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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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白家の謎

皆様今日は~♪
某国では、やっと最終編の第1話をアップしてきました~。

さて。こちらもそろそろ迷走編が終わります。
物語の核心に行く…!のか…?←おい

続きです♪

とうとう王立博物館に来た夕鈴。
白姉弟から明かされる真実とは―――?

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】
【捏造】



「―――貴方達は…『狼陛下』の、子孫なの?」

やけに自分の声が響いた、と夕鈴は思った。
そう感じただけかもしれない。

「―――ええ…私たちは、『珀 黎翔』の…狼陛下と言われた人物の、直系の子孫です。」
「―――!!!」

―――やっぱり!
しかも、私は『狼陛下』とは言ったけど『珀 黎翔』とは言っていない。
決定的だ。
彼らは間違いなく『彼』の子孫なのだ。
それはつまり――――彼は、結婚した事を示す。
妃を娶ったのだ。然るべき妃を。
分かってはいた事だけど…―――衝撃的だった。
この間、やっと自覚した『恋心』。
これが、こんな形で破られるなんて…
いや―――…分かっていた事だ。
私と陛下では、釣り合わない。
身分も、時代の壁も。
『想うだけなら自由』って、この間思ったばかりじゃない。
しっかりしなさい!夕鈴!
衝撃であれこれ考えている夕鈴を見つつ、翔悠は続ける。

「…彼は…『珀 黎翔』は、生涯唯一人の妃を愛したそうです。だから、後宮は建物としては残っていても、彼の時代から王政の最後まで…王と一人の妃、そしてその子供たちの生活空間としてしか機能してなかったそうです。」
「―――」

そう…陛下は、ただ一人の女性を…――生涯を共にする、大切な女性を見つけられたのね。
良かった…―――そう思うのに、何で喜べないの?
私が…陛下に恋をしたから?だから、こんなに苦しいの?

「彼の代以降、王家は妃を一人しか定めなかった。『狼陛下』がそう命じた訳では無いですが、彼の子供や孫たちは彼らを見て育ち、自然とそうなった。」
「…そう…なの…」

分かった。
陛下とそのお妃様を見て育ったという、彼ら陛下の子孫たちは…そのまま、陛下のお妃様への愛を感じられる。
二人が仲睦まじく幸せに見えたから、子供も孫も彼らに憧れて、たった一人の相手しか選ばなかったのだろう。
これまでの、後宮の慣例を覆して。

「―――私たちの事は、歴史からは消えています。…それはご存知ですね?」
「―――えぇ…」
「それは王政が廃止された当時の、王が決めた事です。――自分達については、歴史に書くべきではない、と。」
「―――それは…」

何故?
歴史に名を残すと言う事は、名誉な事ではないの?

「それには理由がありますが…――それは、今は語る時ではありません。」
「え…」
「それより。私たちの名字の事ですが。」
「え…あ…『白』?」

今は語るべきでは無い、という翔悠の言葉に疑問の声を上げようとした夕鈴だったが、その後に続いた名字の話に気を取られる。
そう言えば、何故彼らは『珀』家ではないのだろうか?
調べても、珀家は出て来なかった。

「これはもちろん、私たちが元王家の人間である事を隠す為です。―――『珀』は『王』である事を止めた…―――故に、『珀』から『王』を取り除いて…私たちは『白』家となったのです。」

言われてみれば。
単純な話だが、言われてみないと気付かない事はあるものだ。
『珀』と『白』。
そんな意味があったなんて。

「――現在は、私たち元王家の人間は全国各地に散らばっています。ただ…直系である、僕達は、基本的にこの白陽省に留まっています。」
「それは…何故?」
「―――それも、今は言えません。」
「―――」

…ここで色々分かると思ったけれど、思った以上に教えて貰えないらしい。
今思ったのだが『元王家』と言うのは…安全なのだろうか?
あの時代、私は何度か刺客に出会った。
そしてその凶行は、時として王家に向かう事もあると聞いた事がある。
私の知る限りでは、陛下が刺客に襲われた…とは聞いていない。
でもそれは、私が聞いていないだけで、実際は居たのかもしれない。
だとしたら現代の彼らも…もしかしたら、一般人ほどの安全は約束されていないのかもしれない。
考えても栓無き事だと夕鈴は思考を止める。
そして、次に気になる点を聞いた。

