雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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後宮の遺念

皆様今日は(=・x・=)

今日は雛祭り。

皆様雛飾りは飾っているのでしょうか(・・?
うちは飾っております♪
いや~お雛様は綺麗ですねぇ(˶′◡‵˶)

さて、パラレルですが。
そろそろ大詰めです。
あと2話で完結します♪
SNSでは、昨夜完結致しました♪
ブログで完結後、pixivにもupしたいと思います♪

それではどうぞ!

書き忘れ!
ちょっと怖いかもです(^_^;)


青慎と別れ、後宮の自室に着いた夕鈴。
そこに待ち受けていたのは―――?!

―――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――ここも、結構朽ち果ててるわね…」

自分の部屋へと続く回廊で、夕鈴はぼやく。
先ほど角を曲がった時に、何かをすり抜ける感覚があった。
きっと、あれがこれまでの王族たちを阻んだ壁の様なものなのだろう。
何故自分は通れるのか…ちょっと考えなくもないが、とりあえず目的の場所を目指すことにした。

「―――――うぅ…何か出そう…」

その辺の壁からは、何やら出てきそ……いや、趣のある雰囲気がある。
実は幽れ……過去の人々が出てきそうなのではないかと、夕鈴はびくびくしながら歩く。
そうこうしている間に、自分の部屋の前まで着いた。

「…開くの……かしら?建て付けとか悪くなって無いかしら?」

どうやらかなりの年月が経っているらしいので、この扉が開くのかと心配だったが…

ギイィィィィ……

どこの廃墟というような音を立てて、扉は開いた。

「―――」

それに恐怖心が煽られたのは、言うまでも無い。



「―――中は……案外綺麗ね…?」

後宮の他のどの場所とも違い、ここはまるでちゃんと掃除しているかのように綺麗だ。
―――余計に、不気味と思わなくもない。
埃一つも被って無いなんて、どう考えたっておかし過ぎる。

「―――ははっ……深く考えるのは止めよう…」

とりあえず部屋を見回す。
衣装箱や小物入れ。
茶器が仕舞っている棚も、ちゃんと有った。
特に、自分が暮らしていた時と変わった物は無い。

「―――ずっと、このままにしてくれていたんだろうか…」

生涯添い遂げた妃を差し置いて―――?
若干矛盾を感じなくもないが、余り良く分からなかった。
そのまま寝室へと足を運ぶ。

「――――ここも、変わらない……」

まるで、この間使ったあの時のまま。
何一つ、夕鈴の眼に変わった所は感じられなかった。
―――やっぱり、おかしいわ…
他の場所は、あんなに建物自体朽ちているというのに…この部屋だけ、昔と同じなんて…
夕鈴は寒気を感じた。
部屋の奥に有る寝台へと向かい、それに腰かける。

「―――さて…来たのは良いけど………どうすれば良いのかしら?」

ここに来れば…というか、翔悠に相談すれば、白陽国に行けるかと思ったのだけれど、そうでは無かったのだろうか?
現に、翔悠たちはここに連れて来てはくれても、何をすればいいのか教えてはくれなかった。
むむむ……と、眉間に皺を寄せていると、ふとふわり…と懐かしい香りがした。

「―――!この香りは…!」

香りは寝台の奥の方からした。
そちらを見ると―――

『―――また君は……そんなに思い詰めては、身体に毒だ』

「…へ……」

声を出した瞬間、それは消える。
―――今のは、幻覚?私が会いたいと思ったから…?
それにしてはやけにリアルだった。
声も姿も、耳と目に焼き付いてる。
すると、とんでもない『現実』が目に入った。

