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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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突き付けられた選択肢

皆様こんにちは(^O^)

それではパラレル第15話をお送りします♪

刺客に襲われた所を、黎翔に助けられた夕鈴。
黎翔が刺客に止めを刺そうとした時―――?

―――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】




「―――――陛下っっ!!!!!」

夕鈴は叫んだ。今まさに、刺客を殺そうとしている陛下に向かって。

「――――何だ?」

返ってきたのは身も凍るような冷たい声。
夕鈴は怯んだ。だが、これは言わなければならないと思ったので、意を決して口を開いた。

「…陛下!殺してはいけません!」
「…何故だ?君を殺そうとした者だ。君も憎いはずであろう…?」

冷たいを通り越して、寒い。凍える。
――――それでもっ!!これは重要な事だと思うのよ!
夕鈴は努めて冷静に話しかけた。

「…陛下、殺してはいけません。先ほど陛下は「誰に依頼された」と聞いておりましたでしょう?つまり、このような事態を引き起こした黒幕がいるということですよね?それを知らないままでは、また同じ様なことが起きるんじゃないですか?それを捕まえるまでは、殺してはなりません。」
「…。」

言っている内容は本当だ。黒幕がいるなら、同じ様な事を起こさないためにも捕まえた方がいいとも思う。そのためには、この男には生きて吐いて貰わねば。
…正直なところ、夕鈴は震えてた。ニンジャのような男にも、このような事態を起こした黒幕にも、…目の前の黎翔にも。

剣を振り上げた黎翔を見た時、夕鈴は咄嗟に止めた。
目の前で人が殺されるなんて…見たくはない。絶対にトラウマになる。
先ほどのような理由もあるが、大半は怖いからである。
目の前で人が死ぬのも、殺す場面を見てしまうのも。

「…お願いです。陛下。」
「…。」

黎翔は剣を下した。願いは伝わったのか。

「…君は、それでいいのか?」

そう聞く黎翔は、なんだか悲しそうだった。
でも、夕鈴の答えは変わらない。

「―――…はい。」
「――――そうか。」

その時大勢の足音が回廊に響き、刺客はやってきた武官に捕縛された。


*******************

刺客が捕縛され、呆然としていた私に陛下が近づいて来た。

「夕鈴…、怪我はないか?」
「あ…はい。大丈夫です。あ!でも…」
「…何?やっぱりどこか痛い?…あの刺客め…」

そう言う陛下が、今にも連れて行かれた刺客の方へ行きそうだったので、
慌てて夕鈴は止めた。

「ち、違います!その…あの人の攻撃を避けている時に、うっかり躓いて、尻餅をついたんです。だから腰が痛くて…。」
「…え?」
「それにしても、何であの人は私を狙ってきたんでしょうか?考えても分からないのですが…。」
「…それは。」
「陛下はご存じなんですか?」

そう問うと、陛下は少し気まずそうに目を反らした。
それに何かあるのかと口を開こうとしたが――

「…とりあえず、夕鈴も疲れただろう。後宮に戻ろう。」

そう言って、陛下は私を抱き上げた。

「―――!?へ、へいか!?な、な、何するんですか!?」
「腰が痛いのであろう?部屋まで運ぶ。」
「いいいい、いいです!歩けます!だから降ろしてください!」

そう訴えるも、陛下は降ろしてくれない。
正直なところ、暴れると腰が痛みそうだったので夕鈴も大人しくするしかなかった。
羞恥に顔を赤らめるも、後宮の部屋に着くまでの辛抱と耐え忍んだ。


***********************

後宮の私の自室に連れられるものだと思っていた夕鈴だが、連れてこられたのは陛下の部屋だった。
始めて見る陛下の部屋。調度品や飾りなど自分に宛がわれた部屋とは何もかも違った。
さすが王様の部屋。そこら辺の部屋とは扱いが違う。
そう思っていると、部屋に置かれている長椅子に降ろされた。
陛下も隣に腰かける。

「先ほどの話だが…。あの刺客は君を狙ってきた、というのは分かるよね?」

人払いをしてもすぐには小犬の雰囲気にはならなかったが、時間の経過とともに落ち着いたのか、空気が和らいできた。しかしまだ狼口調である。混ざっている。

「はい。」
「その理由なんだが…。どうやら君が私の妃だと思われていたみたいだ。」
「…はい?」
「しかも、毎日一緒に食事をとっていて、足繁く通っていたことで、「王は妃に執心」なんて噂まで広がっている。」
「……はい?」
「そこで、自分の娘を後宮に入れたいどこぞの大臣…これはまだ判明してないが、そいつが刺客に君を…妃と思われている君を殺しに来たんだ。」
「………何でそんなことになってるんですか…?」

わけがわからない。
私はいつ陛下の妃になったんだ。しかも執心…どうしてそうなったのかしら。
それより。そのどこぞの大臣が勘違いして私を殺しに来たと。
いやでも、噂が広がっていたから勘違いしてもおかしくないのかしら?
だからと言って、他人を殺してまで娘を妃にしたいのか。馬鹿じゃないのか。
いやそれよりも…誰が誰の妃だって?

