FC2ブログ

雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

真実は時として

皆様今日は♪

…北国は、ただ今猛烈に暑いです(-_-;)

…夏なんて…夏なんて(>_<)

さて。
久しぶりのパラレルです。

え(・・?
もうそんなもの忘れた?




まあ、仕方ないですよね…間が開きましたし…

場面は最終編第14話「想いの先へ」の、夕鈴が青慎たちの前から姿を消した直後。

青慎たちサイドからお送りします。

本当は、麗鈴さんも居るのですが…

麗鈴さんは空気となっておりますwww


ではどうぞ!

――――――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「―――行っちゃった…」

青慎は回廊の曲がり角の向こうに消えた姉を見送り、次いで翔悠の方を見る。

「―――姉さんの事『ご先祖様』…って言っていたね。じゃあ、やっぱり君は…」
「―――――そう。狼陛下とその妃の……君のお姉さんの子孫だよ」
「――」

…やっぱりそうなんだ…
この子の話を聞いて、そうじゃないかとは思っていたんだけど…確信は無かったから言えなかった。
姉さんは最後まで、その考えには至らなかったみたいだし。
僕だって、さっきの言葉でやっと確信を持てたくらいだし。

「―――じゃあ、僕たちは…」
「―――まぁ……そう言う事です」

皆まで言わないが、青慎には通じた。
自分達には、血の繋がりがあるという事になる。
―――僕の姉が彼らの先祖…
…――――――――――――――――関係性って………どうなるんだろう………
先祖の弟って?
先祖の弟が今目の前にいる心境って何なんだ???
―――深く考えるのは止めよう。
青慎はそこで思考を止めた。
そして姉が消えた回廊の先へと視線を戻す。

「ところで……この先って、本当に行けないの?」
「…試してみる?」

青慎がそう聞くと、翔悠は少し逡巡し、そう答える。
それに青慎は頷いた。
回廊の曲がり角…夕鈴が消えた場所に近い所で止まる。
少し手を伸ばしてみた。
すると――――

「うわっっ!!!」

バチッと、何か電流が流れた。
まるで、電気が走っている壁に触ったみたいだった。
青慎は跳ね返された手を摩った。

「このように、資格の無い者が入ろうとすると、この場所は拒むんだ」
「――資格?」
「そう。―――『当事者』と言った方が良いかな?君のお姉さんは、正にそれだから、通れたんだ」
「でも…『関係者』って…?」
「ああ。それは僕らの事。狼陛下と、その妃の関係者。彼らの子孫である僕たちは『関係者』。妃であるお姉さんの弟である君も『関係者』…―――お姉さんは、正にその『妃』だから『当事者』ってわけだったんだ」
「そ、そうなの…?」
「そう。『関係者』は後宮に入れるけど奥までは…お姉さんの部屋までは入れない。お姉さんは、完全に『当事者』であの部屋の主だからあそこまで入れた。―――多分、お姉さんが『あちら』に行けば、ここも通れるようになるはずだと、予想しているけど…」

そう言いながら、翔悠も先ほど青慎が跳ね返された『壁』に手を伸ばす。
途端にバチンッと大きな音を立てて跳ね返された。

「だ、大丈夫っ?!」
「―――大丈夫です。これは何度も体感しましたから…まだ、お姉さんはここに居るようですね…」
「そうなんだ…」

まだ姉さんは、この先に居るんだ…何しているんだろう?
一体中で、何が起きているのだろうか?
姉さんしか行けないこの奥。
姉さんだけを入れて、この場所は何を求めているのだろうか?
青慎の心の中を見通したように、翔悠が答えた。

「多分お姉さんは、中で狼陛下に会っているはず」
「―――えっ?!だって……その王様は…この時代の人じゃ…」
「残留思念と言った方が分かりやすいかな?狼陛下の、お姉さんへの愛が溢れすぎて、お姉さんの部屋に残っている…。―――憶測だけど、それがお姉さんと二人の子供以外の誰もこの奥へと行かせない障壁となっているんだ」
「―――」

