、混乱していた三人も気になり出した。

「夕鈴…?」
「姉さん…どうしたの?」
「おいっ…!一体何があったんだ?!」

慌てて背中を撫でて来る二人とは別に、一人怒鳴る声だけが玄関に響いた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

とうとう三人にもバレましたね~。
現代の三人(青慎、几鍔、明玉)にバレる、というのは最初の構想段階からありました。
やっぱり必要な関門かと思いまして(笑)
それが黒蘭国からの帰りとなったのは、結構最近の段階です←

さてはて。
現代に帰ってきました。
今回の帰還はこれまでの帰還と違います。
その辺は、本編でお確かめ下さいませ~m(__)m


次回予告↓

三人の前で白陽国から戻った夕鈴。
そんな夕鈴に、三人は―――?

次回!
過去を辿る
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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