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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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埋もれた歴史と自覚

皆様今日は!
今日も何だか疲れている私ですが…頑張らねば(-_-;)

さて!続きです!

三人に真実を話した夕鈴。
明玉と共に、白陽国を調べる事に――?

―――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】
【捏造】



「白陽国の歴史は…っと、これね。」

王立図書館。
夕鈴と明玉は、学校が終わった放課後、こちらにやってきた。
平日の夕方だが、ここには少なくない人数が訪れていた。
知識の宝庫とも呼べる図書館は、閑静なイメージとは違い、人で賑わっていた。
「館内では静かに!」との張り紙もあったが、守っている者の方が少ない。

「――夕鈴、これも。あ、これもね。」
「―――思ったよりあるのね…最初からこちらに来れば良かったわ…」

溜息が出る。
学校で、白陽国の記述の少なさに軽く眩暈がした自分は、何だったのだ。
とにかく、これで何とかなりそうだ。
―――って、まだ本も開いていないうちから…気が急きすぎね…

「とりあえず、座りましょうか。」
「そうね…あ、あそこが開いてるわ。」

明玉が指差す先に、確かに空席があった。
そこに二人で座り、持ってきた本を捲る。
本の題名は『白陽の歴史』。
長い白陽の歴史を、王国だった時代から現代まで網羅した一冊だった。
まずは目次を見る。

―――白陽国建国まで
―――白陽国最盛期
―――白陽国再興期
―――民主化運動
―――白陽省誕生

「…う~ん…」
「どうしたの?」

夕鈴が唸っているのは、訳がある。
切実かつ、重要な事だった。

「―――いや、私、歴史の本を開くと、何故か眠気が…」
「―――何でっ?!」

明玉のツッコミも尤もである。
他の教科では普通なのに、歴史だけは駄目なのだ。
まともな思考で歴史の授業を聞いた記憶は、無い。

「さっき歴史の教科書を開いてた時はそんな感じじゃなかったでしょ?!」
「いや~…何ででしょう…?」

明玉の剣幕に、夕鈴はたじろぐ。
明玉は結局、夕鈴から本を取り上げて自分が読む事にしたようだ。

「――もう、良いわ。私が読むわよ…―――白陽国の成り立ち。…その昔、白陽国王族の祖、―――は…で…」

明玉の言葉は、流石の夕鈴も眠気を催さない。
それよりも―――

「明玉、そこは良いわ。―――私、知ってるもの。」
「あ…そうなの?私は初耳なんだけど…何?動物が先祖って?」

それは夕鈴も、李順にお妃教育を受けた時に思った。
神話の世界は、現代の人間には理解できない事が多い。
…というより李順さんの講義がちゃんと頭に入っている事に、夕鈴は驚いた。
これまでどんなに歴史の先生の授業を聞いてもほとんど覚えられなかったのに。
流石は李順さん…何か秘訣が有るのだろうか?

明玉の文章を読む声は、暫く続いた。
―――ある所で、明玉が不自然に言葉を失うまでは。

「―――?明玉?どうしたの?」
「―――いえ…――ん?どう言う事?」
「―――?」

本と睨めっこしている明玉に、疑問符が浮かぶ夕鈴。
…どうしたのだろうか?

「う~ん…いや、見て?ここなんだけど…」
「どれどれ……―――へ?」

夕鈴は目が点になった。
だって、明玉が示す指の先……私が、李順さんから教わった歴史の先はいきなり100、200年飛んでいるのだ。

―――荒れた中央政治に、王子の一人が立ち上がり、辺境から軍を動かして王宮を制した。
ここから、白陽国王政の再生が始まった―――

…この記述を最後に、いきなり○○年、民主化運動の始まり、となっている。
―――何かがおかしい。
図書館の資料なのに、こんな杜撰なものなんて。
夕鈴と明玉は、慌てて他の資料も照らし合わせた。
しかし―――…どの資料も、似たようなものであった。
恐らく黎翔と思われる王子が王となった時代以降の、王家の記述が、ほとんどない。
まるで王族の存在を隠蔽するかのように、影も形も無い。

