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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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兎との出会い

皆様お早うございます(*^_^*)
昨日で珍事花嫁誕生編の本編は掲載し終えたわけですが、今日はおまけ話をupします♪

この話は、大体臨時花嫁誕生編第1話~第2話の間のお話。
陛下が夕鈴を見つけた時のお話です♪

「陛下と夕鈴の出会いは!?」

「最初のころ、得体の知れない夕鈴を後宮の部屋に連れて行ったワケは?」

…などなど、疑問に思った方もいらっしゃるのでは?
…え、いない?そんな(><;)!


後宮を歩いていた黎翔の前に突如現れた謎の少女。
黎翔は、その少女に不思議なものを感じ―――――?

―――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



その日は偶然やってきた。

黎翔は、いつまでも終わる事のない政務が一区切りついた所で、休憩を取ろうと自室に向かっていた。
いつもなら政務室近くにある休憩室か、執務室を人払いして仮眠するのだが、この日は何とはなしに後宮に足を運んだのだ。

「――――」

何だ?
何か…後宮の空気がいつもと違う。
黎翔はそう感じた。いつものように静寂で、いっそ寂しさを湛えたような後宮の雰囲気ではなく、何か静謐な…侵し難い空気を感じるのだ。このように感じるなど、初めてだ。

「―――何があった。」

誰とはなしにそう呟く。
慎重に足を進める。腰に佩いた剣に手をかけながら。

「――――?」

その時ふと、庭が気になった。
こういう時の勘は当たるのだ。
一層警戒しながら、黎翔は庭に足を向けた。
四阿が見える。するとその近くに、薄い桃色の布が見える。

「――――」

チャキ…っと剣の柄を握る手に力が入る。
しかし、殺気は感じない。

足を進め、桃色の布がある茂みへを歩み寄る。
するとそこに居たのは――――

――――まだ幼さの残る少女だった。



黎翔は警戒を解かずにその娘に近づいた。
少女は目を覚まさない。気絶しているようだ。
その姿を良く確認すると、見たこともない服装だった。
桃色で、首の後ろに何か被るものが付いている上衣。
藍色で、体の線がはっきりとわかる下衣…見たこともない生地だ。

何故後宮に女官姿でもない娘が倒れているのだ。警備の者は何をしている。
この顔は見たこともないし、女官姿でもない以上、後宮の者ではないだろう。
つまり、怪しいことこの上ない。
そうは思うのだが…何故か乱暴に起こそうとは思わない。
更に近づき、触れてみる。揺さぶってみるも、目は覚めない。
頬に触っても反応は無い。抓ってみる。

その時、娘が震えたように見えた。さすがに起きたのか、と思ったが違うようだ。
しかし小刻みに震えていた。
それを見て思い出す。そう言えばまだ春先。それに今は少し肌寒く感じる夕方に近い。
よく見ると、娘もうっすら濡れていた。髪は乾いていない。今日は天気が良いのに、どこでこんなに濡れてきたのか。
とりあえず、運ぶことにしよう。
そう思った黎翔だが、李順に発見された。

「陛下。―――こちらですか。」

優秀な側近は私がどこに向かったか知っていたらしい。
李順は私を見つけると、怪訝そうな顔をして娘を見た。

「―――何者です?」
「さあ?倒れていた。」
「―――警備の者は何をしているのです。」

溜息をつきながら側近は近づいてくる。
私の隣に立つと一層訝しい顔になった。

「―――この格好は…?」
「やはり李順も知らんか。」
「このような布、見たことがありません。―――本当に何者なのでしょうか?」
「さあな…。とりあえず運ぼうと思っていたところだ。」
「牢を用意しますか。」
「いや、…後宮のどこかの部屋で良いだろう。」
「なりません。ここに、このような格好で倒れていた得体の知れない者を後宮になど…。危険すぎます。まだ何者か分からないのですよ?」
「―――――」
「…何かございましたか?」
「いや。…そうだな。王宮と後宮にほど近い所に牢があったな。そこで良いだろう。」
「畏まりました。すぐに警備の者を…。―――!陛下!?」
「どうした?」
「何故陛下が運ぼうとされているので?!」

李順が驚くのも無理はない。ここにいるのは得体の知れない不審者。
牢までは、当然警備の者が運ぶと思っていたのに、徐に陛下が抱き上げたのだ。

「わざわざ警備の者を呼ばなくても、これから王宮に戻るのだから私が運んだ方が早いだろう。」
「ですがっ!」

そう叫ぶ李順を無視して黎翔はスタスタ歩く。
先ほど抱き上げた時、軽い、と思った。
次に感じたのは、奇妙な温かさである。
最初はこの娘の体温かと思ったが…
抱き上げているのはこちらなのに、ふわり、と包み込まれるような温かさを感じた。

――――不思議な娘だ。

黎翔はそう思い、微かに笑いながら王宮側にある牢へと運んで行った―――

――――――――――――――――――――――――

夕鈴の服はピンクのパーカーとデニムのジーンズです。
夕鈴は陛下が見つけた、と本編で書いたので、その時の詳細を。
陛下が何を思っていたとか。
これがあったから、5話で後宮の部屋にさっさと連れ込んだ運んだんです。

夕鈴は明らかに得体の知れない、怪しい者だったのに、それでも陛下が気にし続けていたのには訳があるだろう、そんな発想から生まれた話です。

陛下は夕鈴に不思議な引力を感じています。
言い換えるなら「運命」でしょうかね(・・?
それにはわけがあるのでしょうけど…それはまた別のお話で←

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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