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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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浦島物語―夕鈴―①

こちらを読む前に。

皆様『浦島物語を読む前に』をご覧になったでしょうか?

ご覧になってない方は、先にそちらを読んでからスクロールして下さいませm(__)m

それでは、どうぞ↓

―――――――――――――――

【浦島太郎パロディ】
【捏造】



「やーい、こいつめ!」
「何とか言えよー!」
「いじめちゃうぞー!」

そんな声がここまで届く。
ここはとある国のとある海沿いの村。
夕鈴は弟の青慎のために食料を海から調達してきた直後だった。
それとは他に、村の加工場に売りつける貝殻やサンゴなどを獲って来た。
今日は大漁の日で、夕鈴は機嫌が良かった。
そこに水を差すような意地悪そうな声が届いて来たので、せっかくの気分が興ざめである。
3人組の男の子が、何かを取り囲んで蹴飛ばしている。

「こらーーーっ!何やってるの!いじめは止めなさい!」
「うわっ!夕鈴だっ!『懲らしめ夕鈴』が来たぞー!逃げろーっ!」
「何、『懲らしめ夕鈴』が?!やばいっ!」
「ずらかろうぜ!」
「ちょっとっ!何よそのあだ名はっ!こらっ!待ちなさーい!」

拳を天に突き上げて、追いかけようとした夕鈴だが、いじめっ子たちが取り囲んでいた子も気になったので、深追いは止めた。
怪我をしているなら、早く手当てした方がいい。

「ちょっと、大丈夫?怪我は、な…」

そこで夕鈴は言葉を失った。
いじめっ子たちが取り囲んでいたのは…
――― 一匹の亀だった。

「―――え?亀?いじめられてたのは亀だったの?…ちょっと!動物虐待じゃないっ…って…あれ?でも確かあの子たち『何か言えよ』とか言ってなかったっけ…?」
「これ、娘よ。」
「―――」

気のせいね。
きっと聞き間違ったんだわ。
だって、亀が喋るはずないし。
『何か言えよ』じゃなくて『何かすれよ』だったに違いない。
うん、そうよ。

「これ、娘。聞こえぬのか?」
「―――って!やっぱり聞こえるしっ!え?!亀?亀が喋ってる?!」
「わし以外に誰が喋ると言うのじゃ。ここにはわしとお主しかおらぬ。」
「―――何かむかつく言い草ね…じゃなくて。えっと…亀さん?お怪我はありませんか?」
「―――おお、心優しい娘じゃの。心配してくれとるのか。」
「そりゃあ、何か蹴られてたし…とりあえず気になると言うか…。」
「わしは大丈夫じゃ。この通り、甲羅が硬いのでな。揺れはしたが、大したことはない。」
「そう…なら良かった…。それじゃ」
「ちょい待ち。」

亀が喋るとか、それが何だか尊大な物言いだとか、目の前で喋られるとよく分からない境地に達した夕鈴は、とりあえず怪我が無い事を確認し、そこを去ろうとした。
が、その尊大な亀に呼び止められる。

「…何か?」
「わしはお主に救われた。いじめっ子を追い払ってくれたしの。お礼に何かをしなければいかんと思うのじゃ。」
「…いやでも、さっき甲羅が硬くて大丈夫だって言ったから…そもそも大丈夫だったのでは?」
「そこでじゃ。」
「私の話聞いてないしっ。無視?!」
「お礼に竜宮城へ招待しようと思うのじゃ。」
「いやだから良いって…へ?竜宮城?」
「そうじゃ。そこでは毎日のように宴が開かれ、天女もかくやと言わんばかり美姫が揃っておる。まさにこの世の極楽よ。」
「…宴…美姫…。―――興味ないわね。」
「な、何となっ?!」
「別に救ったって言うほどの働きはしてないし。これからこの商品を売りに行かなきゃいけないし。昼食の支度もあるし。そもそも私は女なので美姫には興味ないですっ!」
「―――いやでも、ここで『はいそうですか』と退いては、話が進まぬではないか。まあ一度行くのも良いじゃろうて。」
「だから良いって言ってるのに…って!ちょっと、服引っ張らないでよっ!――え?!な!力強っ!あんた本当にただの亀っ!?」
「ただの亀じゃ。ここで引き下がっては男が廃ると言うもの。」
「いや!男とかそれ以前に、あんた亀でしょうがっ!」

そう言いつつも、亀に引っ張られた夕鈴は、ずりずりと海の方へと引きずられていく。
―――まずい。このまま行くと、海に引きずり込まれるっ!
焦る夕鈴だが、亀の力は存外強く、引き離せない。

「ちょ、ちょっと!離してよ!わ、私は用事があるのよ!無理!無理だってばっ!というか、海では息が出来ないでしょ!」
「大丈夫じゃ。わしと一緒におれば、海の中でも息が出来る。」
「何よその便利なシステムは!ていうか、一緒に行くとか了承してないわよっ!」
「恩返しがしたいのでな。」
「これは最早恩返しじゃないわよーーーーっ!」

夕鈴は叫ぶも、あえなく海へと引きずり込まれた。


―――――――――――――――――――――

まずは一つ(笑)

亀と浦島の出会い編。

出会い…誘拐とか拉致の間違いじゃないだろうか…?

えーっと、ここまで読んで、御不快の方は続きを読むのはお勧め致しません。

御引き返し下さいませ~。

それでも良いよ、という方は、続きをどうぞ。

へ続く

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