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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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錯綜3

錯綜2の続きで、最後です♪

―――――――――――――――

【原作寄り】【両片想い】【捏造】


「一時はどうなる事かと…っ、今日中に戻れて、本当に良かったっ!!」
「うん。姉さんはそんなに長くここに居られないだろうし…戻って良かったよ。」
「や、私より、青慎の方がっ!勉強とかあるのに…っ」

夕鈴は箸を握りしめて力説した。
あの後、感動してお互いに抱きついていた姉弟に「とりあえず、冷めちゃうから食べよ?」と食事を促したのは黎翔だ。
そんな訳で、今は食卓を囲んだ平和な光景が部屋に広がっていた。

「ほんっと、こんな事は二度と御免だわっ!」
「僕は、普段李翔さんがどういう風に姉さんに接しているか分かったから、貴重な体験だったと思うな。」
「へっ?」

夕鈴は驚いて青慎を見た。
普段陛下が私にどのように接しているか…
夕鈴は思い浮かべた。
陛下は下町でどんな感じだったっけ…?
後宮ほどじゃないにしろ、陛下が私に優しいのは変わらない。
バイトなのに、こんなにも優しく接してくれる。
そう…先ほどの陛下と青慎のように。

「――――?」

ずきん、と胸が痛んだ気がした。
何でだろう…。
さっきも同じことがあった。
あれは…どんな時だったかしら。

『李翔さんが落とさないように注意してたし…』

そうだ。青慎がそう言っていた時だっけ。
うん。陛下が注意深いってことよね。
何でそれで?
陛下が私の体を守ってくれたってことなんだから、良い事じゃない。
例え…中身が私じゃなくても。

ずきんっ

まただ。
何で?
何でこんなに胸が痛むんだろう…?
良く分からないと、夕鈴は首を傾げるのであった。


***************

「はぁ~…」

夕鈴は家の外にある長椅子に座って、息を吐いた。

「今日は何だか色々あったわね~…」

有り過ぎだとは思うが。
夕鈴は片手で頭を支える。
まさか、青慎と私の中身が入れ替わるなんて、誰が予想出来ようか。
休暇…休暇一日目でこれか。
前も思った気がするけど、先が思いやられる。
これって休みなのかしら?
そこで夕鈴はふと、今日の夕方の風景を思い出す。
陛下が青慎に耳元で何か言ってたけど…あれ、私にも結構やってるわね。
陛下は耳元で喋るのが好きなのかしら。
それに…几鍔から青慎を守ってたわね。
うん。やっぱり陛下はお優しいわね。
バイトの身をかばってくれたのだもの。
後でお礼を言わなきゃ。
そういえば、今日ご迷惑を掛けた事のお詫びをしてないわ。
後で言わないと。

「―――――あ。夕鈴、ここに居た。」
「――うっひゃっ!!」

考え事に没頭していた夕鈴は飛び上がった。
それに黎翔は少し驚きはしたものの、いつもの事かと気にせず、すぐに隣に座る。
心臓が飛び上がってバクバクしていた夕鈴は、落ち着け~、落ち着け~と夕方とは別の言葉を呪文のように繰り返した。

「今日は大変だったね~。」
「そうですね…」
「まさか、夕鈴と弟君が中身だけ入れ替わるなんて…驚いたよ、本当に。」
「そうですね………」

夕鈴は疲れで、同じ言葉しか紡げない。
そんな夕鈴に、黎翔は手を伸ばし、その髪を一束持ち上げる。

「―――陛下?」
「―――――…うん。やっぱりこうだね。中身が弟君だと、こういう事も出来なくて…正直、私は君が足りない。」
「―――っ?」

髪を持ち上げたかと思うと、陛下はその髪に口付けしてきた。
思ったよりも近い距離でそれを見た夕鈴は、思わず後ずさる。
しかし、それよりも早く黎翔が夕鈴の手首を掴んだ。

「なっ、ちょっ、へいっ」
「――――弟君の体だと分かっていても『君』に、彼が触れているのが我慢ならなかった。―――君は私の妃なのに。」
「い、今は演技はいらなっ」
「それに―――…」

夕鈴は焦る。
ここは下町で、『狼陛下』演技はいらないはずだ。
なのに、どうしてここで出てくるのっ?
夕鈴が焦っているのを意に介さず、黎翔は夕鈴を掴む自分の手を、手首から手のひらに移動させ手を取る。
そして、その指先に口づける。
まるで、西国の騎士が姫君に誓いのキスをするように。

