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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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三途の川の道すがら(往路)

皆様お晩です( ̄▽ ̄)


何やら一昨日から体調を崩してますが・・・
こんなことでへこたれない!
だって明日はお楽しみデー!!!


さて。
おまけです( ̄▽ ̄)
『離れない』では色々と謎だったあの人のあそこに至るまでの経緯を、こっそり暴いちゃいます←え

それでは、どうぞ↓


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【原作設定なだけだよ】
【オリキャラいますよ】



黎翔は急いでいた。
神官によると、夕鈴の魂はこの世とあの世の境―――所謂三途の川に向かっているらしい。
川を渡ってしまえば、例え肉体が生きていた状態だったとしても、魂が無ければ死んでしまう。
そんなの、認められるわけがなかった。
神官の秘術を用いて肉体と魂を乖離し、黎翔はこちらに飛んできた。
ほぼ思念体と言っても良い。
魂の状態としては不安定らしいが、現実の時間で1日以内に戻ってくれば問題ない。

―――何としてでも、夕鈴は連れて帰る。

その道の途中であった。

「お主、そこで何をしておる」
「―――何者だ?」

突然呼び止められ、時間がないと焦っていた黎翔は殊更冷たい声で返事をした。
無視をしても良かったが―――真正面から道を塞ぐように立たれては、それも無理であった。
目に映る姿は―――女。
女は、国王として華美な服装を着る事の多い黎翔から見ても、とても荘厳な服装をしていた。
長い髪は高く結い上げられ、たくさんの簪で飾られていた。
襟元は大きく開いているものの、身体を彩る衣装は一目で最高級のものと分かる。
人間で言うならば、相当身分の高い者と見受ける所だ――――そう、人間ならば。
このような場所で出会う人物が、普通の人間だとは、黎翔は思えない。
懐の剣を抜こうかと思ったが、思念体では剣は無いらしい。そこには何もなかった。
思わず舌打ちをしたが、目の前の人物は―――と言っていいのかは分からないが、気にしては居ないようであった。

「それはこちらが問うべき事じゃ。お主は何者ぞ?」
「―――人に尋ねる前に、自分から名乗ってはどうだ?」

暗に『お前から名乗れ』と言った黎翔は、警戒心を隠さない。
女は顎に手を当てて『…ふむ』と言った後

「―――それもそうじゃの。だが、私はそう簡単に名乗るわけにもいかんのじゃ…まあ、『女神様』とでも呼ぶが良い」

そう言った。

「…ふざけているのか?」

本当に、何故今剣が無いのか―――あったら、すぐに喉元に突き付けてやるものを。
しかし女は至極真面目に返答する。

「私の凄さが分からないとは、今の人間は大したことが無いのぅ…」
「―――」

いつまでこの茶番に付き合わねばならないのか。
早く、夕鈴の元に行かなければならないのに。
しかし、次の言葉に思考はそちらへと引き戻される。

「これが今の国王とは、国の未来も危ぶまれる事よ」
「―――何?」

――――何故、自分が国王であることを知っている?

「はっ、自分が何故国王だと知っているのかといった顔だな。私にとってそんなことを知るのは造作もないわ」
「―――お前は何者だ?」

自分の事を知っているとは、怪しい事この上ない。
訝しい眼差しを抑えることなく、黎翔は問うた。

「先ほども言ったであろう。私は女神だと」
「…そんなこと信じられるか」

いきなり『自分は神だ』などと言われて、信じられる人間がいようか―――いや、いない。

「これだから最近の若僧は…」

溜息を吐く姿は、悩ましいと言えば悩ましいのだろうが、そんなもの黎翔には通じない。
それよりも、自分と然程年齢も変わらないであろう女人に『若僧』呼ばわりされた事の方が気に食わない。

「―――まあ、良い。そんなことよりも聞きたいことがある。お主、何故ここに居る?お主は生者であろう?」

生者と言われ、黎翔は少し前の出来事を思い出した。
神官に、境まで妃を迎えに行くと告げた時の事を。
周りは猛反対した。
それもそうだ。国の礎とも言える王が、一介の妃を迎えに、戻って来られるかも分からないあの世とこの世の境まで迎えに行くとは、正気の沙汰ではない。
しかしそんなこと、自分には関係ない。
周りが何と言おうと、夕鈴は自分にとって。

「…愛しい娘を―――私の命よりも大切な人を、迎えに来た」

黎翔は気が付いたらありのままの気持ちで答えていた。
何故そこまで正直に話したのかは、分からない。
しかし、何故だかこの女人の前では、嘘を吐いてはいけないと―――吐いても意味がないと、直感した。
ちなみに同じような言葉を、神官と李順の前でも言ったのだが。
その時の李順の顔が見物だった。
そして神官の術で仮死状態となり、更に離魂の術とやらで幽体離脱。それからここまで送られてきた。
そして、今に至る。
早く迎えに行きたいのに、いつまでこいつは道を阻むんだ。
最早強行突破しかないかと考えたところで、女神(仮)はどこからか取り出した扇子を広げ、喜色満面な表情で告げた。

「――――――うむっ!その心意気、天晴じゃっ!良いっ!では、これを持って行くが良いぞ!」
「―――?」

やけに嬉しそうな笑顔で、上等な衣を渡された。
衣自体は軽いものの、布地が多いため少し扱いにくい。

「この衣は、着ている者を守る効果がある。死に近づいた人間が現世に戻ろうとすると、必ずそれを妨げるならず者がいるのじゃ。お主の愛しい娘というものに着せれば、お主と娘は何ら滞りなく現世に戻れるであろう」
「…貰っても良いのか?」

黎翔にとって夕鈴が現世に戻るのを妨げる者など、力でどうにかしようと思うが、障害は無いに越したことはないので有難いが、ここまでされる理由がない。
何か思惑があるのだろうか…?

「なに、気にするな。この先で死者の川渡りの門番とも言える奪衣婆に会うはずじゃ。そいつが、私はちょっと気に入らないだけじゃ」
「…」
「普段から素っ気なくてのぅ…少しは鼻を明かしてやりたいと思うてな」

なるほど。良くは分からないが、その奪衣婆とこいつがあまり仲が良くないとは伝わってきた。
そいつをからかいたいのだろう。それに自分と夕鈴を利用しようと言うだけで。
だが、それでも夕鈴を取り戻せるなら有難い。

「―――では、貰っていく」
「ああ。―――冷酷非情の狼陛下と言われる当代国王であるお前を陥落した、お前の愛しい娘によろしくな」

一言多かったが、それを追及している暇など、ない。

―――――――――――――――――――――――――


↓以下、SNSで書いたこと。

…と( ̄▽ ̄)

こんな経緯があったわけですよ。

いやぁ…『女誑し』のおの字も出てきませんねえwww

陛下は嘘は言ってないwww

でも信じてもらえない不憫wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

やっぱり、普段の行いは大事ですね( ̄▽ ̄)



うふふふふ( ̄▽ ̄)
陛下はちゃあ~んと真実を述べたのに、やっぱり普段の女誑し陛下を見慣れている夕鈴には通じませんねぇwww
あれは夕鈴限定そうですがwww

うふふふふふふふふふふふふふふ( ̄▽ ̄)←






三途の川の道すがら(復路)


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