「―――ところで、私が『関係者』なのは…何故?」
「ああ、それですか?…思った以上に鈍いですね…これは狼も苦労された訳だ…」
「え?何か言いました?」
「いえ、別に何も。―――お姉さんが『関係者』なのは、過去にこの王宮…後宮とも、関わり過ぎているからです。臨時とはいえ、一国の王の妃として過ごしていたのですから。少なくとも『無関係』ではいられないでしょう。」
「…まあ、そうよね…」

それもそうか。
子孫の彼らならともかく、何で血の繋がりも何も無い自分まで『関係者』なのかと思ったが、その理由なら何となく分かる。
それほど、過去での出来事は影響していると言う事か。
…でも、いずれ陛下が『然るべきお妃様』を娶るなら…私、邪魔よね?
それなら……本当に、もう…過去には行かない方が良い。
別に今までも、行きたくて行っていた訳ではないけれど。
今まで以上に気をつけて、きっかけを作らないようにしないと。

「あと、どうして後宮には『関係者』しか入れないの?」

これも気になった事だ。
先ほどの話を聞いている限りでは、国王一家の生活区間のみとしての機能を後宮が有していたのは分かったが、何故そのような呪い染みたシステムまで付いてしまったのか。
少なくとも、自分が居た時はそのような呪い…みたいなものは無かった。
というか、お世話する女官さんとか侍女さんはどうするのだろうか。

「それは…―――」

それまで滔々と喋っていた翔悠が黙る。
…何だろう、何か言いづらいわけでもあるのかしら?
でも気になる。だって、自分も過去の時代とはいえ、ここに居たのだ。
それが現代ではこのような状況に置かれている、訳が知りたい。
そう思ったのだが―――

「―――時間ですね。」
「え…?―――あっ!それ!」

時間?何の?
そう思う夕鈴だが、次の翔悠の言葉と行動に、驚きを隠せなくなる。
翔悠が、鞄から何かを取り出したと思ったら…―――それには、見覚えがあった。

「その鏡…!」
「ああ…見覚えがありますか?――これは、お姉さんの『部屋』にあった物と書かれていたのですが…」
「―――!」

やっぱりそうだったのか!
ミラーハウスの時から、見覚えがあったと思っていたのだけれど…まさか、同じものとは。
―――でも…柄が無い。
あの鏡は、手鏡として持ち手があったはずだ。
でも今彼が持っているのは、あの手鏡から持ち手を除いた、丸い所だけ。
年月と共に、あの部分は無くなってしまったのだろうか。
それも、有り得ない事では無い。
だが、確かに自分が使用していた物が『年月を感じさせるほど古い物』になっている事に、奇妙な感覚を覚える。
そこでハッと辺りを見渡す。
流石に夕鈴も学習した。
これまで『合わせ鏡』をされる状況には、背後に大きな鏡があったりして、不意打ちの状況で白陽国に飛ばされたのだ。
先ほど見渡した限りではそのようなものは無かったが、用心に越した事は無い。
見落としているだけかもしれないし。
―――そして、本当に辺りにはそのような鏡は無かった。
夕鈴はそれが分かると、今度は訝しげな顔になる。
―――何で、それを今出したの?
ただ教える為に出したのだろうか。
問う様な顔で翔悠を見ると、彼はふっ…と表情を和らげる。

「―――合わせ鏡は、しないですよ。」
「じゃあ、それは…―――っ?!」
「――――もう、必要無いからです。」

その最後の一言は、彼の持っていた鏡から発せられた光によって聞こえなかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

またかよっ!
…と、突っ込まないで下さいませっ(・・;)
これがこのパラレルの醍醐味でもありますので(ニヤリ)

…と。
謎が全て明かされるかと思いきや…
いや~!白の坊ちゃんはガードが固いっすねぇ~。
肝心なことは教えてくれないと来ましたよ(笑)

さて。
次で迷走編は最終話です。
某国に近づきそうなので…
最終話アップ後は、ちょいと別のやつをupして行こうかと思います。
某巫女さんが戦うお話のやつを←


次回予告↓

翔悠の言葉に悩む夕鈴。
しかし突然――――!?

次回、迷走編最終話
迷いの果てに
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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