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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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花への視線

皆様今日は(^O^)/
パラレル「臨時花嫁編」第3弾をお送りします♪

夕鈴の日頃の世話をする侍女たち。
彼女たちが、夕鈴に抱く思いは…

――――――――――――――――――


【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



その方は不思議な方でした。
最初に陛下に連れられた時、その方は見慣れない格好をされておいででした。
桃色の上衣に紺色の下衣。下衣の方は肌にぴったりくっつくように仕立て上げられていて、その形はまるで男の方が着られるような服装でした。

湯殿にお連れすると、何やら困惑された様子でした。「お身体を洗わせて頂きます」と伝えますと、更に困惑されたようです。それでも私たちの働きに何ら文句をつけるわけでもなく、ただただ困惑されていました。

お召しものをお着せしたところ、随分と印象が変わられました。
まるでどこかの姫君のよう…
私たちは張り切ってお化粧もいたしました。

出来上がりを見て私たちは笑顔になった。
これなら我らが国王陛下も御満足されるに違いない。
私たちは自分の仕事に自信を持った。

陛下がお部屋にいらして、夕食を運んだ後、人払いされ、私たちは使用人部屋に戻り、それぞれ休憩をとった。
きっと今頃陛下もご満悦に違いない。
あの方がどこの御方かは存じ上げないが、陛下が初めて後宮に女性を連れてきた。
それだけでも朗報だ。
もしかしたら、あの御方がお妃さまになられるかもしれない。
そう思っていたのだが―――

――――お元気でおられない…

どうしたのだろうか。
陛下に卓の上を片づけるよう指示され、お部屋に入ったが、
目の前のお嬢様は先ほどよりも元気をなくされている。
陛下は満足されなかったのだろうか。

それでも陛下からは「休ませるように」とのご指示が下されていた。
追い出すよう指示されたわけではないのだから、それほどでもないのだろう。

私たちが卓の上を片づけたり、寝所を整えていると、お嬢様からお声がかかった。
何と、先ほどの湯殿の件やお召し替えの件でお礼を言われてしまった。
私たちはそれが仕事ですのに。
それなのにわざわざお礼を仰るとは…!

それで私たちも
「いいえ。それが私どもの仕事でございます。お嬢様はお気になさらずに。」
とお伝えすれば、
「有難うございます。」
と花のほころぶような笑顔でお礼を仰られた。

その笑顔に言葉を失い、つい俯いてしまった。
それをごまかしながら急いで卓の上を片づけ、お嬢様を寝所にお連れし、急いで退室した。

廊を急いで歩いて、私たちは使用人部屋へと戻った。
そして扉を閉めた瞬間――――

「――――見ました?」
「見ましたわ。」
「私も見ました。」

「「「―――――っ何てお可愛らしい方なんでしょう!!!」」」

「あのような方がお妃様になられたら、私たちも働き甲斐がありますわ。」
「どちらのお家の方なのかしら?」
「陛下がお気に召すと宜しいんですけど…。」

私たちは自分の意見を思い思いに口にした。



程無くして、その方がお妃さまと言う噂が広まった。
まだ陛下は公言していないにも関わらず、噂だけが先行した形となった。
実際私たちから見ても、お二人は仲が良さそうでしたわ。
陛下は毎日いらっしゃるし、お嬢様も最初の時より元気になられたし。
そのうち私たちは、お嬢様のお付きを命じられました。
お嬢様の御名は「夕鈴」様と仰るそうです。
私たちもそうお呼びすることになりました。

その後、大変なことが起こりました。
夕鈴様が刺客に狙われたのです。
侍女の一人が陛下の元に走り、すぐに状況を伝えました。
夕鈴様が王宮の方へ行ったと。
しかもそれは、その侍女を刺客から離すためだと――――
その侍女は泣いてしまいました。
私たちも、夕鈴様のお優しさ、お心に心を打たれて泣いてしまいました。
そして切に祈りました。
――――どうか、ご無事で。

その願いが聞き届けられたのか、夕鈴様は無傷で戻られました。
それでもお腰が痛いと仰られていましたので、もしや刺客に…と青ざめてお聞きしたところ、そうではなくお転びになっただけだそうです。
私たちは夕鈴様のお腰に響かないよう、出来る限り尽力いたしました。

―――そしてその翌日。
陛下は夕鈴様をお妃様として迎えられることをお決めになりました。
そしてすでにお付きとしてお仕えしていた私たちが、引き続きお妃様付きとなりました。
何と喜ばしいことでしょう。
陛下がようやくお妃様を迎えられたこと。
その方はとても可愛らしく、お優しい方であること。
その方にお仕え出来ること。

――――何て幸せなのだろう。
これからの日々を思いながら、私たちはお妃様の御為に今日も尽くす――――――

――――――――――――――――――

このお話を読んでから、第5話の侍女さん達の仕事を見たら、「ああ~なるほど」となると思います。


侍女さんはこの後も結構出てきますので、動きに注目して頂きたい方です♪


次回予告↓

夕鈴からの提案で、稽古をすることになった。
それに、黎翔は―――?

次回!
陛下の企み
お楽しみに!


…おお!
この時はまだ「陛下」って書いている事が多かったんですね!←
今だったら、絶対「黎翔の企み」にしております(笑)


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さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
楽しんでいただけたらと思います。

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