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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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終わりの始まり

皆様お晩です(@_@;)
忙しさにとうとう眩暈まで引き起こしたさきです(ガクリ
…願わくば、倒れない事を祈る…(=人=)

さて!
とうとう最終編がやってきました!
SNSでも不定期更新になりつつありますが、とりあえずストック分をここでupしていきます!

ちなみに、SNSで公開した最終編第1話予告↓

白陽国に戻って来た夕鈴。
その夕鈴に対し、黎翔は―――!?

次回、最終編第1話
「終わりの始まり」
お楽しみに!

それではどうぞ!

――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



―――…え…?

夕鈴は、何が起きているのか分からなかった。
目の前には、つい最近『好きだ』と自覚した人の、黒い髪。
そして…唇に感じる、温かさ。
――唇?
そこではっとした。
―――もしかして、口付けられてるっ?!
そう思った瞬間、夕鈴は相手を突き飛ばしていた。
夕鈴を包み込んでいた温もりは、いとも簡単に離れた。

「――な、ななっ…なっ?!!」
「―――」

黎翔を突き飛ばした夕鈴は、ズサササーッ!!と、音が出る勢いで後ろに後ずさる。
思わず、唇に手をやる。
跳ね除けられた黎翔は、残念そうに、しかし覚悟を決めたように立ち上がる。
それについビクッと肩を揺らす夕鈴。

「―――夕鈴」
「な…な…」

そして先ほどの事を…口付けされたという事実を、やっと頭で理解した夕鈴は、真っ赤になる。
――くっ…くくくっ…口、口付けされたっ?!陛下にっ?!!
どうしてそうなったのか。何故そうなったのか。
ぐるぐる目を回し始める夕鈴。
自分を守るように、両手で自分の二の腕を掴む。
そんな混乱の最中にいる夕鈴だが、それでも黎翔の声はやけに響いた。

「―――夕鈴。私は王なんだ」
「そ、そんなの、知ってますっ!」
「私は王で、君は妃なんだ」
「――っ?」

淡々とした黎翔の言葉に、血が上っていた頭が冷静になる。
でも今更当たり前の事を言われても、何の事か分からない。
確かに、陛下は王で私は妃。
だけどそれは―――

「私は偽も」
「そんな事、些細な事だ」
「なっ…!」

偽者、と言う前に遮られ、その言葉にギョッとする。
さ、些細な事っ?!
どう考えても、どうしようもない次元の話だ。
些細どころじゃない。
だけれど黎翔は、そんな夕鈴の考えを否定するかのように再び言う。

「些細な事だ、君が偽者という事も、未来から来たことも…―――目に見えない障害など、私は信じぬ。重要な事実は…―――君が今、私の傍に居る事だ」
「そ、そんなのっ、それだってっ、いつまでか分からないじゃないですか!!」

そう。『いつまで』なんて、誰にも分からない。
いつだって突然、あちらとこちらを行き来していた。
今度も、いつ現代に帰るのか分からない。

「だが…今すぐ、という訳ではあるまい?」
「―――」

それには夕鈴も閉口し、視線を逸らす。
これまで現代とこちらを行き来する時、大抵1月以上は期間が開いた。
確かに、今すぐに現代に戻るような事は…無いと思う。
考え事をしていて、先ほどとは違った意味で手を唇に当てていた夕鈴だったが、その腕が突然掴まれる。
あっ…と考える間もなく、黎翔に引き寄せられた。
すぐに背中に手を回され、逃げられなくなる。
夕鈴が赤くなるより先に、黎翔が言葉を発する。

「―――私はもう遠慮しない」
「は…――?」

…遠慮?何を?

