雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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呪詛 9

皆さまお久しぶりです。
きっともう忘れ去られている気がしないでもない『呪詛』の続きです。

やっぱり生活に余裕が出てこないと、私はお話が書けない・・・(>_<;)

ではどぞぞ( ̄▽ ̄)

――――――――――――――――――――――――――――

「――――――――はい?」

今、幻聴が聞こえた。
――――ボクノヘヤデヤスモウ?

「夕鈴狙われたばっかだし…僕の部屋の方が、警備は万全だよ?」

幻聴でなければ、白昼夢か。
立ったまま夢を見るなんて、意外に器用な所があったんだな、私。
―――って、そうじゃない!

「何を言ってるんですか!?」
「ん?だから僕の部屋で…」

何てことだ!
どうやら幻聴でも白昼夢でもなかったらしい!
恐ろしい!

「寝言は寝て言って下さい!無理に決まってます!」
「そうですよ、寝言は寝て言うものです、陛下」
「ーーーお前まで、何だ?李順」

自分の案が却下され、ぶつくされる陛下だが、そんな表情に騙される夕鈴と李順ではない。

「確かに、今回の陛下の行動のせいで、夕鈴殿への風当たりがキツくなりましたが、何故それが陛下と一緒の部屋で休むことになるのです?」
「李順さんの言う通りです。それに、私は気にしませんから」
「でも・・・それだと不自然じゃない?いっそ、あいつらの勘違いの通りにしてしまえば自然でしょ?」

その黎翔の言葉に、李順と夕鈴は同時にギョッとした。
この方は、何を言っているのだろう、と。
勘違いの通りにする?
それは意味を分かって言っているのだろうか?

「な・・・そ、そんなのおかしいです!わ、私は陛下とは何の関係もないのに・・・!」
「そうです!夕鈴殿はあくまで客人!ちょっと勘違いされたくらいで、陛下の私室になど、入れるわけがないでしょう!」
「関係ない・・・?」

夕鈴と李順が喚くと、夕鈴の言葉に反応した黎翔が、低い声を発した。

「そうでしょうっ?だって、私はあくまで雇われた身で」
「君は、私とは何の関係もないと言うのか」

それまで穏やかだった陛下の声に青ざめたのは、私だけではないと思う。
李順さんも冷や汗を垂らし、少し傾いた眼鏡を中指で戻す。

「・・・陛下。ひとまず落ち着きましょう。一度夕鈴殿にはお部屋にお戻り頂き、時間を置いて」
「李順、少し黙れ」

冷静にと促す李順の言葉をぴしゃりと遮断した黎翔は、つかつかと夕鈴に近づき、その手を取る。

「え!?ちょっ・・・?!」
「夕鈴、私たちは確かに最初は雇用関係だけの繋がりだった。けど、色々なものを乗り越えて、それだけではない何かを感じたと思ったのは、私だけだったのか?」
「は?何を・・・」

色々乗り越えたって・・・私が雇われてから終わるまでは、ほんの数日のことで・・・それも、ほとんどは私一人で解決したもの。
陛下が関わったのは、最後の橋の悪霊調伏くらいじゃないか。
それを「色々」と、果たして言えるのだろうか・・・?

「一緒に手を取り合って、悪霊を退治したじゃないか」
「いや、だからそれは」

そしてやっぱりそのことだったらしい。
今考えていた内容を話そうか迷っていると、取られていた手をぎゅっ・・・と握られる。

「・・・こんな風に」

いつの間にか間近に居た陛下は、私の腰を引き寄せてすっぽり腕の中に納める。
ーーーって、ちょっと待って!!!
何で私は陛下に抱きしめられているの!?

「へ、陛下っ?」
「ん?」
「な、ななな、何で手を握ってるんですか?」
「僕が握りたいから」
「ーーーっ?!」

余りにも堂々とした陛下の物言いに、抗議をしている自分の方が間違った言い分なのかと思ってしまう。
しかし、よく考えたら他にもオカシイ点が。

「じゃ、じゃあ、何でいつの間にかこんな体勢に!?」

話をしていたはずなのに。話をするだけなら、この状況はオカシイ気がする。

「僕がこうしていたいから」

動揺する私とは対称に、淡々と話す陛下の声音。
この状況に取り乱しているのは自分だけなのかと恥ずかしくなる自分が居るのと同時に、慣れてきたのか冷静な思考が戻ってきた自分もいる。

陛下はどうしたのだろう。
こういうことをする人には思えないのに。
確か自分の『関係ない』発言から、陛下の雰囲気が変わったような気がするが・・・

「・・・僕と君は、もう無関係なんかじゃない」

まるで夕鈴の思考を読み取ったかのようなタイミングに、はっとなる。
その顔は、どこか苦しそうにも見える。
一体何が、この人にこんな顔をさせているのだろう。

「陛下・・・?」

夕鈴は握られていない自由な手で、陛下の頬へと手を伸ばす。

その時、霊気が近づいて来るのを感じ、ハッと視線を入口へと移す。
悪い霊気ではないので、焦る事は無いけど驚く。
少しすると、入口の扉から透けた人体が入って来た。


『夕鈴さ~~ん!!お会いしたかったですぅ~~~!』

いきなり扉を『通過』して入ってきたのは・・・緑嘉さんだった。

―――――――――――――――――――――

・・・あれ?
緑嘉さんもクラッシャーの可能性が出て来たかも?

ちなみに、緑嘉さんについては、巫女夕鈴最初の話「その出会いは偶然か必然か」をご覧下さいませ( ̄▽ ̄)←宣伝

続きはまたしばらくお待ちを。

では(@^^)/~~~

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