雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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信頼の在処

皆様お晩です♪

何だかお久しぶりな気も…(・・?

はい。

暫く何も書く事が無くて、潜ってましたwww

某国では、ちょいちょい日記を更新しておりますが。

そして。

やっと某国での足跡22222歩目のリクエストを書き上がってあちらに更新。

こちらでも載せようと思い…







はや一週間…


3日の日は休みだったのですが…

色々あって。

ええ、本当に色々あって。

そうこうしているうちに再び風邪を引き。

ここ3日間はパソコンすら開かないという生活を送っておりました。


…と、何だかまた日記風になりそうなので、さっさと載せましょう!

某国で我が家の足跡22222歩目を踏んで下さった、U様からのリクエストです♪

原作設定で、ちょっと夕鈴が痛いですが。

ちょっと赤い表現が出てきますが。

注意事項はそれくらいです。


それではどうぞ!


――――――――――――――――――――――――――――――――――

【原作寄り】
【捏造】

平穏な昼下がりの四阿は、唐突に破られた。



「―――陛下っ!!」

忍び寄る刺客。
それに気付いた黎翔は夕鈴を「下がれっ!!」と遠ざけ、刺客と対峙する。
逃げた四阿の柱の陰からそれを見ているしか出来ない夕鈴は、黎翔の死角から忍び寄る刺客を見つけた。
そして、思わず黎翔に駆け寄った。
刺客は飛び道具を持っていて、それを黎翔に投げつけていた。

「――――うっ!!」
「夕鈴っ!!」

黎翔のすぐ傍まで走った夕鈴は、その刺客が投げた武器に肩を掠め、その場に倒れ伏す。
それを見た黎翔は…殺気を爆発させた。

「―――貴様ら…!生きて帰れると思うな…!」

黎翔の怒号が辺りに響く。
飛び交う金属音と悲鳴。

―――陛、下…?

倒れ伏した夕鈴にも届く、黎翔の冷たい怒り。
事情を知らない者であれば、己の唯一を傷つけた者に対する怒りだとすぐ分かる。
しかし夕鈴は、臨時花嫁。
切られた衝撃と痛みで、夕鈴には黎翔が何故このように怒っているのか、分からない。
だけど、そのような思考は、肩に感じる熱で打ち消される。

―――いた、い…―――ああ…私、切られた、んだっけ…

黎翔の怒りの方に気を取られていた夕鈴は、今更ながらにその事に気が付いた。
震える手を、肩へとやる。
自分の手の平は、すぐに赤いものでべったりと汚れた。

―――これは、まずい……かも……

刺客の武器は夕鈴の肩を掠めただけのように見えたが、傷は深く、如何せんその場所が悪かった。
太い血管が抉られて流れる血は止まらず、夕鈴の視界は霞んでいく。
夕鈴の視界に紗が掛かり、瞼が閉じられようとした時には、全ては終わっていた。

「――――夕鈴っ!しっかりしろっ!!」

傷ついた肩に障らぬよう、黎翔は夕鈴を仰向けにした。
夕鈴はぐったりとした様子で、その身体は失血のためカタカタ震えていた。
瞼が閉じられる直前、何か呟いたように見えたものの、黎翔には聞き取れなかった。
自らの袖の衣を破り、素早く止血をして抱き上げた。

「―――陛下!お怪我は…!―――っ!…お妃様…!」

その直後、李順が駆け付けた。
血だらけの黎翔を見て心配をしたものの、立っている姿から安堵し、次いでその腕の中でぐったりしているバイトを見て驚愕する。
血まみれの臨時妃。すでに意識が無いのは見てとれた。
――ここは王宮で、立場としては李順の方が下。
『夕鈴殿』と、いつもの調子で呼ばなかったのは、さすがと言うべきものであったが、今はそれを言っている余裕は誰にもない。

「―――老師に伝達を!急いでお妃様を部屋に…―――陛下っ?!」

すぐに李順は警備の兵に指示するが、黎翔はそれに構わず自らが夕鈴を運んだ。
それに微かに眉を潜めたものの、公的な立場では夕鈴と黎翔は夫婦なので、それを咎める事はおかしな事だったので李順は諦める。
――事態は一刻を争っていたから。
夕鈴の肩に巻かれた布地は、じわりじわりと赤く染まっていった。


************

「全く…無茶をしおって…」

老師は寝台に眠るバイト妃の姿を見て、苦々しく言う。
それには答えず、寝台に腰かける黎翔は夕鈴の髪の毛を一房持ち上げた。
命に別条は無かった。ただ…――出血量が多かった。
あれから二日経ったが、夕鈴は意識が戻らない。
昨日は怪我が原因した、高熱にも魘されていた。
それも過ぎ去り、今はただひたすら眠りに就いている。