「は?私が陛下の妃?―――何でそんな話に?!」
「それは先ほど説明した通りだ。私が君と話をするために、後宮に足を運んでいたから、後宮に妃が入ったのだ、と勘違いされた。しかも毎日だったため、噂にも信憑性がでてしまったんだろう。」
「じゃ、じゃあ、勘違いは早く解かないと―――!」
「夕鈴。」

私があたふたしていると、陛下が急に私の手を掴んできた。
何か、と陛下を見上げると、真剣な陛下の瞳とぶつかった。
私はゴクリと息を呑む。

「な、何ですか?」
「…以前にも李順に言われただろうし、私もどうしたいか聞いた。もう一度聞きたい。夕鈴、花嫁になる気はない?」
「―――――」
「君が後宮に居る限り、今のような事態は今後も起きるだろう。それを避けるためにも、君の立場をはっきりさせておきたいんだ。」
「―――でも、私は」
「―――君が未来に帰りたいことは分かっている。でも、それはいつになるか分からないのだろう?」
「―――っ!」
「しかし、後宮に君は現れたのだから、帰ることが出来る可能性もここにある。君もそう考えているのではないか?」
「…。」
「だから、後宮に居た方が都合が良い。しかしそれでは君の身が危険なんだ。守るためにも、花嫁になる事を了承してくれないか?」
「―――っ…でもっ!」
「…まだ何かあるのか…?」

そう問う陛下の顔は真剣だけれど、…なんか怖い。
一応聞いてくれる形はとっているけど…強制されているようにも聞こえる。
でも、夕鈴だって負けていない。

「…っ、それならっ、私が陛下の近くにいなければいいですよね!どこか後宮の片隅に置いてくれればいいので!掃除でも洗濯でもなんでもしますので!そっちでお願いします。」
「何でもするなら花嫁に…。」
「それ以外でお願いします!」

夕鈴はほぼ絶叫に近い声で訴えた。
そうだ、妃と思われなければ良いのだから、陛下と会わなければ良いではないか。
掃除でも炊事でも洗濯でも…雑用で良い、働けるなら置いて貰えるだろう。
李順さんに人間関係云々言われたような気もするが、関係ない。
何とか乗り切って見せる。とりあえず、陛下の花嫁役は却下だ。問題外だ。
そう考えていた夕鈴だが、次の黎翔の言葉で一気に青ざめた。

「花嫁になってくれないなら、後宮には置けないなぁ…。」
「―――っっ!!?何でですか!?」
「だって、後宮は王の妃とそれに仕える女官や侍女たちが暮らす場所だよ?君はそのどれでもないのに、後宮に置く理由がないでしょ?」
「っっでもっ!それは!」
「李順にも後宮の人手は足りてるって聞いてるから、雑用でも入る余地はないんじゃないかな…。」
「…ぐっ!!!」

何だこのやりとり。既視感…デジャブ?

「ねえ…夕鈴。」
「―――!!?」

気が付いたら陛下が目の前まで近付いていた。近い。
そう思って後ろに退くと、腰を掴まれた。

――――――――――――――――――――――――

夕鈴が陛下を止めた理由は、自分が思っていたことです。
原作夕鈴も止めているけど、こんな理由もあるんじゃないかなと。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶことで、人は大きくなるんだよ…夕鈴。←

何がなんでも花嫁になりたくない夕鈴。
ここまでくると、意固地になってます。
未来に帰りたいってのも大きいけど。
一方陛下は…お前さん…

この頃はまだ甘い雰囲気慣れてない頃です。私が。
だから、ちょっとシーンに違和感を感じる方…がいるかもしれませんね(^_^;)


次回予告↓

黎翔から選択を迫られた夕鈴。
混乱する頭で出した「答え」とは―――――?

次回!
最終話「臨時花嫁誕生
お楽しみに!

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