雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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痛切なる願い

皆様今日は♪
とりあえず北国は、昨日までの嵐は去ったようです(´-x-`)

さて、続きです。
ここから、夕鈴がどんどん辛くなっていきます。
夕鈴が辛いのは嫌だ!哀しいのは勘弁!
という方は、見ない方が良いかもしれません。

どうしても続きが気になる、でも、辛いのは…
という方は、最終編の最後辺りになるまで、見ない方が良いかもしれません。
その辺りは、皆様に任せます(._.)

そして、今回は陛下が酷いです。
あと、ちょい大人な表現が出てきます。
それをご了承の上でお読み下さいませm(__)m

ではどうぞ!

黎翔の言葉と行動に、逃げ出そうと考える夕鈴。
しかし、そこに黎翔が現れて―――!

―――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



部屋が静まりかえる。
夕鈴と黎翔の間に走る、只ならぬ緊張感に、瑤花は身体を強張らせる。

「―――瑤花。お前は下がれ」
「…ですが…」
「私の命令が聞けぬか?」

常にない冷徹な声音に、瑤花は顔を蒼褪め、次いで夕鈴を見た。
夕鈴も、顔を蒼褪めている。
しかし夕鈴は気丈にも、瑤花にこくりと頷いた。
出て行くようにと。陛下の命に従うようにと。
それに、心配しながらも瑤花は従うしかなかった。

ピリピリと、部屋に緊張感が漂う。
先にその空気を破ったのは、黎翔だった。

「―――さて?我が妃は先ほど何を話していたのかな?―――逃げる、と聞こえたが…?」
「―――陛下。この衣装の山は何ですか?―――私はこんなに要らないですよ…?」

黎翔の質問には答えず、夕鈴は自分の疑問をぶつけた。
元より夕鈴が質問に答えないと考えていたのか…或いは、質問に答えなど求めて居なかったのか。
黎翔はその疑問に、さした風でもなく答える。

「ああ…―――君用の衣装を新調しようと思ってな。―――君は、私の『本物の』妃だからな」
「―――っ?」

わざと強調したのだろう。
『本物の』という言葉に、夕鈴は目を瞠る。

「―――っ、だから、私はそんなの無理だと…!」
「君がどんなに詰っても、帰さないと言ったはずだ」

黎翔は素早く夕鈴の目の前へと立ち、その手を握る。
その早い動きに、夕鈴は反応が遅れた。

「―――っきゃ!」

ふわりと身体が浮き上がる。
陛下に抱き上げられたのだと気付いた時には、陛下の足は寝所へと向かっていた。

「へ、陛下っ?!」

夕鈴は戸惑うも、黎翔は無表情だった。


**************

寝所に入り寝台が見えると、流石の夕鈴も暴れ出した。
本物の妃にと言ったり、帰すつもりが無いと言っている陛下に『そこ』に運ばれるのは、恐怖だった。

「陛下っ!降ろして下さいっ!」
「…」
「陛下っ!!!」

しかし暴れる夕鈴の両手両足を自身の両腕で封じ込め、黎翔は寝台へと足を進める。
とうとう、寝台の前まで到着してしまった。
恐怖と不安で、再び震え始めた夕鈴。
恐る恐る黎翔を見上げると、そこには――――柔らかい表情をした顔があった。

「…陛、下―――?」
「夕鈴…」

その顔を見た夕鈴は恐怖が少し薄れたが、むしろ黎翔が何をしたいのか分からなくなって、不安が募る。
恐怖が薄れて力が抜けた――――瞬間。

「っ!!?」

寝台の上に投げ出される。
寝台は柔らかいため痛くは無いものの、その衝撃で少しくらくらしていると―――影が差した。

「へいっ」
「――――君は私のものだ」

起き上がろうとした私の両肩を、陛下は押さえつけてくる。
暴れようとした両足も、足の間の夜着を陛下の片膝で押さえつけられ、動けない。
両腕を持ち上げ陛下を押し返そうとしたものの、その両手首を掴まれて頭上で一纏めにされた。
夕鈴は完全に身動きが取れなくなった。
陛下に見下ろされる。その瞳は―――
夕鈴は叫んだ。

