雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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奪衣婆と女神

皆様今日は( ̄▽ ̄)

おまけもおまけ。
奪衣婆と女神のお話です。
…タイトルにネーミングセンスが無いぞとか言わないで下さいだって思いつかなかったんですものっ(;><)

これはですね…
某国でネタ提供して下さったU様が何だか仰ってまして…
そこから膨らんだネタでございます←

それではどうぞw

――――――――――――――――――――――――――――――――――

【オリキャラ(多分)祭り(笑)】
【完全捏造】



「―――…何なんですか…一体…」

こんなこと奪衣婆人生で初めてです。
夕鈴曰く、李順そっくりな奪衣婆は溜息を吐きながら眼鏡を拭く。
これまでこの川を渡って行った者は、大体六文持っていたり衣服を剥がしたりと…穏便に事を進められたものを。
それがまさかの闖入者に女神の衣の出現。
混乱しない方がどうかしている。
―――いや、混乱するとかそんな問題ではなく。
そもそもの根本原因は、あの方だろう。

「――――おや、思った通り、混乱しておるようじゃのぅ…」
「―――女神様…」

どうやら、根本原因―――つまりは元凶―――がやってきたらしい。
このような言い方は不敬に当たるかもしれないが、そもそも普段からからかわれているので感覚が麻痺している。
実際この女神のお力はとても凄いもので、死の決まった人間でも現世に帰すことの出来るくらいである。もちろん、本当は駄目だが。
ほんの気紛れで禁止事項もやってのけるこの女神は、何が面白いのかこうやって自分をからかいに来るのが日課になっている―――ようは暇なのだろう…

「――――何故あの人間に、貴女様の衣を渡されたので?」
「なに、あの人間が気に入っただけじゃ」
「ただの人間なのに…?」
「それがのぅ…あの娘を追いかけて来たあの男、人間世界の一国の王らしいぞ?」
「―――ますます分かりませんね。だからと言って、あの人間に肩入れする理由にはならないではありませんか」

今日はちゃんと収入を得られると思ったのに。
この女神のせいでおじゃんである。
何も自分は慈善事業で奪衣婆をしているのではない。
その日を暮すのに必死なのだ。だから川を渡る者から六文をせしめ…もとい、貰っているのである。
六文を持っていなかったら、身に纏っている衣服を貰って換金し、収入としている。
そして一日で使わなかった収入を貯蓄へと充てる。
それが纏まった金額となったら、それを冥府の総括者に渡して自由を得るのだ。
道はまだ果て無く長いが―――というか、この女神のせいで長くなっている気がするが―――何とかやり通して、また輪廻の道へと還りたいものだ。

思考が別の方向へと発展している私を引き戻すかのように、女神は言葉を続けた。

「ただの『王』なら、力を貸そうとは思わなんだが…あやつ、現世では『冷酷非情な狼陛下』と呼ばれておるようでのぅ」
「…それが何か?」

そんなもの、ここでは関係ない。

「まあ聞け、ここからが面白いのじゃ。その冷酷な人間が、『…愛しい娘を―――私の命よりも大切な人を、迎えに来た』と言ったのじゃぞ」
「…」

…あの人間が?
ああでも、確かに言いそうですね。
何せ、傍に自分と言う存在が居るにも関わらず、娘といちゃつき出した人間だ。
それくらい言ってのけそうである。

「…それが何か?」

だからと言って納得できることではなく、先ほどと同じ言葉を繰り返す。
そんな自分の反応など予想していたようで、女神はにんまりとした笑顔をこちらに向ける。

「まあそれでな、余りにも真剣だったもので、ついあやつの心を覗いてみたんじゃが…」
「―――」

またこの女神の悪い癖が始まったようだった。
この女神は、すぐに人の心を読もうとする。
それで相手をからかって、遊ぶ材料にするために。
自分は心に蓋をするという芸当は出来ないので、早々に読まれることを諦めたが。

「―――そしたらあやつ、なんとっ―――独占欲の塊ではないかっ!しかも、あの娘に対してだけ!」
「…」
「『決して私から離さない』とか『勝手に死ぬなんて許せない』とか『死が二人を別つまで―――なんて言葉は二人の間には存在しない』とか…ああ、他にも『君以外を愛することなど出来ない』とかもあったが…まあなんと、黒いやつよのぅ」
「…相当、あの娘は執着されているようですね…」