姉さんじゃないけれど…とっても怖い。うん、怖い。何だそれは怖すぎる。
愛、と今この子は言ったけれど、それは執着以外の何ものでもないではないか。
いや…それほどその王様は姉さんの事が好きって事なのだろうけど…行き過ぎの様に感じる。
姉さんは……大丈夫なのだろうか?
別の意味で心配になってきた。

「大丈夫だよ」
「―――え?」

心配を見透かしたように、翔悠が言う。

「―――君のお姉さんは幸せになる」
「…翔悠君…」

二人の間に、何とも言えない雰囲気が流れる。
その空気を破ったのは、他でもない翔悠であった。
ひょいとかばんから『とある本』を出す。

「それは、この本も証明しているし」
「―――あ、それは…」

いつか、姉さんが廃校になった学校で消えた時―――その時に、この子が持っていたものだ。
確か…記述によるととか何とか言っていた。
もしかして、やっぱり…姉さんと関係があったのだろうか?

「君は見るの初めてだっけ?これは、狼陛下がその妃を手に入れる為に綴った、日記の様なものだよ」
「…手に入れるって…」

恐ろしい執着心だ。
それ以上の言葉が出ない。

「実際、この本を読んでお姉さんは心を動かされていたし…―――読んでみる?」
「えっ?――――――良いの?」

気になるかと言われれば、気になる。
何せこれまで一度も恋愛という言葉に縁が無かった姉だ―――その原因は、自分にもある気がするけれど―――
その姉が恋をし、その上で戻って来た時に心動かされたものだ。
読んでみたい。

「どうぞ」

翔悠に手渡され、青慎は受け取る。
早速ページを見て見た。
そこには、狼陛下と呼ばれる珀 黎翔が、姉さんと出会ってからの出来事が綴ってあった。

『―――この本を、いつか訪れる未来の為に託す―――』

こう書き出していることから、この本は子孫が読む事を見越していたのだろう。
というより、それが目的に違いない。

『―――だが、そんな時不思議な娘に会った。名は、夕鈴と言う。』
『その娘は、明るくて活発で、とても真面目で頑張り屋。―――未来から来たと主張していた。勿論、最初は信じられなかった。―――それでも、そんな彼女が気に入って、興味を持って―――私は【臨時】で妃になる事を頼んだ。』

この記述を見て、青慎は眉尻を下げてくすりと笑う。
―――姉さんは、どこに行っても姉さんなんだな…

その後綴られる狼陛下の恋情に、青慎は戸惑った。
―――恋って…こんなものだっけ?
この日記から感じられるのは、物凄い執着心。
もちろん、それは恋や愛から来ているものなのだけれど…青慎自身、まだ恋愛というものを体験したことがないからか、戸惑いの方が大きい。
ページを捲るにつれ、その思いは膨らむ。

『夕鈴からは、どうしても良い返事を貰えないと感じた私は、ある一つの策を考えた。…夕鈴から未来の事を聞いてそれを書き残し、未来に託すという方法を―――』

ここからか―――青慎はそう思った。

『―――未来での夕鈴の行動、日付、場所…こちらに来る時の状況を違えず記録し、未来に居るであろう自分の子孫に、夕鈴を送り返すように仕向けよう。―――そうすれば、夕鈴は確実に私の元に戻って来るはずだ。』

…何だろう…現代で言うならば、これは。

「…ストーカーって言うんじゃ…」
「まあ、そうですね」

その子孫から肯定の言葉が出る。
どうやら、彼も同じ事を思っていたようだ。

ページを更に捲る。

「―――っ!!」

衝撃的だった。
まさか、姉さんが…狼陛下に襲われていたとは。

「…あの時、姉さんは…」

自宅の姉さんの部屋に現れた時、姉さんは酷く傷ついた様子だった。
まさか、そんな経緯があったとは…

しかしその後、狼陛下の後悔も綴られていた。
襲ったことへの後悔。
姉さんと会えなくなるかも知れない恐怖。
姉さんへの―――愛。
それは、まだまだ恋愛を知らない自分でも、感じられるほどの…
―――と、そこで翔悠が口を開く。

