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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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迷いの果てに

皆様今日は♪

これで迷走編最終話となります!
いや~…長かった。
やっぱり黒蘭国をここに入れようとしたからなんだろうな…

さて。
それでは迷走編最終話をどうぞ!

翔悠の話でも、まだ謎は多いまま。
そんな中、夕鈴は白陽国へと―――?

――――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



気が付いたら、見覚えのあるような無いような部屋に立っていた。
今までのパターンからして、ここはあの時代だろう。
夕鈴は戻ってきた視界に、戸惑いを感じた。
そして真っ先に今の出来事について考える。

「―――どういう事?」

これまでこちらに来る時は、いつも合わせ鏡だった。
自分がそれをしていたり。
誰かに合わせ鏡をされたり。
『彼ら』にされたり…
でも、今回は―――

「…あの鏡しか、なかったわよね…?」

それは確かだ。
鏡を向けられた後、一度辺りを見渡した。
そこに、あの鏡と対するものなど無かったのだ。
なのに、私は今“この時代”に居る。
―――どういう事?
再びの疑問が、夕鈴の頭を埋め尽くす。
白家の…というより、翔悠に言われた事もそうだ。

何故、珀家は歴史から消えたのかという事も。
元王家直系子孫が、白陽省に留まっている訳も。
現代の王宮…じゃなくて、王立博物館の後宮に『関係者』しか入れない事も。
あの鏡が、現代にも残っていた訳も。
―――合わせ鏡をしないで、何故ここに来られたのかも。
分からない事だらけだ。
その半分くらいは、翔悠が教えてくれなかった、というのもあるが。

ここで夕鈴は一つの可能性に気付き、俄かに蒼褪める。
―――鏡『一つ』で、私はここに来た…ということは…
これからは『合わせ鏡』に気を付けるどころか『鏡』の存在自体に気を付けなければならないのだろうか。
その考えに、無理だと首を振る。
日常生活に、鏡が無い状況など考えつかない。
朝、起きた時。
髪形を整える時。
服装を見る時。
歯を磨く時。
体調が気になった時…全てに、鏡が使われる。
どうやって、鏡がない状況を作り出すと言うのだろうか。
―――いや、そもそも、私が白陽国に来ない方が良いのだろうから、いっそ早く鏡を見るべきなのかな?
その考えに、先ほど翔悠との会話に出てきた黎翔の『その後』を思い出す。

『…彼は…『珀 黎翔』は、生涯唯一人の妃を愛したそうです。』

そう言われた。
…李順さんの講義に出てきたこれまでの王様は、後宮に何十人、何百人もの妃を入れていたという。
だとすると、彼は変えたのだ。これまでの後宮を。
きっと、反対されたに違いないのに。
それほどその『然るべき女性』を愛したのだろう。
ドクンッと、夕鈴は胸が跳ねた。
―――いつ?いつ陛下は、その女性を迎えるのだろう。
遠い未来の話じゃない。
きっと『その日』は何れ来るのだ。
―――その時、私は?私は“どこ”にいるの?
過去?現代?王宮?下町?
どれにせよ、そこに陛下はいない。
じわりと涙が浮かび、夕鈴は頭を振る。
―――何考えてるの?…未練がましいったら…
想うだけ、そう思ったはずだ。
だから、この気持ちは形にしてはいけない。
例え…陛下が何を言おうとも。
陛下は、いつか然るべき女性を迎えるのだから。
思考が固まり出すと、今度はじわりと焦りが生まれた。
―――と言う事は、私は本当に“ここ”に居ない方が良いのではないの?
いつか来る陛下の隣に立つ人。
その人が来る時に、私が居たのでは邪魔よね…?
帰った方が…いや、早く帰らないと。
きょろきょろと、夕鈴は『鏡』を探し始める。
しかし、どこにもそのようなものは見つからない。
―――そう言えば、ここはどこだろう?
見覚えの、あるような無いような…?

