雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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水面下の攻防

皆様今日は♪

今日も北国は大荒れ。
風がうねっております…(はぁ…

パラレルタイムスリップもの最終編第2話です!←長い
とりあえずブログでは毎日更新して行きます!
…SNSでのストックが無くなったら、停滞しますがorz

それではどうぞ!

黎翔の強引な態度に、戸惑いを隠せない夕鈴。
そんな中、黎翔は臣下の前で―――?

――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――陛下。以前お勧めした件ですが…!」
「…何の事だ?」

朝議の場。
書状を読み上げる大臣たち。
それに受け答えをし、対処の方法を述べる王。
その場は時に、醜い権力争いの場や王に媚び諂う場となっていた。

「資料をお渡し致しました件でございます。我が娘との――」
「ああ。あれなら破棄した」
「なっ――!?」

大臣は絶句する。
資料には、自分の娘がどれほど美しいか、どれほど教養深いか、娶ることでどのような利益が陛下に齎されるかを書いていた。
それを破棄したと言われ、大臣は一瞬頭が真っ白になったが、すぐにはっと意識を戻す。

「な、何故ですか?―――聡明な陛下なら、私の娘との縁談がどれほど良いかをお分かり頂けるかと―――」
「あんなもの、読むまでも無い。お前の娘だろうと、他の娘だろうと、私には相応しくない」

しーん…と、その場が静まりかえる。
黎翔の言葉の意味することを、皆が図りかねていた。
いや、理解はしていたものの、納得はしていないだけだったのかもしれない。

「―――私には、妃だけ…―――夕鈴だけ居れば良い」
「っ?しかしっ…!後宮に妃一人だけなど…!しかも、素性不明の、どこの馬の骨とも知らぬ娘など―――ひっ」

奏上していた大臣は、自分が言い過ぎでいた事を…少なくとも、この場で言うべき事ではない事を自覚した。
国王が、冷徹な瞳を向けていたからだ。

「―――馬の骨?それは誰の事を言っている…?」
「ひっ…!も、申し訳っ」
「滅多な事を言うものでは無いぞ。―――寿命が縮むぞ?―――下がれ」

王の言葉の意味を介した途端、大臣は蒼褪めた。
そして、慌てて自分の席へと戻る。
その王と大臣の様子を見ていた他の大臣や官吏達も、同じく蒼褪めていた。
その集団を一瞥し、黎翔は再び口を開く。

「もう一度言う。―――我が妃は一人だけ。夕鈴だけだ。他の娘は要らぬ…――――二度と私に、下らぬ縁談話など持って来るな」

朝議の場に、常とは違う緊張感が漂っていた。
その後もその緊張感のまま滞りなく奏上も終わり、朝議は終わった。
―――唯一人、先ほどの大臣だけが唇を噛みしめていた。


**************

「陛下…―――朝議の場でのこと、どういう事なのです?」

執務室。
黎翔は側近と共に朝議の場からこちらに戻って来て、開口一番にその側近に問われた。

「―――何の事だ?」
「恍けないで下さい。―――妃の事です」
「―――ああ」

本当に、今思い至ったといった風の黎翔に、李順は眉を顰めた。

「夕鈴殿を…―――臨時妃である彼女を、唯一人の妃と位置付けては、後々然るべき令嬢を迎える時に障害となって―――」
「―――然るべき令嬢?何の事だ?」
「―――っ?」

李順は耳を疑った。
―――何の事、だと?
陛下は何を言っているのだ?
最初からその約束だったはずだ。
夕鈴殿は臨時の妃で、いつか然るべき令嬢を迎えるまでの存在だと。
確かに最近は彼女を唯一だと言っていたりしていたが、それも一時の気紛れに過ぎないと思っていた。
しかし朝議という正式な政の場で『他の娘は娶らない』と発言した事は、李順には信じられない事だった。
いや、その言葉なら、何度も聞いた台詞だった。
何せ、縁談を退けなければならなかったのだから。
これまでも何度かそう言う場面を見たが、今回のそれは違う。
瞳が本気だった。
―――次に縁談話を持って行った者は、容赦なく首を刎ねられるだろう。
そう思わせるほどには。

李順には、自分の主が考えている事が分からない。


************

「―――――――――――はぁ……」

後宮の妃部屋。
夕鈴は、卓の前にある長椅子に座り、お茶を飲みながら溜息を零していた。
それを目敏く見つけた瑤花は、夕鈴に問うた。

「――お妃様?どうされたのですか?そのように浮かない顔をして…」
「いえ…ちょっとね…」

こちらに戻って来た日。
そのまま黎翔によって抱き上げられ後宮へと連れられた夕鈴は、心配そうな侍女たちに迎えられた。
特に瑤花さんには、また泣かれてしまった。
黒蘭国で、自分の知らない間にまた夕鈴が消えていた事で、余計な心配を掛けたようだった。
瑤花さんから聞いた話では、陛下は私が消えた後、そのまますぐに白陽国へと帰ったらしい。
女王陛下とどのように話しを付けたかは、結局分からなかった。
それを陛下に聞ける雰囲気でも無い。
そう―――今の陛下には。

そのまま侍女に夕鈴を任せ、黎翔は部屋を後にした。
あのような出来事の後だから、どこに連れて行かれるのかと戦々恐々としていた夕鈴にとっては、有難い話だったのだが。
それから1週間。
一度も黎翔は後宮を訪れていない。
政務が忙しいとも聞くし、余り休憩が取れて無いとも聞く。
幾ら無理矢理口付けされたとは言え、夕鈴は最近黎翔が好きだと自覚したのだ。
心配しないはずが無い。
だが同時に、黎翔の不穏な発言も気になっていた。

『本物の妃に―――もう、私は容赦しない』

ぞくり…と、背中に悪寒が走る。
悪寒を振り払うように、夕鈴はぶんっぶんっと頭を振る。
冷えてしまった身体を温める為に、お茶を飲む。
お茶を飲むと、ほっこりした気分になって落ち着く。
口元から椀を下ろし、窓の外を眺める。

―――嵐の前の、静けさじゃなければ良いのだけれど…



しかし夕鈴の予感は、すぐに実現する事となる。

――――――――――――――――――――――――――――

何やら緊張感が漂っております(-_-;)
何でだろう…緊張な場面に遭遇すると、筆が進む…(笑)

最終編はこんな感じで、展開が早いですよ~!
付いて来て下さいね!←誰


次回予告↓

黎翔も訪れず、穏やかな日々を過ごしていた夕鈴。
しかしそれも長くは続かず―――?!

次回!
第3話「戸惑いの嵐
お楽しみに!

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