「君が偽者だとか、未来人だとか…そんなのはどうでもいい」
「―――っ?!」
「君が―――夕鈴が、欲しい」

気が付いたら、陛下の顔が目の前にあった。
その目的が、口付けだとすぐに思い至る。
―――駄目っ!!!
咄嗟に夕鈴は手を突き出し、黎翔の胸を強く押して離れようとする。
だが、所詮は女の力。本気になった男には適わない。
身体は離れていかず、夕鈴の腕がぷるぷる震えるだけだった。
それでも、拒絶する夕鈴の意思を感じ取ったのか、黎翔は目的を変えて夕鈴の後頭部を押さえて胸に抱き込む。
先ほどと同じように息が出来ないほど抱き締められ、夕鈴は苦しくなる。

「もう決めたんだ。君がどんなに詰ろうとも、君をもう未来に帰すつもりはない」

―――帰したくないから、帰すつもりはないへと変わった。
これまでの言葉とは似ていても違うその意味合いに、驚愕を隠せない。
むしろ早く帰らなければと考えていた夕鈴と真逆だ。
懇願では無く、自らの意思を基にした決意の言葉に、夕鈴は黎翔が何を考えているのか分からなくなる。
いや、考えている事は分かるのだ。自分を帰すつもりが無いとだけは。
だけど、それが理解できない。

「帰すつもりが無い…って、そんなこと言っても、私が私の時代に帰るのは、私の意思でも陛下の意思でも、どうにもならないでしょう?なのに…」

なのに、帰すつもりが無いとはどういう事なの?
以前と同じ疑問が夕鈴の中に生まれる。
しかしそれも黎翔の言葉を聞くことで、埋もれてしまう。

「君が、私の『本物の妃』なったなら?」
「―――…、―――は?」

思考が停止する。
―――は?本物の妃?どうしてそれがここで出てくるの?
何だか突拍子も無い事を言われたようで、鳩が豆鉄砲を食った様な顔になった。

「君が私の妃に…本物になったなら、君もこの時代の人間と認識されるのではないか?」
「そっ…そんなことっ」
「無いと言い切れるか?」

有り得ないっ!
だって私は未来の…この時代より遥か遠くの時代で生まれたのよ?!
自分の先祖だって…この時代に居るというのに、子孫の自分がこの時代の人間になるなんて、常識では考えられない。
いや、もうこの状況自体が、常識では考えられない状況なのだが。
夕鈴はどんどん頭が混乱して来るのを感じた。

「ちょっ、ちょっと待って下さいっ」

―――考えてっ!夕鈴!
どうしてこうなったのか。
自分は陛下の邪魔にならないように…いつか来る、陛下の本当のお妃様の為に、自分の時代に帰ろうと思っていた。
それなのに、陛下は帰したくないと言う。
剰え、本物の妃にという始末。
本物の妃になれば、この時代の人間と認識されるのでは?そう、陛下は言うけれど。
―――そんなの有り得ない!
だって、じゃあ、自分の先祖はどうなるの?
自分の先祖がこの時代に存在すると言うのに、同時並行で私は存在することが出来るの?
―――やっぱり、陛下の考えている事は分からない!

「む、無理に決まっています…!いくら陛下でも…!」

そう、絶対に無理だ。こればかりは無理だ。
意思では、どうにもならない事が世の中にはある。これはまさにそれだ。
なのに…

「無理じゃない。私がそうすると決めた。―――だから、夕鈴」
「な、何ですか…?」

聞きたくは無いが、聞かないわけにもいかない。
ごくり…と、夕鈴は乾いた喉を上下させた。

「今日の所はこれ以上しないが…―――覚悟しろ。私はもう、容赦しない」
「―――っ!!?」

それは、宣戦布告のようだった。

――――――――――――――――――――――――

最終編、別名『疾走編』です!

…嘘ですそんな名前はありません(おいっ

陛下、怖いです。
書いてて私も怖かった…;;(-_-;);;

最終編は、結構夕鈴が辛い思いをします。
それをご了承の上で、お読み下さいませm(__)m


次回予告↓

黎翔の言葉に、混乱する夕鈴。
一方黎翔は、夕鈴の知らない所で―――?

次回!
第2話「水面下の攻防
お楽しみに!



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