「陛下っ!やめっ…止めて下さいっ!」
「夕鈴……―――私は」

空いた手で、黎翔は夕鈴の頬を撫でる。
その感触に、夕鈴は再び己の身体が震えるのを感じた。
黎翔はその夕鈴の震えを感じ取り、目を細める。

「君が―――欲しいんだ」
「や…――っ!!へいか…っ……離してっ!!」

夕鈴は黎翔の雰囲気に、これまでにないほど恐怖を感じる。

―――逃げないと…っ!逃げ…

しかし、暴れてみても全く動かない。
両手首を拘束する力は強く、どう踠いても解けない。
足も、先ほどから動かしているが、少し膝を曲げられる程度でしかない。

「――っ、いやっ、陛下っ…!離し」

離して、と言おうとした唇は、陛下のそれによって塞がれた。
最初は啄ばむように、何かを懇願するように。
しかしそれは次第に深く、貪るものとなっていった。

「…んっ!―――っ?…やっ…ふ…ぅ…」

夕鈴は眼を瞠った。
何、これ。
知らない。こんな口付けは。
口付けは…キスと言うのは、唇を合わせるもの。
――こんな、息さえも出来なくなるような苦しさなんて、知らないっ…!
黎翔を押し返したくとも、夕鈴の腕は囚われたまま。
激しくなる行為に、ただただ涙を浮かべるしかない。

「――ふ、やっ…やめっ…!」
「ゆうりん…」

唇を離した黎翔は、再び夕鈴を見つめる。
その瞳に晒され、夕鈴はビクリッと震えた。
その瞳は…―――狼。
獲物を狩る獣の眼だった。
―――やっ…!まさか…っ?!
この時になってやっと夕鈴は自分が何をされようとしているのか悟った。
陛下の瞳が…瞳の奥が熱情を湛えていた。
黒蘭国でも、同じ様な瞳を見た。
夕鈴とて何も知らないわけではない。
現代に居た時も、そういう類の「事件」は聞いていた。
でもまさか、自分が…しかも、好きな男性にそれをされるとは思わなかった。

頬にあった黎翔の手は、徐々に降りて行き首筋に到達した。
その瞬間の背筋がざわりとするような感覚に慄き、首を逸らしたかったが、黎翔の唇がそれを許さない。
貪るような口付けを受けながら、黎翔の手は夕鈴の首筋から襟元に降りる。
そして服の上を辿り、衣の下に隠されている膨らみを撫でた。

「―――っ」

夕鈴は飛び上がった。
今まで異性との交流と呼べるものは、弟との触れ合いを除いてはほぼ戦いや喧嘩。
その時に殴られたり蹴られたりということはあったものの、このように触れられるのは初めて。
それも寝台で…―――好きだ、とこの間自覚したばかりの人に。
いよいよ夕鈴の混乱や恐れは、パニックに近いものとなった。
直接男性に自分の女の部分を触れられる事で、先ほどからの本能的な警鐘をよりリアルに感じさせた。
黎翔は衣の上からそっと撫でるだけで、そのまま胸の下、腹部の括れ、腰へと、徐々に手を下げて行った。

しゅっ

「―――ッ!!」

黎翔が夕鈴の夜着の腰紐を引いた、その時―――

「陛下っ!!!敵襲だっ!!!」

天井から声が落ちる。
それとほぼ同時に、天井から影が降って来て寝台の前に現れる。
―――直後、部屋の扉が破られ、窓が割られる音が響いた。



「―――浩大!妃を守れっ!私はこちらを引き受けるっ!!!」
「…っ!リョーカイッ!!!」

カンッ
キンッ
ザッ
バキッ

黒い影達が大勢、部屋に雪崩れ込んだかと思うと、そのまま辺りは金属音や打撃音で満ちる。
黎翔は浩大の言葉を聞いた瞬間、夕鈴から素早く離れ、腰の剣に手を伸ばす。
ばさり…ばさりと刺客を倒すものの、次々と侵入してくる黒い影に黎翔は苛立つ。
そして、夕鈴の様子が気になってそちらを見た。
すると、そこには信じられない光景が広がっていた。