「―――――――夕鈴っ?!!」

その声に驚いて振り返る。
そこに居たのは―――――…陛下だった。



考えてみれば、随分心配を掛けたと思う。
いきなり目の前で消えたのだから。
目の前に現れた黎翔は、息を切らして目を瞠っている。
夕鈴は黎翔を目の前にして、泣きたくなるのを堪える。
たった今帰ろうと思っていたことなど、その時は頭の中から消えていた。
―――ただ、陛下に会えて嬉しかった。
頭の隅には、ここが白陽国なのか黒蘭国なのかという疑問が擡げたけど。
とにかく陛下の居る場所には間違いない、と感じた。

黒蘭国では途中で消えてしまったため、夕鈴は最後までの流れを知らない。
黎翔と麗珂の最後の会話も。
黎翔は夕鈴が消えた後、すぐに白陽国に帰還した事も。
ここが後宮の黎翔の自室である事も。
黎翔自身は、夕鈴が帰って来ないかと思い、ずっと妃の部屋に居た事も。
夕鈴は知らない。



「―――陛下…」

泣きそうになりながら、夕鈴は黎翔を見る。
暫く会っていなかったように思える。
実際は、自分の感覚では1週間しか経っていないのだけれど。
長い間会っていないような感覚に、やはり自分は陛下に恋をしているのだ、と再認した。
陛下が駆けて来る。
私も手を伸ばし、その手に縋った。
手が触れると、一気に引き寄せられる。

「夕鈴っ…!」
「陛下…」

互いの熱を確かめるかのように抱きしめ合う。
苦しさを感じるほど、黎翔に抱き締められる。
流石に辛くて、夕鈴は訴える。

「へ…へいっ…苦し…ちょっと…離し」
「―――離さない。」

熱い抱擁とは真逆の、冷たい声が聞こえる。
その声に、夕鈴は身体を強張らせる。
―――やっぱり、怒っている?
黒蘭国で、女王陛下の目の前で消えた事を。
他国の王宮で消えた妃について、陛下はどうやって収めたのだろう?
気になり始めると、夕鈴はますます身が強張った。

「あのっ…!突然消えてしまって申し訳ありません。女王陛下との事は大丈夫でしたか?国交は…」
「そのような事、どうでもよい。」

ぴしゃりと跳ね除けられて、夕鈴は首を竦めた。

「―――私が、どんな思いで…」

夕鈴が首を竦めた際に生じた隙間さえ、許さないとばかりに強く抱き締められる。
切なげな黎翔の声音に、夕鈴も胸が痛む。
何故だか謝らなければならない気がしてきた。
その気持ちのままに、夕鈴は言葉に出す。

「ご、ごめんなさ…」
「許さない。」

またも撥ね付けられ、夕鈴は黙るしかない。
―――でも、こちらにだって言い分はある。
自分の意思では無いのだ。偶然であったり必然であったり。
どちらにせよ、そこに私の意思は無い。
怒られるのは理不尽だ。
でもそれを言う事は…今は出来ない。
明らかに、陛下は怒っている。
夕鈴の頬に黎翔の掌が添えられ、上向かされる。

「許さない。―――私が、どのような気持ちで待ったと言うんだ…?――――もう、離さない。」
「―――陛下…?」

夕鈴は黎翔の様子がおかしい事に気付いた。
困惑した表情で、黎翔を見据える。
黎翔の瞳に、覚悟の色が見えた。

「二度と、離さない。」
「へい――――」

言葉は、唇に感じた温かさに飲み込まれた。

―――――――――――――――――――――――――――

はい!
迷走編、ここで終わりです…って。

ああ!座布団を投げないで下さいませっ(・・;)゜◦
ああ!何故にあなたはクナイを持っているので!?

…え(・・;?
『こんな所で終わらせるお前が悪い』?
でーすーよーねー(笑)
…え(・・?
『笑ってる場合じゃない』?
『早く続きを書け』?

で、でも忙しくてですね…

ザッ ←?

はいぃ!!
書きますであります!!!


…と。
遊びはこのくらいにして。
現在某国では最終編第1話を掲載しているのですが、pixivでは、ある程度纏まってからの掲載になるので、これまでと逆転します。
某国→ブログ→pixivという順番になりますので、悪しからず(>_<)

では。
最終編はもうちょいとお待ち下さいませm(__)m
某国でちょっと掲載してから、こちらにもupします。
それまでは、宣言通り違うものを掲載します。

では(^O^)/

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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