「――っ、何…これ…」

先ほどまで豪奢で真新しさを保っていた寝台は、埃を被り、所々破けて、朽ち果てていた。

「…そんな…何で……」

周りを見ても、特に寝台以外は変わりない。
この寝台だけ、一気に年月を経過したかのようだった。
すると、また香りが漂ってきた。

『―――何度言ったら、君に伝わる?………こんなに、愛してると言うのに…』

聞こえてきた言葉にそちらを見ると、それはまたスー…と消えて行った。
いつも感じる恐怖は、夕鈴は感じなかった。
―――だって…この香り…この声は…―――紛れもなく。

「――――陛下…」

ここは、私の部屋だった場所だけど…その後、陛下はお妃様を、この部屋で慈しんだのだろうか?
…唯一人の、女の人を?そんなに優しい声で…?
ぎゅっ…と胸を掴み、目を閉じる。
―――分かっていた事だけど…
その現実を見るには、今の私には辛い。
再び目を開け、そして驚愕する。

「―――なっ……!」

今度は部屋の様子が様変わりしていた。
綺麗に手入れされていた床は、草は伸び泥を被り…塗装が剥がれていた。
壁には崩落部分も有り、とても脆そうだ。
家具も壊れており、本来の役目を果たせそうにない。

「―――…一体、何だって言うの…?」

よろよろ…と、夕鈴は元来た道を戻り出す。
―――何かがおかしい気がする。
先ほどまで、あんなに綺麗だった場所が…陛下を見かける度に、変わって行く。
いつもの部屋に入ると、そこはさっきと同じく綺麗で、夕鈴は思わず安堵の息を吐く。
しかしすぐにぎくりと肩を強張らせる事になる。
そこには先ほど嗅いだ香りが充満しているようだった。

『ほら…こちらを向いて…―――君に泣かれると、私はどうして良いのか分からない』

「――――陛下…」

夕鈴は思わず、それに手を伸ばした。
しかしそれはすぐに消え、手は宙を掻くばかり。
そして案の定、瞬きの間に部屋の様子は少し変わった。
今度は、調度品だけが壊れていた。

「―――」

何でこんなもの見せられなきゃいけないのだろうか。
図ったかのように、あの頃からどれだけの年月が経っているかも思い知らされる。
身の程を知れ、と言う事なのだろうか。
身を捩られそうな痛みが走りながらも、夕鈴は気持ちを吐き出す。

「――――それでも…―――陛下に会いたい…!」

この想いは、誰にも否定させない。
例え時の神だろうとも、この想いだけは。
―――彼に否定される、その時までは…
そしてまた、鼻が香りに反応した。

『――――――君は本当に私の言う事を聞かないね……―――夕鈴』
「―――え?」

夕鈴は目を瞠った。
―――今、陛下は私の名を呼んだ?名も知らぬ妃ではなく?
先ほどの声は、これまでと同じく優しいものだ。
それだけがこれまでと違うという訳ではない。
―――何か変だ。何か…。
私は、何か思い違いをしていない?
ここは、過去の白陽国で私の部屋だった場所で、陛下の生涯たった一人の妃だった人の部屋。
二人が亡くなった後、その子供たちの代までしか入れなくなり、以降は誰も踏み入る事の無かった場所。
―――それは……つまり……
ごくりと…夕鈴は喉を鳴らす。
―――私は……?何故…入れるの?
それの意味することはつまり…
翔悠は、狼陛下と『その妃』としか言わなかったから、繋がらなかった。
けれど……まさか……――――もしかして…
微かな希望が夕鈴の中に芽生えたと共に、更なる変化を感じ取る。



―――先ほど無かった鏡台が、そこには有った。

――――――――――――――――――――――――

このシーン。
最初の構想段階では全く存在しませんでした(; ̄▽ ̄)
構想の展開では物足りないと思い、何か付け足そうと思って書いた展開です(笑)

その分若干ホラーな展開になったというwww
あら、不思議(笑)←おい

でも、意外と気に入っています(^_^)


次回予告↓

自室に見せられるものに動揺する夕鈴。
そこに現れた鏡台に、映ったのは―――?!

次回!
第16話「繋がる想い
お楽しみに!

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