雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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呪詛 4

皆様今日は(*'▽')

…暑い…

こんなんで暑いとか本州の方からしたら「軟弱な!」と怒られそうですが←
気温が25度を超すと途端に「暑い~」と言い出す私にしてみたら、へろへろになるのも無理はありません(キッパリ)

30度を超えた日は、基本溶けています←


さて。続きです(唐突に始めてみる)
またもやSNSに載せておきながら、こちらにup出来なかったという…(ガックリ)

―――――――――――――――――――――――――――――――


***************

「…とは言ったものの…―――具体的に何が起こっているんだろう?」

後宮の回廊をてくてくと歩いていた夕鈴ははたと止まった。
李順から『陛下に呪詛が掛けられている』と聞いただけで、肝心なことを聞き忘れていた。
呪詛と一口に言っても、色々あるのだ。
自ら掛けている場合。誰かに呪いを代行してもらっている場合。
相手の力を削ぐ類の呪詛。相手の身体や精神に影響を及ぼす類の呪詛。…相手を呪い殺す類の呪詛。
どれもこれも実際には儀式だの道具だのが必要になるものの、一番大きな影響力は、やはり人の念である。
例えば、力のある人物が陛下に強い恨みを抱いただけでも、呪詛は確立する。
力のある者は、その念自体に力がある。
だからこそ、自分も感情をコントロールするように両親にキツく言い付けられていた。その事は近所の霊能者も告げて来た。

人を恨んではいけない。
人に嫉妬してはいけない。
私たちでは、それすら人を傷つける武器になりかねない。
ゆめゆめその事を忘れてはならないよ、夕鈴。

はぁ…夕鈴は溜息を吐いた。
正直、気が滅入りそうだ。
王宮に来て最初に、邪気に当てられたせいかもしれない。
どうして人は、人を呪いたがるのだろう。
どうして、手と手を取り合って仲良く出来ないのか。
口で言うほど簡単なことではないけれど、こういう時は余計にそう思う。
人を呪って蹴落としてのし上がろうとするのではなく、自分を磨いて努力して…認められなければ、意味がないのに。
それでも、理解できる部分もある。
―――努力には、限界があるのだ。
自分がどれだけ頑張っても…認めてもらおうと必死になっても…叶わないことが。
頑張ろうと努力する―――そんな気持ちにも限界があることを、夕鈴は知っている。

「…止めよ。それよりも、呪詛よ呪詛。呪詛の事を考えないと…」

うら若き乙女が連発する単語ではないものの、そんなこと夕鈴にはどうでも良い。
まずは、陛下に何が起こっているのか知らねばならない。
そのためには、やはり陛下に直接聞くのが早かった。
夕鈴は宛がわれた部屋へと進む足を引き返して、陛下の自室へと戻ることにした。



「―――…で、………んは、……い……」
「―――が、―――で、……はぁ……」

陛下の部屋に近づくにつれ、声が聞こえてくる。
どうやら、まだ李順さんと何か話しているようだった。
その声音は、どこか真剣だった。
声をかけるのを躊躇うが、迷っていても仕方ないとも思った。

「――――陛下?李順さん?良いですか?」

話を中断させて申し訳ないと思いつつも部屋の外から声をかけると、二人が息を呑んだ…気がしたような…?
何だろう…聞かれちゃ不味いようなことでも相談していたのかしら?
―――二人はこの国を動かしている人物だものね…それもあるかもしれない。
入るのを戸惑っていると中から「どうぞ」と声が掛かったので、夕鈴はおずおずと中に入った。

「―――どうしたの?夕鈴」
「あ…聞き忘れたことがありまして…」
「何?」

きょとんと首を傾げる陛下は、先ほど何かを真剣に話していたとは思えないほど穏やかだった。
―――別にピリピリしていたわけでもなさそうだし、そこまで重大な話でもなかったのかしら…?

「あの…呪詛…と仰ってましたが、具体的にどんな被害があったのですか?」
「―――」
「呪詛の名残とか…出来れば証拠品のようなものがあれば、掛けた人物を特定するのも簡単なのですが…」

例えば、人型。
これに名前を書いて怪我をさせたい部位…腕とかに釘を打ち付けると、実際にその名前を書かれた人物の腕に怪我が出来る。
例えば、呪い袋。
…―――あれ?これは恋の呪術だったかしら。なら、今回は違うわね。
例えば、お札。
普段は家を守ったり方位を守ったりするものだが、内容に寄っては貼っている地…そこに暮らす人に悪影響を及ぼす。
そんな証拠品があれば、持ち主の念から特定できるかもしれない。
ないだろうか。

「―――いや、そういったものは発見されてないんだ…」
「そうですか…、―――、―――…?あれ?」

じゃあ、どうして呪詛って…

「あのっ」
「ところで夕鈴」
「はい?」

ふと頭に浮かんだ疑問を口に出そうとした夕鈴は、しかしすぐに陛下に話をふられて噤んでしまった。

「もう体調は良いの?」
「え?あ…はい」

頭の中が仕事で一杯だったため、先ほども少し思い出していた悪霊の件をすっかり忘れてた。
あれもどうにかしないと…と思っていると。

「じゃあ、ちょっと庭に出ない?今朝咲いたばかりの花があるんだ」
「え…」
「見た時に、夕鈴みたいだと思って。だから、君に見せたいと思ったんだ」

私みたい?
花が、私みたいって、どういうことだろう?
思わず首を傾げるも、そんな私の様子が可笑しかったらしい。
陛下はくすりと笑って、私の手を取った。

「おいで。すぐそこだからさ」
「え…あ、あの…」

手を取られたものの戸惑った私は、繋がれた手に視線を向ける。
私が何を言いよどんでいるのか気が付いたのか、陛下は何とも無いよと言うように笑った。

「庭は足元が不安定だからさ。手を繋いでいた方が安全だよ」

そう言ってぐいぐいと私の手を引っ張る陛下。
意外と強引な陛下の行動に面食らう。
何だろう…まるで、子供を相手にしているみたい。
何だか微笑ましくなって、夕鈴は少し笑った。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ちょっと短いですが←

切り処が行方不明でしたので…



暑いです。
暑さでお休みの日はへろへろ~になってますので、お休みがあっても更新が滞るかと思います。


ご容赦くださいませ(;´Д`)



5へ続く


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