「――――どういうこと…?」

明玉も、全ての資料を読み終わった後、呆然と呟いた。

「夕鈴が知りたいのは、この王様のその後よね…?」
「―――え…、…っ、いや、そうじゃないけど…!」

夕鈴が知りたいのは、あの二人の事である。
いや、そもそも合わせ鏡の事か?
どちらにせよ、それを知るためには陛下のその後も知らなければならない訳だが…
そこまで考えて夕鈴は頭を振る。
―――違う。まだ、あの二人が陛下の子孫かどうか、決まったわけではない。
そう思うけど、夕鈴は確信に近いものを感じていた。
―――あの二人は、陛下の子孫、だと。
二人の顔、雰囲気。
それに、男の子の方が持っていた鏡。
あれは私の部屋にあった鏡――――に似ている気がする。
後宮の備品として置いてある鏡に、そっくりな鏡を持つ男の子。
やはり、あの子は陛下の子孫…なのかしら。
だとすると、陛下はそう遠くない未来…という言い方もおかしいが、お妃様を娶るのだろう。
そして、その人との間に、子供を…
また涙がじわりと込み上げてきた夕鈴は頭を振る。

―――分かっていた事じゃない!陛下は、いつか然るべき人と結婚する方だって!
李順さんにも言われていた事だ。分かっている。
幾ら陛下に求婚…求婚?されたとしても、それは一時の気まぐれに過ぎない。
自分が目の前から居なくなれば、きっと私の事なんて忘れて…
知らず、夕鈴は涙が零れていた。
そんな夕鈴を見て、明玉はそっと肩を抱く。

「夕鈴……そんなに、この王様が好きなの?」
「好、き……?何を言って…?」
「普通、好きでもない人の事を思い浮かべて、そんな顔で涙を流したりはしないわよ。―――好きなんでしょう?その王様の事。」
「―――っ!?」

夕鈴の心臓が跳ねる。
――――好きっ?!陛下を?!
そんな筈は無い。
だって私はちゃんと分かってる。
身分の差を。
越えられない、時代の壁を。
あの人は手の届かない人。
例え好きになっても、どうしようもない人…

…―――『例え好きになっても』?
どうして私はそんな事を考えるの?
ふるふると、夕鈴は自分の思考に頭を振る。
―――私は別に、陛下を好きじゃない。好きじゃない。
そう思うだけ…そう…
なのに、何故こんなに涙が出て来るの?
何で、こんなに胸が苦しいの?

「―――夕鈴、認めちゃいなよ。辛そうで、見てられないよ…」
「―――明玉?」

明玉が、確かに辛そうな顔を向けるから、涙に濡れた瞳でそちらを見る。

「―――別に、好きで良いんじゃない?『好きだ』って思うのは、自由なんだからさ。」
「―――…でも…」
「人の気持ちは、そう簡単には割り切れるものじゃないのよ。―――想うだけなら自由、って言うじゃない。」
「―――」

そうなのだろうか?
陛下を好きだと思うこの気持ちは…別に良いの?
想うだけなら、本当に自由?
その夕鈴の思考を肯定するように、明玉は言った

「良いじゃない。―――夕鈴は、その王様の事が好き。認めたら、案外楽になるってもんよ?」

軽い口調で、明玉は諭すように言った。
その一言で、夕鈴は身体が軽くなるのを感じた。
―――そうか、私は、陛下を好きで、良いんだ。
これまで何とかかんとか、理由を付けて自分の心に鍵を閉めてきた。
でもその度に、心は悲鳴を上げていた。
胸の痛みと共に。
でも“それ”を認めることで、苦しみから解放された様に呼吸が軽くなる。



――――――ああ…――――私、…――陛下が好きだ…

――――――――――――――――――――――――

はい!
やっと自覚しました!
長かった(T▽T)/~~~

夕鈴が陛下を好きっぽいな~…と言う表現は、したつもりですが…伝わりましたかね(・・;?
今一自信の無い私であります。

そして歴史の話。
幾らなんでも、それは無いわ~…とか思いながら書きました(笑)
その理由は…まあ、大体皆さん、お分かりでしょうね(^u^)←

さて…ブログもSNSやpixivに追いついてきましたよっと…
私も夕鈴とは違う意味で涙が…(;_;)

…え?自業自得?
でーすーよーねー!


次回予告↓

気を取り直して探索を続ける二人。
しかしそれも、限界で―――?

次回!
新たな提案
お楽しみに!

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  • posted by  
  •  
  • 2014.02/03 01:42分 
  • [Edit]

らっこ様へ 

ハラハラドキドキですか(^u^)?
とっても嬉しいです♪

自覚はしても、前向きになれないのがネックなところですよね~…まあ、事情が事情なので、仕方ないのですが←
…ん(・・?
ところで…『××』には、何が入るので?(笑)
もちろん、いつかは明かしますよ~♪

∑(・o・)
チェックされてる!
が、頑張ろう(笑)
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.02/03 11:54分 
  • [Edit]

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