FC2ブログ

雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

兎の秘密

それではおまけの第2弾。

夕鈴が臨時花嫁になることを了承して数日後のいつかのお話。
臨時花嫁誕生編最後の話の後。
第3集、第4集で、刺客に襲われたにもかかわらず、刺客由来の怪我を一つもしなかった夕鈴に、陛下が疑問をぶつけるお話。

作中できっと「???」になった場面があったと思います。
その消化のためのお話です。
夕鈴に物凄い捏造が…!捏造が入ります!←重要
めっちゃ書き手の趣味に走っておりますので、気に入らない方はこれ以降、読むのを止めることをお勧めします。
この設定、後にも大きく影響しますんで。


刺客に襲われたにも関わらず、怪我一つしなかった夕鈴。
それに疑問を持った黎翔は、夕鈴に聞いて―――


――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】




それは夕鈴と黎翔が四阿でお茶を飲んでいた時のこと―――

「ねえ、ゆーりん。」
「はい。何ですか?」
「夕鈴って、…もしかして強い?」
「…へ?」

黎翔がこんな質問をするのにはわけがある。
数日前に夕鈴は刺客に襲われた。妃暗殺の依頼を受けた者だった。
刺客は短剣を持っていて、対して夕鈴は動きにくい妃衣装を着て丸腰だった。

それにも関わらず、夕鈴は無傷だった。
いや、正確には尻餅をついたせいで腰が痛くなった、と言っていた。
…いやいや、問題はそこではない。
大の男に、しかも暗殺の技術を持つ者相手に、何故無傷でいられたのか。
そんな経緯で出た質問である。

「いや、この間夕鈴、刺客に襲われたでしょ?何で無傷だったのかなーって…。」
「…何ですか?怪我をした方が良かったんですか?」

夕鈴から冷たい声が出た。
そうではない、と黎翔は焦る。

「いや、そうじゃなくて。…あの刺客は確かに凄腕ではなかったけど、それなりに腕は立つと思うよ?怪我の一つや二つ、負ってもおかしくは無いのに、よく無事だったなって…。」
「あれで凄腕じゃないんですか!?あの人の攻撃を躱すだけでも精一杯だったのに!おまけに尻餅はつくし!」
「…いや、普通は躱せないよ。それで、夕鈴は実は強いのかなーって思ったんだ。」

あの後調べて分かった事だが、どうやらあの刺客は新人だったらしい。
この妃暗殺は試験のようなもので、まだ慣れていなかったらしい。
どうりで簡単にやられたはずだ。おまけに夕鈴に一度逃げられている。
…それよりも、試験で妃を暗殺しようとは…
黎翔から暗いオーラが醸し出される。
しかし次の夕鈴の言葉で、それは霧消する。

「ああ、もしかしてあれを習っていたからかな…?」
「ん?何?」
「私、小さい頃から異国の武術を習っていたんです。最近は物騒になってきてるので、両親に習わされていたんです。幼馴染も通っていましたし。まあ、自分でも面白くてハマっていたんですけど。」
「…武術を?」
「ええ。それに私、昔から躱すのは得意だったんです。ドッジボールでも、最後まで残って相手チームを追い込んだことを何度か…」
「え?ま、待って夕鈴。何言っているか…」
「あ、そうでした。えっと…とにかく元々躱すのは得意なのと、武術を習っていたのとで、多少護身は出来るんです。」
「…だから無事だったんだー…。」
「はい!今でも時々稽古をつけてもらいに行っているので、腕は鈍っていないと思います!そんなに強いわけではないんですけどね。」

そう言って少し恥じらう夕鈴は可愛いと思う。
思うが…
ここでも君の予想外が発揮されるとは思わなかったよ。
武術を習っていたとは思わなかった。
見た目では分からない。
まあ確かにいつもの触り心地を見る限り、筋肉量はあまりないのだろう。
だからすばしっこいのか。



「そうだ!陛下にお願いがあるんです!」
「なーに?」
「私、時々稽古をしたいんです!この間の刺客にはやられっぱなしでしたし、これからもこういう事が起こるかもしれないんですよね?なら、少しでも強くなって、捕縛は出来なくても、警備の人が来るまでの時間稼ぎくらいは出来るようになりたいんです!体力も付けたいですし。」

そう言う君は何だか楽しそうだ。
とても命を狙われているものの発言には思えない。

「本当は相手になる人がいればいいんでしょうけど…。侍女さん達は無理だし。警備の人にやって貰うわけには…いかないですよね…。…何より李順さんが『そんなのお妃のする事じゃありません!』って言いそう…。あ、すっごく言いそう…。…無理かしら。」

そう言って君はどんどんしょんぼりしてきた。
兎が耳を垂れているみたいに見える。
それにしても、君が言う人物の選択肢の中に、僕がいないのが気に食わない。

「ねえ夕鈴。何で僕には言わないの?」
「へ?」
「僕なら、君の相手になってあげられるよ。」
「いや、でも、陛下は政務がお忙しいでしょう?それなのに頼めませんよ。」
「大丈夫だよ。政務だって一日中は出来ないし、夜なら相手してあげられるよ。」
「いや、それじゃあ陛下が疲れますよ。ちゃんと休める時に休まないと。」
「一日中机に縛られてるのに…。動かないと余計に疲れて休めないよ。」

その気持ちは分かるので夕鈴は口を噤んだ。
確かに陛下は一日中政務をしている。少しは体を動かした方がいいかもしれない。
そして自分も稽古をつけて貰えるなら一石二鳥ではないだろうか。

「分かりました。では稽古着のこともありますし…李順さんに伝えて参りますね。」
「李順には僕から伝えるよ。多分ちょっと時間がかかると思うから…7日後からでいいかな?」
「お願いします!あ!陛下って剣もお上手なんですよね?それも教えて頂けませんか?」
「…剣は…ちょっと危ないから…。ごめんね。」
「…そうですか。」
「でも、棍なら大丈夫だと思うよ。やってみる?」
「――!それでいいです!ありがとうございます!」

嬉しそうな君に、悪戯心が芽生えていた自分の心に罪悪感が生まれる。
君は気づいているのかな。
妃が稽古など…まして武術を習うなど、有り得ない。
李順も青筋立てて反対するに違いない。
でもこれは君と二人きりで過ごすまたとない好機。逃す手はない。
黎翔はにやりと笑う。
―――さて、どうやって楽しもうか?

―――――――――――――――――――――――――――


だからです。第13話で夕鈴が刺客の攻撃を躱せたのは。
ドッジの話は実体験です。最後までは一度だけだけど、何度も最後近くまで残ったことはありました。異国の武術は、自分が習っていたものを参考にして夕鈴にも習って貰いました。
ドッジも実体験を基にしたものです。
ここの夕鈴はナイフを躱すほどの実力を持っている設定。
さすがに私はナイフ躱した経験はないですけどね(笑)

棍は自分が習いたい願望です。
夕鈴に代わりに叶えてもらおうかと。




ここで企んでる陛下。
後に出てきますよ~←

スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

さき

Author:さき
さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

四季の風景時計

訪問者数

現在の訪問者数

現在の閲覧者数:

最新記事

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。