「――っ!!」
「―――夕鈴じゃないと、こう言う事は出来ないしね?」

夕鈴は真っ赤になった。
触れられている手を振りほどき、肩を怒らせて小声で叫ぶ。

「もうっっ!今は必要ないんだから、演技はしないでくださいっ!」
「あははっ」

やっぱり夕鈴はこうでないとね、と笑う陛下はいつもの小犬陛下。
夕鈴は、やっぱり陛下が居る休暇は休暇にならない予感がした。
そのうち青慎が、なかなか家に入って来ない二人の様子を心配して見に来た。
黎翔はその青慎の頭を撫でて、夕鈴にも家に入るよう勧める。
だが、夕鈴はもう少しここに残る事にした。
もうちょっとだけ、夜空を眺めたら入ると言い、二人には先に入って貰った。
そして夜空を見上げる。



―――指先に残るあの人の熱が冷めるには、もうちょっと時間が必要ね

そう、思いながら。

――――――――――――――――――

リク内容は

『下町に遊びに来ている李翔さんと夕鈴。青慎と一緒に買い物していたら、思わぬ事故で青慎と夕鈴が入れ替わってしまう。』

というものでした~!
他の方のお話で、夕鈴と陛下が入れ替わったり、別の誰か同士が入れ替わったりというのはありましたが、夕鈴と青慎は無かったので新鮮でした。

pixivにも載せた、リク主様の入れ替わった後の二人の対応及び陛下の対応。
以下のものです↓


夕鈴(見た目は青慎):とりあえずブラコン発揮。ひたすら青慎の心配。でも、いちゃついてる(ように見える)陛下と青慎(見た目は夕鈴)にちょっとヤキモチ

青慎(見た目は夕鈴):陛下に翻弄されながらも、「姉さんのためにも粗相が内容に気をつけないと」と一番冷静に対応

陛下:これを機に青慎君(見た目夕鈴)に自分の良いところを見てもらおうとし、仲良くなろうと頑張る(将来的に『お義兄さん』と呼んでもらうため)

このように3人3様の考え方をしています。
陛下が青慎に対して『可愛がってるな』というのは原作でもある程度分かりますが、実際にあからさまに優しくする場面はあったかなかったか…定かではないですが、書いてて新鮮。
実際、見慣れてない光景に夕鈴も嫉妬(でも見た目は自分なのよね~…(笑))

途中で几鍔にも友情出演してもらいましたー。
最初はもっと絡んでくれる予定だったんですが…ん?兄貴からメッセージが届いております。何々…

「何かヤバい空気を感じた」(byアニキ)

だそうです。どうやら、夕鈴と青慎がいつもと違うのを、本能的に察知した模様…(笑)

―――――――――――――――

おまけ↓

「いや~、今回の休暇で、義弟君と仲良くなれた気がするな~僕。」
「…何だか、『義弟』って聞こえるんですか…?」

私の弟であって、陛下の弟ではないですよ?と言う夕鈴。

「夕鈴の弟君は、僕にとっても弟みたいなものでしょ?」
「違いますっ!」
「あー…そのうち『お義兄さん』とか呼ばれないかな~…」

ぽっと顔を赤らめる陛下。

「呼びませんっ!!!」

バイトは、否定するので精一杯だった。

――――――――――――――――

おい、陛下ι(`ロ´)ノ!
…って突っ込みたいんですけど、実際原作では陰ながら青慎が『お義兄さん…?』って言ってるんですよね(笑)

『義弟』ネタ、結構ありますよねぇ(笑)
私も今回、初めて使いましたwww

―――――――――――――――

おまけのおまけ↓

「夕鈴殿……どこぞの陛下が『いや~義弟くんって可愛いね~』…と言ってたんですが?」
「え゛っ…!!?」
「義弟とは…誰の事でしょうねぇ…?」
「ひ、ひぃぃぃっっ!!!?」


――――――――――――――――――

…ほんとは浩大がバラすようにしようかな~と思ったのですが、陛下が浮かれて李順さんに惚気た、っていう話の方が面白かった(笑)←おい

ちなみに、浩大バージョン↓

―――――――――――――――

「李順さ~ん。何だか陛下とお妃ちゃんが面白い話してるよ~」
「…何ですか?浩大がそういう時は、大体くだらない話が…」
「え~?じゃあ、言わないでおこうかなぁ~…」

意味深な顔で、李順を見る浩大。
少し内容が気になるので、結局李順も聞くことにした。

「…何です?その『面白い話』というのは…」
「え~っとね?陛下に『義弟』が出来た、って話?」
「!!?」

――――――――――――

みたいな?
浩大は絶対会話をまんま伝えはしないだろうなぁ…という想像から(笑)
そしておまけのおまけで、李順さんが夕鈴に
「どこぞの隠密が~」という感じになるわけですよwww

あ~すっきりした♪

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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