聞いていて途中からあの娘が不憫に思えて来た。
聞いている限りでは、あの人間の、娘に対する執着は限度を超えている。
その心のままに動いたら、あの娘に自由はないだろうと思うくらい。

「あの娘、これからが大変だろうて…」

そう言いながら扇子をばさりと開き現世の方角を見る女神は、少し憐れんでいるようにも楽しんでいるようにも見えた。
間違いなく後者に違いない。でなければ、あの人間に衣を渡すわけがないのだ。

「―――とは言え、ちゃんと『無事でいてくれ』だの『大切にしたい』だのという心もちゃんとあった。まあ、あの二人は上手くやるじゃろう」
「…それで、何故衣を渡したので?」

結局ここまで聞いても、自分には何故女神が衣を渡したのか分からない。

「阿呆。あのような心意気を見せられたら、その力になってやりたいと思うのが親心と言うものじゃろう」
「…突っ込みどころが多すぎるのですが…」

そもそも勝手に心を覗いたのは女神、だとか。
そもそも親じゃないだろうとか。

「まあそなたには分かるまいて…」

ぱちんと扇子を閉じる女神。
その表情は何やら憂いを帯びていたが、自分に女神の考えている事など分かるはずも無い。



私は奪衣婆。
三途の川の渡航受付人。

今日もしっかり働いて、自由を目指す―――


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・とまぁ( ̄▽ ̄)
奪衣婆と女神は特段特別な関係・・・と言うわけではありませんw

どちらかと言うと、お堅い奪衣婆を女神がからかっていると言った体でしょうかwww

ちなみに。
奪衣婆は李順さんがモデルですが←

私が読んでいるとある漫画の神様(笑)がモデルでございますwww
『天晴!』
とかねwww


さて( ̄▽ ̄)
これで本当に「三途の川シリーズ」は終わりです。
長い間(本当だよ!)お付き合い頂き、有難うございました!

そしてネタ提供U様!
本当に有難うございましたm(__)m!


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*Comment

NoTitle 

うゎお、ブログオリジナル話が2本も Σ(゜ロ゜)

奪衣婆の日常がやけにリアルでおもしろかったです(笑)
守銭奴には守銭奴の事情が・・・・
いつか輪廻できるといいですね←

女神様、陛下とのあのやり取りの裏でヤツのこんな心を読んでいたとは・・・・・よく引かなかったなぁ←
  • posted by うりうり 
  • URL 
  • 2014.09/29 21:48分 
  • [Edit]

うりうり様へ 

言えない…( ̄▽ ̄)←
SNSでは何となく出すタイミングを掴めなくて逃がしてしまって( ̄▽ ̄)←
ブログで細々書こうと決めたなんて言えない…( ̄▽ ̄)←

やっぱり守銭奴にはお金に困る人(?)生が待ってるのですよ!
…って、誰の話でしたっけ( ̄▽ ̄;)?←

女神様ですから!
懐が広いのですよ!(テキトーとも言うwww)
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.09/29 22:10分 
  • [Edit]

NoTitle 

こんにちわ^^

お、お金に執着したらこんな人生が待ってる・・?
絶対イヤダァ~!
ま、私は持ったら使っちゃうタイプなので、大丈夫かと。
それもどうなの・・。

陛下の夕鈴を思う気持ちにやられちゃったのですね?女神様!!←そういうことにしておいて。綺麗なままのお話で(おい)
陛下の異常なまでの独占欲?はて・・そんなものありましたかね?(笑)
あっても無かった事にしておきましょう・・ね?さきさん♪
  • posted by ママ 
  • URL 
  • 2014.10/01 14:43分 
  • [Edit]

ママ様へ 

ふふふ・・・そうです( ̄▽ ̄)
お金に執着したら、こんなあの世ライフが待ち受けているんですよ・・・ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ←

冗談は置いておいて(笑)

え?
ママさんよーく見て下さいよ~。
どう考えても独占欲の塊でしたよぅ( ̄▽ ̄)
ふふふ( ̄▽ ̄)
無かったことなんて・・・ふふふふふ( ̄▽ ̄)←こればっか(笑)
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2014.10/02 20:31分 
  • [Edit]

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