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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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その出会いは偶然か必然か 6

続きです♪

この辺りから怖いシーンが出てきます。
一番怖いのは、次ですけど。

『禁断の反り橋』について李順から聞いた夕鈴。
現場に行ってみるが―――?

――――――――――――――――――――――――

翌日。
夕鈴は例の中庭に来ていた。
何が起こるか分からないので、一応人払いをして貰ってる。
この場所自体は、特に禍々しいものは感じない。
空気は澄み渡っていて、聞かされていなければ夕鈴も自然と通っていたかもしれない。
しかし―――
問題の橋に近づくと、途端に空気が重くなるのを感じた。
間違いない、ここは危険だ。
さてそろそろ行くか、と思っていた時、後ろからここで聞くはずのない声を聞いた。

「―――あ、夕鈴見っけ。今から仕事?」
「――――――――…え?へ…いか?何でここに?」
「だって、話を聞いていたら、何だか凄く危ない橋みたいだし。僕も一緒なら大丈夫かな…って。」
「良くないです!陛下、ここは危険(かも)なので、ここから先は一歩もこの橋に近づいてはいけませんよっ。良いですねっ!?」
「え~…女の子を一人危ない目に遭わせて、僕だけ暢気にここで見物してるの?」
「女の子って…私は仕事で来てるんですっ!へ、陛下は陛下のお仕事がおありでしょうっ。見物しているお暇はないんじゃないですか?!というか、李順さんは…」
「あいつは政務室。」
「だったら…!」
「―――夕鈴。」

ぞくりと背筋に悪寒が走った。
まるで…凶悪な霊の気配を感じた時のような…
陛下から霊気…いや、冷気が発せられる。
あれが気温を下げた冷気の中心のようだ…などと冷静に分析している場合ではない。
その冷気を纏った陛下が、私へと近づいて来る。

「―――君が一人で危険な場所に行くというのに、何故私が政務に戻らねばならない?」
「そ、それはっ…―――って、陛下は王様でしょう!?政務をするのが仕事ですよねっ?私の仕事を見るのではなく!」

一歩一歩近づいて来る冷気に、陛下の鋭い眼差しに、凍てつく物言いに、私は呑まれかけたものの、すぐにハッとして切り返す。

「私に君の仕事を手伝わせてはくれないのか?」
「陛下にそんな危険な事はさせられません!私が李順さんに怒られますっ!」
「李順の事はどうでも良い。それとも僕の心配は君には迷惑?」
「そんなことは…ないですけど…」

ああ駄目だ。ここで流されたら相手の思う壺。
しっかりしないと。
こればかりはどうしても譲れない。
だって、国王陛下を危ない目に遭わせるわけにはいかない。
仕方がない…
夕鈴は首に身に着けている鈴を外した。

「陛下、これを。」
「―――?これは夕鈴の仕事道具だろう?」
「どうしても付いて来るなら、これを身に着けて下さい。でないと、賛同できません。」

頑なな夕鈴の意思を感じた黎翔は、よく分からないながらもそれを右腕に身に着けた。
直前まで夕鈴の首にはまっていたそれは、少し温かい。
夕鈴は橋へと一歩踏み出した。



「―――何も起きないね。」
「―――そうですね…」

反り橋の一番高い場所に着いた二人。
何が起こるか分からないので、身構えながらゆっくりゆっくりと歩を進めてみたが、何も起こらない。
夕鈴は橋の上から池を見下ろす。

「―――…。」

目を凝らして見るものの、何も見えない。
―――こんなに禍々しさを感じるのに…
何も無いなんてありえない。
嵐の前の静けさのような静寂に、夕鈴は寒気を感じた。
黎翔を仰ぎ見る。

「―――陛下…やっぱりお下がりください。この静けさ…『禁断の反り橋』と呼ばれる所以と何か関係しているかもしれません。一旦、時間を置いてみます。後でまた来ようかと…。」
「それじゃ、その時は声を掛けてね。僕も一緒に行くよ。」
「陛下っ!いけませんっ。本当に危ないかもしれないんですよっ!?」
「だったら尚更だ。君一人でそんなに危険な事はさせられないよ。李順にも、無茶はするなと言われているだろう?」
「それはそうですが…っ」

夕鈴は歯噛みする。
この妖しいまでの静けさは、きっと常人には分からない。
不穏な空気や禍々しさは感じるのに、何も起こらないのが却って恐怖を煽る。
早く陛下を安全な場所へお連れしないと…!
そこへ、庭園中に響くほど大きな声で陛下を呼ぶ人物が居た。

「陛下ーーーーーーーーーーーっ!!!ここにいたんですかーーーーっ!!!?」

鬼よりも恐ろしいオーラを放ち、閻魔様よりもどすの利いた声を出し、冷酷非情の狼陛下より冷たいオーラを醸し出した国王の側近がメガネを光らせやってきた。
そのあまりの恐ろしさに、夕鈴は恐怖に青ざめる。
黎翔はどこ吹く風である。

「何だ李順。大きい声を出して。みっともない。」
「誰のせいですか誰のっ!!!さあ、お早く政務室にお戻りを!!!」
「ふぅ…じゃあ夕鈴、戻ろうか。」
「え…あ、はい…」

黎翔は「先に行くよ」と李順の居る庭園入口の方へ歩き出す。
夕鈴も行こうと思ったが、黎翔が夕鈴から離れた後―――

ぱしゃんっ

「え―――?」

池の方から音がした。
不審に思った夕鈴が橋の上から見ようとしたところ―――

がしっ

「――――っっ!!?」

突然池の方から黒い手の様なものが伸びて来て、夕鈴の足首を掴んだ。
一瞬の事で夕鈴が反応できずにいたら、その手は強い力で夕鈴を引っ張り―――

ばっしゃーーーんっ


水飛沫が高く舞い上がり

―――夕鈴は池の中へと引きずり込まれた

――――――――――――――――――――――――

ぎゃーーーーーっ!!!
ゆーーーりーーーんーーーっ!!!

…ふぅ…
粗方叫んだところで←おい
陛下、最大のお邪魔シーンです(笑)
来んなよっ!
と思わず叫びました。
邪魔!仕事の邪魔!
でも…

「来ちゃった♪(by陛下)」

…(`_´メ)

でもそれより何より恐ろしいのは、あのメガ(自粛

陛下も結構何も言わないけど、夕鈴も結構何も言わないな~…

…と、読み返して思いました←


7へ続く

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  • posted by  
  •  
  • 2014.02/13 02:19分 
  • [Edit]

らっこ様へ 

お邪魔陛下とあのメガ…(以下略)は、私の呟きです(笑)
笑って頂けたようで何よりですwww

仕事の邪魔はいけませんよね!
陛下!めっ!←
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.02/13 23:11分 
  • [Edit]

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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