夕鈴は、寝台脇にある蜀台に手を伸ばす。
その蜀台は長く、先端は蝋燭を刺せるよう、尖っていた。
それを掴み、夕鈴は寝台を降りる。

「お妃ちゃんッ!!?何する気っ!?」

夕鈴は浩大の後ろに居た刺客を蜀台でなぎ払う。
先端は自分側に向け、刺さらないように。
すると別の刺客が夕鈴に向かって来る。
それを浩大はクナイを投げつけ阻止する。
夕鈴はそのまま横に居た刺客を蜀台の下の方で突く。
元々は暗殺対象であった二人が、護衛も含め三人に増え、更にその全員から反撃を受けるなど、刺客たちには想像も出来なかった。
部屋が静まりかえる頃には、夥しいほどの人数が床に倒れ伏していた。


*************

「―――浩大。これはどこの手の者だ。」
「多分…最近動きが怪しかった、例の大臣辺りだと思います。…こんなに刺客を送り込むとか、どんだけヨユーがねーんだか…」

黎翔と浩大は刺客達を縛り上げる。
黎翔は浩大に警備を呼ぶよう指示し、息を吐く。
浩大が部屋を出ると、部屋は静寂に包まれる。
残っていたのは、黎翔と夕鈴だけだった。

「夕鈴…怪我は…」

黎翔が夕鈴の方を見て言うが

ビクッ

夕鈴の肩は、飛び上がらんばかりにビクついた。
それを見て、黎翔は伸ばそうとした手を宙で止めた。
次いで見上げられた夕鈴の瞳に…その涙を湛えた眼に、黎翔は言葉を失う。

「―――あ…」

やっと夕鈴の声が聞けたかと思っても、それは蚊の鳴くくらい、小さな音。

ガッシャンッ

響く音に、夕鈴も黎翔もビクッと驚く。
それは、夕鈴の手から落ちた蜀台が床に叩きつけられた音だった。
その音に我に返ったように、夕鈴は部屋の外に出る。
少しの間呆然としていた黎翔だが、すぐに夕鈴を追いかけた。
まだ刺客の残党が残っているかもしれない。離れるのは危険だった。
しかしそう思った黎翔は、すぐに夕鈴に追いついた。
夕鈴は、寝室のすぐ隣の自分の部屋の…―――鏡台の有った場所の前に立っていたから。
夕鈴の手には、黎翔がこの部屋から撤去したはずの、手鏡が握られていた。

「――っ、夕鈴っ…―――」

何故それが…と思う前に、その意味に気付いた黎翔が急いで夕鈴の元へと駆ける。
しかし、その手が届く前に―――

「―――ごめんなさいっ…、もうっ…ここには…っ」



―――続く言葉は、光に呑まれた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

…ふぅ…(・・;)
この展開は、このパラレルを書き始めた初期の頃から考えていたものです。
やっと書けたので、ほっとしています。
…内容的には、全くほっと出来ませんがね←

そして業務連絡。
ここの、陛下が夕鈴を襲うシーンから、分岐ストーリーを考えています。
本編ではご覧の通り、刺客が現れて浩大が現れて…乱闘シーンとなっています。
そうじゃないパターンも書こうと思っています。
…というか、すでに何話か書き上がっています。
本編終了後、鍵付き話として掲載しようと思っています。

さらっと業務連絡でした~($・・)/~~~

まずは本編を駆け抜けます!!!←日本語…


次回予告↓

黎翔から受けた衝撃に夕鈴は…。
そして、舞台は再び現代へ―――!

次回、第5話
悲痛な想い
お楽しみに!

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*Comment

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2014.02/20 15:38分 
  • [Edit]

沙希様へ 

いらっしゃいませ~(@^^)/~~~

えへへ♡
業務連絡をしてみたのです(笑)

…でも、結構つらくて挫折しそう(ガクリ
…が、頑張ります(._.;)
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.02/20 23:55分 
  • [Edit]

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