「増血剤は飲ませましたが…意識の回復がいつになるかは、本人の体力次第ですな…」
「―――夕鈴…」

黎翔は痛ましげに夕鈴を見つめる。
あの時、後ろに居る刺客の気配は察知していた。
しかし…近づいて来た夕鈴には、気付かなかった。
夕鈴がこのバイトを始めて、そう長い月日が経っているわけではない。
慣れない気配に、殺気だっている黎翔が気付かないはずは無かった。
それにも拘らず、黎翔は夕鈴に気付けなかった―――傍に来るまで。
―――自分が思っている以上に、この娘を信頼しているらしい…
自嘲めいた笑いを零した黎翔に、老師は拱手して部屋を去る。

本当は、黎翔にこのようにバイト妃を看病している時間は、無い。
政務はこうしている間もどんどん溜まり、黎翔にしか捌けない案件は増えて行く。
それにも関わらず李順が呼びに来ないのは、偏に黎翔の現状に有る。
国王夫妻が刺客に襲われたあの現場。
あの現場に居た刺客は、全て絶命していた。
いつもの黎翔ならば黒幕を吐かせようと、最低でも一人は生かしておいたに違いない。
そうしなかったのは…―――バイト妃である、夕鈴が傷つけられたから。
そうでなくば、夕鈴の周りだけ刺客の死体が無かった事に説明がつかない。
黎翔が夕鈴に近づかせまいと、襲いかかる刺客を薙ぎ払ったから。
―――あの現場を目の当たりにした誰一人として、今の王と妃を引き離そうなどとは思わなかった。
それは李順も同じだった。
でなければ、今にも射殺されそうな視線を浴びせられたに違いない。
バイト妃の為に政務を蔑ろに…そう思わなくも無かったが、傷ついた夕鈴を見て、流石に口出しは止めた。
そのため、李順は呼びに来ない。

「―――――――――夕鈴……君はどうして…」

黎翔が呟いたその時

「…………う………っ、ぃたっ……」
「――!夕鈴っ?」

眠る夕鈴の眉根が寄ったと思ったら、突然呻きだした。
意識が回復したのか。
あまり大きな声を出さないように注意しながら、黎翔は夕鈴を覗き見る。
すると、うっすらと夕鈴は目を開けた。

「―――夕鈴っ、気がついたか…!」
「うっ……陛……下…?…ここは…私は…?―――っ!」

目を覚ました夕鈴が黎翔の方を見ようと身体を動かすと、肩の痛みが響いたのか、堪えるように目を瞑った。
黎翔は慌てて動かないように言い、夕鈴に現状を説明する。

「……夕鈴、君は刺客に肩を切りつけられて…出血多量で、危なかったんだ」
「―――…そうだったんですか…ご心配お掛けして、申し訳ありません…」

消え入るような声で、夕鈴は謝罪した。
どうしてだか分からないけれど、陛下が咎めているように聞こえたから。
実際、このような迷惑を掛けてしまったのだから、怒っているのだろう。
その気持ちも込めた謝罪だった。

「―――夕鈴…どうしてあの時前に出た?―――私は『下がれ』と言ったはずだ」

ヒヤリ…と、熱を持って熱いはずの肩からも体温が奪われそうな声音。
―――狼陛下だ。

「で、でも…陛下が切られそうに…」
「それでもだ。―――私は少し切られた所で死にはしない…でも、君は違う」
「陛下…」
「君は今回みたいに、身を守る術を持たない―――武器が掠めただけで、このように危険な状態になるんだ」
「…でも…」
「――無茶はしないでくれ」

畳みかけるように夕鈴に言い聞かせる黎翔。
それはひたすら心配から来るものであったが、目が覚めたばかりの夕鈴にはそうは感じられなかった。
―――君では役に立たない、迷惑をかけるな。
傷ついて二日間も意識を失い高熱にも浮かされていた身体には、黎翔の言葉は胸を抉るほどの威力があった。
ましてや、条件反射で動いてしまった行動の結果がこれである。
自分の考えなさには、自分でも呆れてしまうほどである。
…これじゃあ、陛下にも呆れられるわよね…

「…夕鈴…?どうした?」

表情が沈んでいく夕鈴の様子が心配になった黎翔は、気遣わしげに夕鈴に声を掛ける。

「…私では、陛下のお役に立てませんか…」
「夕鈴?」
「陛下が私を守って下さるように…私も、陛下を守りたかったんです」
「―――」
「それなのにこんな怪我をして、陛下の手を煩わせて…本当に、私…役立たずですね…」
「夕鈴…」

自嘲めいて笑う夕鈴に、顔を顰める黎翔。
確かに、これではただの足手まとい。怪我をして陛下に看病させて…――でも。
―――でも、それでも。
それでも私は―――

「守って下さる陛下を、守れるような私になりたかったんです…ただただ守られるだけなんて…そんなのは…私は嫌なんです」

出会った最初の頃から、囮として狙われる私を、ちゃんと守ってくれた陛下。
それが仕事だと言われればそれまでだけど――私に本当の危険が及ぶ前にちゃんと助けてくれる陛下。
その誠実さに、少しでも応えられる私になりたい。
国民の為に、日々頑張っている陛下の為に。



