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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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繋がる想い

皆様今日は(^O^)/
昨日はブログのあっちこっちを弄ってた私ですが…
…ふふふふ(^u^)
パソコンについて色々分かる本を読んだので、明日は自分好みにカスタマイズする日になりそうです♪

さて。
続きです♪
次回で最終話です!

黎翔の残留思念に動揺する夕鈴。
その時、鏡台が現れて―――?!

―――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



そこに現れた鏡台に、夕鈴は暫し呆然とする。

「―――っ、さっきまで無かったの……に……」

言葉が途切れたのは、訳があった。
―――鏡に、人が映っていたから。
でも、怖くは無かった。
それは、よく知った人物だったから。

「へ……か………」

それは、とても……とても会いたい人。
姿を見たくて声を聞きたくて……願うなら、一緒に生きたいと、思った人。
辛くて怖い思いに遭わされても、嫌いになるなって出来なかった。
それほど…―――好きな人。
鏡の中の陛下は、この間夕鈴の部屋で見た時と同じく、項垂れていた。

『―――もう、君は私など忘れてしまったのだろうか…』

だがこの間よりも鮮明に、その声は夕鈴に聞こえた。

『例えそれが本当だとしても―――…私は君を忘れる事は出来ない……出来ないが…』

苦しそうな言葉が響く。

『―――――――それは………余りにも………………辛い…』

掠れた声で、陛下はそう言う。
吸い寄せられるように、夕鈴は鏡台に近づいた。

「陛下……陛下っ……!」
『―――!!?夕鈴っ?』

鏡に触ると、その冷たさを手の平に感じる。
それと同時に、陛下の戸惑った様な顔がこちらに振り返るのを見た。

「――っ?陛下っ?見えてるのっ?!」
『そんな…馬鹿な……これは幻覚か…?私の願望が、見せた幻…』
「見えてるんですねっ…!何で……?!」
『―――――っ?!!夕鈴…?!本当なのか…?』

ようやくこの現象が現実だと認識したのか、黎翔は鏡に近づいた。
鏡越しに、二人の手が重なる。

「本当です…―――私は、ここに居ます」
『―――夕鈴…』

切なげな声を、鏡越しに聞くことが出来る。
―――陛下の声だ…
夕鈴は感嘆の息を零し、鏡にコツンと額を付ける。
暫く沈黙した後、黎翔が口を開いた。

『――――――夕鈴……この前の事……すまない…』
「―――」

黎翔の言わんとしている事が、すぐに“あの事”だと分かった。
でも、もう夕鈴の心を占めた、あの恐怖は無い。
―――あの本を見たから。陛下の心を見たから。

「良いんです……―――もう、良いんです…」
『―――夕鈴…』

再び沈黙が落ちる。

『―――君が、遠いな…』
「陛下…?」
『君は鏡の向こうに居るというのに…そこに居るというのに…―――ここには居ない』
「陛下――――」
『―――――――――――君は…もう此方へは…私の元へは来てくれないのか―――?』
「っ…陛下っ…!」

夕鈴は何だか泣きそうになった。
本当は、夕鈴とてそちらに行きたい。
でも…行き方が分からないのだ。

「分からないんです……どうしたら、そちらに行けるのか……―――分からないんです」
『夕鈴……それは―――』
「―――陛下…?」
『―――――――こちらに……私の元に来てくれる、意思があるという事か?』
「―――っ」

そうだった。
肝心な事を、陛下に伝えていない。

「陛下…―――私は…」
『いや、言わなくていい…早とちりだったら、立ち直れない…』

しかし言おうとした夕鈴の言葉を、黎翔が遮る。
そしてすぐ、黎翔は鏡から手を離し、視線を逸らす。

『君の意思が…そちらに留まる事なら―――私からは、何も言わない』
「陛下…」
『そちらには、大切な君の家族や…友人が居るのだろう?なら―――』
「陛下っ!!」

言葉を聞こうとしない黎翔に、夕鈴は大きな声を出す。
黎翔は、逸らしていた視線を鏡へと――夕鈴へと戻した。
夕鈴も、意を決して言葉にする。

「陛下……私は、陛下と生きると決めました」
『―――!夕鈴…』
「これが、私の意思です。―――そのために、私はここに来たんです」
『夕鈴……―――そう言えば、そこはどこなんだ?』
「ここは…後宮の、私の部屋です」
『君の?―――君の部屋には、今私がここに居るが…?』
「―――そこは、私の部屋?」

確かによくよく見れば、陛下の背景に見える調度品は、後宮の私の部屋のものだった。

「―――ここも、そうなんです……―――ここは、現代の…陛下から見たら、未来の後宮なんです」
『未来の…?』

黎翔が目を凝らすのが分かる。
この部屋の、朽ち果てた状態が信じられないのだろうか?

『そこが…君の居る時代なんだな…』
「陛下…」

黎翔の瞳が揺らぐ。
何かを決めかねているようにも、言いかねているようにも見えた。

「陛下…―――確かに、ここが私の時代です―――…それでも、私は……貴方と生きると、決めたんです」
『夕鈴…』
「決めたんです…陛下…」

黎翔が再び鏡へと触れた。
その手に、想いも重なることを祈るように、夕鈴も手を重ねた。
目を瞑り、また額を鏡に付けた。

「――――私は、陛下が……好きなんです」
『―――っ、夕鈴っ?』
「だから……傍に居たい」
『―――』
「鏡越しなんて、嫌なんです。―――陛下に……陛下を感じたい………!」

夕鈴がそう言うと、変化が起きる。

鏡から――――光が溢れる。



夕鈴は目を塞ぎ、しかしそのまま動こうとはしなかった。
瞑った目からも分かる光が収まる頃には、夕鈴は何か温かいものに包まれていた。

「――――――――え?」
「―――っ?!」



夕鈴は、黎翔の腕の中に居た。

―――――――――――――――――――――――――――

ここのシーン。
最初本当は全然違う感じだったのですが…
…どう考えても無理があったので、ボツになりました(^_^;)

さ!
いよいよ次で本編は終わりですよー!


次回予告↓

想いが通じた夕鈴と黎翔。
二人の未来は―――?

次回!
最終話「想いは時を越えて
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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