「―――君のお姉さんが見たのは、ここまでですよ」
「―――え?でも…まだまだ続きが…」

まだ、本の半分くらいしか読んでない―――いや、半分もいってないのでは。
なのに…

「君のお姉さんに、これ以上先を見せるときっと―――」
「―――きっと?」

何だろう。何でそんなに神妙な顔をするのだろうか?
気になる…
翔悠は、ふ…と瞼を閉じると

「―――まあ、先を読んでみれば分かりますよ」
「まあ、そうだよね」

気を取り直して、再び本へと視線を戻す。

―――青慎の頭が真っ白になるまで、時間は掛からなかった。



そこに綴られていたのは、姉さんが狼陛下の時代へと戻ってから未来の事。
本物の妃になって、そこから先の―――

「―――っ」

青慎は顔を真っ赤にして口元を覆う。
―――まだ恋愛を知らない子供が読むには、些か刺激が強いものであった。

夕鈴と黎翔が夫婦になってからのあらまし。
時々起こる、国王夫妻の喧嘩やその後。
子供が出来てからの、後宮での生活。
全てが赤裸々に書かれていた。
…そのどれもが生々しくて、所々文字が頭に入って来ない。
これを、これまでの狼陛下と姉さんの子孫たちが読んできたのだろうか?
この翔悠君も?
―――…

本は途中だが、青慎はパタンと閉じた。
―――これ以上は、読むに耐えない。

「―――ちょっと…僕には…」
「だろうね。子供には刺激が強いよね…―――流石、狼陛下だ」

いや、その言葉は何かが違う気がしてならないのだけれど…
しかしその言葉は、青慎から出る事は無かった―――その気力も、無かった。
代わりに、ふと思った別の疑問を口にしてみた。

「そういえば…―――君は、いくつなの?僕と同じくらいに感じるけど…」
「―――僕は、13です」
「あ、やっぱり同い年だったんだ…」

最初の頃に感じた通り、翔悠は自分と同い年だったようだ。
―――なのに、何だろう…この違い…
自分よりもずっと大人に感じる…育った環境の違い、かな?
無言になってしまった僕に、何を思ったか翔悠君は

「―――13歳には、この本は…刺激が、ね?」

と言って本をしまう。
そう言う翔悠君は、どう考えても中身が13歳じゃないと感じる。

―――何だろう…今ちょっと『真実』が見えた気がする。
目の前の彼は、確かに僕や姉さんと血は繋がっているのだと思う…だけど。
何だか、狼陛下の血が多い気がすると思うのは、僕の気のせい?
狼陛下を実際知っているわけじゃないけれど…本から伝わる、彼の姉さんへの執着心。独占欲。
―――まだこの子を知ったわけではないけれど…

『やると言ったらやる』

それを知った…気がする。
現に、今姉さんはここに居ない。
狼陛下の思惑通りに、事は進んでいる。
そして、それはきっと狼陛下の子孫の思惑でもあるのだろう…姉さんが居ないと、彼らは存在できないから。

ちらり…と、先ほど翔悠がしまった一冊の本を見る。

―――うん。姉さんは、確かに知らない方が良かったかも…

本当なら、自分も知りたくは無かったけれど…いや、知った事による安心感も確かにあるのだけれど…それ以上に、ちょっと…―――
だが見てしまった以上は、この事は心の奥底に仕舞って鍵を掛けよう。



―――真実は時として、残酷。
知らぬが仏、という言葉は、こういう状況こそ必要なもので…



青慎は、この後の姉を思い、一人空を見上げた―――


――――――――――――――――――――――――

wwwww
実は、あの時翔悠が

『―――この先にもまだ続きますが、もう良いでしょう』

とか何とか言ったのは、それ以上を夕鈴に見せると、とんでもない事態になると予測したからですwww

内容は…まあ…←
そこは、ほら…皆様の類稀なる想像力で補完して下さいませwww

そして翔悠君は、実は狼陛下と性格が似ているという噂です←

ありがちな設定(笑)


では(@^^)/~~~

スポンサーサイト

*Comment

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2014.06/11 23:23分 
  • [Edit]

鳩麦様へ 

コメント有難うございます!

まだ番外編というかなんというか…他のお話もございますので、
お読み頂けたらと思います!

…いつになるかは、定かではありませんが(^_^;)
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.06/12 07:22分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

さき

Author:さき
さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

四季の風景時計

訪問者数

現在の訪問者数

現在の閲覧者数:

最新記事

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。