そんな夕鈴の言葉を聞き、黎翔は無言になった。
それは決して、夕鈴の言葉に呆れたわけではなく…
突然、横たわる夕鈴に覆い被さるように、抱き締める。
それに狼狽する夕鈴だが、その慈しむ様な抱擁に安心感を覚えて身を委ねた。
肩の傷に障らないように優しく抱き締め、黎翔は口を開く。

「―――君は、強いね」
「陛下…?」
「何の打算も無く、守ってくれるから守りたいだなんて…国王をそんな理由で守ろうとする人間なんて、君くらいだよ」
「い、いけませんか…?」
「そうじゃない」

魑魅魍魎が跋扈する、王宮と言う伏魔殿。
そこに暮らす人々は、日々の生活の為、国民の生活の為、毎日働いている。
しかし、そこに長くいればいるほど、王宮の汚さも身に着ける。
権力に目が眩み、容易く横領や賄賂に手を染める者たち。
打算や策略を腹に持ちながら、王に近づく者たち。
王を守る理由など、所詮は自分たちの立場や権力を守るため…
または、上の者から守れと言われて何も考えずに守る者たち。
このような純粋な気持ちで国王を守るものなど、この国にどれほど居ようか。

『守ってくれるから守りたい』

そのような考えは、この王宮では稀有な存在だ。
それは『王だから守る』という形だけのものではなく―――『珀黎翔』個人への言葉。
国王では無く、一人の人間としての自分を守ってくれるという言葉。
国王として『個』を持たない…―――持つべきではない人間にとって、これ以上とない…最上の―――

「―――夕鈴は、優しいね…」
「え…?」
「そんな事を言ってくれるのは、夕鈴だけだよ」
「そ、そんな事…」
「だけど、そんな優しい君だから、僕は守りたいと思うんだ…―――今回は、こんな怪我をさせて、ごめんね」
「そ!それは陛下のせいじゃありませんっ!!私が…―――っ!」

突然夕鈴が顔を顰め、目を強く瞑る。
それに鋭く反応した黎翔は、慌てて夕鈴の顔を見る。

「大丈夫っ?痛いっ?」
「だ…大丈夫で…ちょっと傷に響いただけで…」
「寝てなきゃだめだ。君は怪我人なんだから…」

抱き締めていた腕を緩め、黎翔はそっと寝台から身を起こした。
ぽんぽんと夕鈴の頭を撫でる。

「―――目覚めたばかりなのに、色々きつく言ってごめんね―――ゆっくり休んで。僕はここに居るから…」
「そんな…陛下は、お仕事が…」
「妃が怪我をしたというのに、それを放っておく夫なんて居ないよ」
「でも…」
「大丈夫だから…気にしないで…」

そう言って夕鈴の瞼を手で覆う。
怪我で意識を失い、目覚めて少しばかり興奮してしまった夕鈴は疲労が溜まっており、その黎翔の行動に、すぐに眠りに就く。
その寝息が安らかなものであることを確認した黎翔は、部屋の外に控えている侍女を呼び出した。
李順への言付けと、妃の食事の準備を言う為に。



目覚めた夕鈴は、起きた時に眼前に黎翔の顔があったことで、驚いて息を詰めた。
それで起きた黎翔は、自分がうたた寝をしていた事に先ほどと同じ事を思った―――やはり、相当信頼しているのだ、と。
驚いて声も出ない夕鈴の額を撫で、食事を勧めた。
寝台の上で起き上がった夕鈴は、粥を少しずつ食べていく。
寝る前よりも大分調子が良くなった夕鈴の様子に、黎翔は安堵を覚える。
食べ終えたら再び夕鈴を寝台に寝かせる。
寝息が聞こえてきたら、侍女へ何かあったら知らせるよう伝え、部屋を出た。

明日はきっと、李順が仕事を詰め込んでくる事だろう。
だけど、黎翔は少しでも余裕が出来たらこちらに来るつもりだ。
自分のために怪我をした夕鈴を、放っておくことなど出来ない。
明日の予定を頭の中で考えながら、黎翔は自室へと足を進める。



―――黎翔の考えを後押しするように、後宮に風が吹いた

―――――――――――――――――――――――――――――――――

リクエスト内容は

『黎夕で、まだ互いに認識するかしないかの中辛い事あって最後はハッピーエンドのリクエストを頼んでよろしいでしょうか。』

でした!

某国でも言いましたが…

これはノーマルエンドでは(・・?←

…ま、いっか!(開き直り)

リク主様からは、『良いですよ』との温かいコメントを頂いておりますし♪

そんなわけで、やっと久しぶりにブログでのお話を更新です♪

…ふぅ…(;´Д`)=3

あ。

今はまたお話を書いているので、また近いうちに更新するかも…です♪←自信ないですがwww


それでは、また(@^^)/~~~


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