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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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臨時の勧誘

皆様こんにちは(^O^)
第10話です♪

夕鈴を『臨時花嫁』にと提案した李順。
だが、黎翔は中々言い出せなくて―――

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】


夕方、夕鈴は李順に四阿に呼び出された。何やら話があるとのことだが…
…何だろう。私また何か変なことしたかな…。

「ご無沙汰しております、夕鈴殿。」
「はい。李順さんもお元気そうで。」

実は李順とは2日目のあの日以来、会うのは5日ぶりである。
その間は陛下や侍女の方としか会っていなかったので、久しぶりに会うような気がする。

「それで、話って何ですか?」

そう聞くと、李順は気まずそうに口を開いた。

「…最近、陛下から何か聞きませんでしたか?何かを提案されたりとか…。」
「…何か?…いえ、何もございません。」
「…そうですか。やはり…。」

何が「やはり」なのかは分からないが、最近陛下が何かを話そうとしては止めるを繰り返していることと、関係してそうなのは理解した。

「…夕鈴殿。」
「はい。」
「…あなた、花嫁になってみませんか?」
「………は?」

聞き間違いだろうか。聞き間違いだろう。「花嫁」という単語が聞こえたような気がするのは、きっと幻聴だったのだろう。

「…最近うちの陛下には縁談の話が多く、困っています。あなたももうご存じ、と陛下から聞いているので申し上げますが、陛下には二面性があります。それを、まだ安定してないこの内政で、臣下に知られるわけにはいかないのです。」
「…はあ…。そうなんですか。」
「そこで臨時でフリだけの花嫁を雇っては、と陛下に提案していたのですが、陛下は乗り気ではありません。」
「…。」
「そこで!あなたにその役をしてもらっては、と陛下に進言したんですが。陛下はまだあなたには伝えておられないようですね。」
「…へ?…ええええええ――――っっ!!!」

何!?何がどうしてそうなったの!?
縁談で困っている。ふんふん。なるほど。それは分かったわ。そこで困った側近さんはフリだけの臨時の花嫁を雇おうと…。ふんふん。
…それで?その役を誰がやるって?
私!?私が陛下の!?何で!!!?

「なななな、な、何で!何でそんな話になってるんですかー!?」
「最初の2日間で、あなたが嘘をつかない人物であること。冷静で客観性があることが分かったので、陛下に提案しました。あなたは未来から来た、ということで世間的には出自不詳ということで通せますし、余計な詮索も不可能ですから。陛下もあなたと話をしてみたいとのことでしたし、ならばついでに働いてもらおうかと思いまして。陛下から話すと言われてましたが、肝心の陛下が伝えていないようなので、私が話をしにきた次第です。」
「で、で、でも!」
「何かありますか?」
「大ありです!私はあなた方にとって得体の知れない者なんじゃないですか?」
「ああ、それですか。」
「ですから!」
「申し訳ありませんが、得体の知れない者を後宮でただ飯食らいさせるだけの余裕は、わが国にはないんですよ。」
「…ぐっ!!!」
「どうせいつ帰れるか分からないのですし、あなたもここにいる方が都合が宜しいのなら、陛下の花嫁として役に立って頂けませんか?」

そこで私の混乱していた頭が冷えた。いや、冷や水を浴びせられたという表現が近いかも知れない。
李順は何気なく言ったであろう「いつ帰れるか分からない」という言葉。
それに私の心は凍りつきそうなくらい冷やされた。

「そしてこの一週間、陛下からあなたとの話、侍女などからあなたの動向と人柄を聞かせて貰いました。そこで…」
「…お断りします。」
「…は?」
「お断りします。李順さんが仰るように、私はいつ消えるとも分からない身です。そんな身で、「陛下の花嫁役」なんて大層な役は務められません。」
「それは承知の上です。こちらとて臨時で雇うだけですので、長期間居て頂く必要はないんですよ。」
「それでもです。私はこの時代の知識がありません。皆さんが一般的に知っていることも、私は知らないんです。陛下の花嫁…お妃様でしょうか?それがそんな人物で良いとは思えないんです。だから、お断りします。」
「…それであなたはどうするのですか?何もせず、ここでただ飯を食らうだけですか?」
「…それでは心苦しいので、何か私に出来る仕事があればとは思いますけど…。掃除とか、炊事とかなら…。」
「それは人手が足りてます。それにそのような職業についていても、人間関係は付いて回りますよ。その時に、あなたに対応できますか?」
「…それは…。」
「…もう少し考えてみて下さい。」

そう言って、李順さんは四阿を後にした。

――――――――――――――――――――

「あなた、花嫁になりませんか?」
↑はこの話の構想より前に考えていた台詞。
予告にも出していたものです。

やっと夕鈴に臨時の話が伝わりました。
話はここから進みます。

…しかし、ここで陛下のヘタレ具合を発見…(笑)
李順さんの方が、決断力があるんじゃッ?!
…とか思ったのは、内緒です(笑)


次回予告↓

李順からの臨時花嫁の話を断った夕鈴。
上の空の夕鈴に陛下が――――――――――?

次回!
第11話「迷う心
お楽しみに!

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さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

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