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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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手繰り寄せた運命

皆様今日は!
今日は北国は物凄く寒いです!

と言う訳で、続きをどうぞ♪

白姉弟と共に王立博物館へ行く事になった夕鈴だが―――?

―――――――――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】
【捏造】



ブロロロロー…

車が大通りを走る。
夕鈴は、所在無げに縮こまっていた。
何故なら…この車が、ベンツだからだ。
クッションはふかふか。座席の革張りは、明らかに高級品。
中は広いし、馬車の様に対面式だし。
向かい側に白姉弟が居て、何だか居心地が良くない。
二人をちらちらと見ていて、ふと気が付いた。
この二人が姉弟だというのは、私が白陽国に居る間…こちらでは『少しの間』の会話から分かったそうだ。後で聞いた話だが。
翔悠の方が女の人の方を『姉上』と呼んでいたから。
―――それにしても…似て、る?
髪の色は違う。
翔悠の方は、私よりも少し濃いめの茶色。
麗鈴の方は、まるで陛下を女性にしたような色だった。…ついでに、色気も。
二人とも瞳は紅い。色は、男の子の方が濃いけど。
珍しい色だからやっぱり、陛下の子孫なのかもしれない。

「―――不安ですか?」
「え?」

いきなり麗鈴の方から言われ、夕鈴は面食らう。

「どうやらホラー話が苦手な様子でしたから…大丈夫かと思いまして。」
「はは…ははははは…だ、大丈夫ですよ…多分…」

最後は自信なく言う夕鈴だった。
そしてついでに思い出した。
後宮に関することを。
『―――これは一部の者しか知らない事だけど…僕たちは『関係者』だから、拒まれない。』
これはつまり―――

「―――お二人は、後宮に入った事があるのですか?」

知っているという事だ。
自分達は、拒まれないということを。
即ち、これまで行った事のある口ぶりであった。
そう聞く夕鈴に、翔悠は冷静な声で言う。

「…ええ…入った事はありますよ。―――奥深くまでは、流石に入れませんでしたが…」
「そ、そうなのですか…?」

ごくり、と唾を呑む。
それは…つまり…『関係者』でも入れない所があるという事か。
ますます怖くなってきた。

「とりあえず今回は『謁見の間』に用があるだけなので、後宮の方には行かないと思いますよ。」
「そ、そうなの……良かっ…」

私に話しが有ると言った。それが今回の目的だ。
その話しを、博物館…元王宮の、謁見の間でするのだろう。
そう思った所で、夕鈴はふと翔悠の言い方に引っ掛かりを覚えた。
―――後宮には、行かないと言わなかった?
でもそれって…

「――え?じゃあ、何で明玉も来ちゃダメだったの?拒まれるという、後宮には行かないなら…」
「―――」

黙り込む二人。
それに、夕鈴は騙された、と思った。
車の中という事を忘れ、思わず立ち上がる。

「――っ、何でっ…!」
「―――話の内容は、無関係な者には聞かせられませんから。」

しかし翔悠はすぐに問いに答えた。

「…お姉さんも、色々知りたいことがあるでしょう?―――例えば、僕達の事とか。」
「――!」

それはつまり。
自分達の事を、明玉のような『無関係』な者には、聞かれたくないという事か。
…どうやら、この二人は自分達の事は極力知られたくはないようだ。

「―――分かったわ。でも…ちゃんと、教えてくれるのよね?」
「勿論。お姉さんにはね。…危ないので、座って下さい。」

その言葉を聞いて、車の中なのに立っていた事を思い出した。
慌てて座り、そして今言われた事を考える。
――知られたくないという事は、知られたら何か困る事態にでもなるのだろうか?
調べても出て来ない、陛下の『その後』。
消えた『珀家』―――そして、陛下にそっくりな『白家』の二人。
これらの謎を、これから知る事になるのだろうか?



―――目的の『王宮』は、もう目の前


***************

「ここが……王立博物館…」

白陽省の人間なら、一度は必ず訪れる施設。
しかし夕鈴はこれまで幾度となく『不運』が重なり、一度も来られなかった。
そこに、今自分は来ている。
これが普通の状況なら感動を覚えようものだが、それは出来ない。
緊張感が、夕鈴に纏わりつく。

元王宮なだけあって、内装も立派なものだった。
王宮の玄関?…みたいな所は、私は言ったことが無いので比べようが無いのだけれど。
でも…ちょっと西洋風な家具もある?
少なくとも、政務室とか謁見の間には、そう言うのは無かった。
あの時代では、特に西欧と思われる国の話も聞かなかったし。
―――あ、でも…黒蘭国には、それっぽいものがあった気がする。
考え事をしていると、翔悠が振り返った。

「―――では、入りましょう。」
「―――――…え?入館料は?」

いきなり入ろうとするものだから、夕鈴は面食らった。
幾らなんでも、お金も払わず入るのは…
そう思ったが、職員の反応を見てそれを言うのを止める。

「―――お待ちしておりました。人払いは済んでおります。」
「ああ。―――では、行きましょうか。謁見の間へ」
「…っ?」

麗鈴にエスコートされ、夕鈴は歩いた。
―――えっ?人払い?そんなことが出来るくらい、二人は凄い人なのっ?
そう言えば、今日は休日だと言うのに人が居ない。
これも、この二人がそう指示したのだろうか?
―――もしかして、私…凄い人と話すの?
確かに、陛下の子孫だとしたら…『元王家の人間』になるわけで。
いくら現在は一国民として扱われていたとしても…本当の所は、やはりその存在は大きいのかもしれない。
今更ながら、夕鈴は自分がとんでもない事に巻き込まれている事を自覚した。

「―――ここです。」
「――――あ…」

見覚えがある場所だ。
それもそのはず…ここは――『謁見の間』。
陛下に連れられ、何度か足を踏み入れたことがある。
時代を越えて、ここに入る事になるとは、思いもしなかった。

「―――ここまでは、一般向けにも開放されていますが…お姉さんは、初めてですよね?」
「ええ…初めてというか、何と言うか…」

以前もここに来たことがあるのです、とは言えない。
いや、別に言っても良いのか?この二人は事情を知っているはずだろうし。
実は夕鈴は、この二人が几鍔達に対し『彼女は、私たちにとってなくてはならない存在なんだ』と言った事を聞いていない。
覚えていた几鍔は口を噤み、明玉と青慎は忘れている。
だから二人が自分の時代移動に関わっている事は分かっていても、どういう存在なのかは、未だに知らない。

「―――あちらが、後宮です。」
「!!!」

ドクンッと、心臓が跳ねる。
謁見の間の向こう…―――荘厳な扉がある。
自分の記憶が正しければ、あちらには王宮の政務室や陛下の執務室があり……そして、後宮がある。

「一般公開されているのはここまで。あちらは…王宮部分までは、職員も出入りできますが、後宮は―――私たち『関係者』のみです。」
「―――聞いても良い?」
「何なりと。…ここなら、秘密が漏れる事も無いですし。」
「…」

秘密―――やはり、秘密なのだ。『彼ら』の存在は。
夕鈴は慎重に口を開く。

「―――貴方達は…『狼陛下』の、子孫なの?」

―――――――――――――――――――――――――――――――

いつも良いところで切る。
それが私!
おほほほほ♪

…はい。すみません。
やっと舞台を王立博物館に持ってくる事が出来ました。
さっさと行かないかな~なるべく早くこういう展開にしたかったのですが、色々書いているうちにそれは無理でした(笑)
そして次回、やっと白家の謎に迫ります!


次回予告↓

問い掛ける夕鈴に、次々と真相を告げる翔悠。
そして、その後―――?

次回!
白家の謎
お楽しみに!

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