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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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陛下の企み

はい!
それでは引き続き、パラレルをお楽しみ下さいませ(@^^)/~~~

空いている時間で稽古をすることになった夕鈴。
それを利用して、黎翔は―――?

―――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「――――で、こっちの腕をこう動かして…」
「なるほど…。」

夜。夕鈴の自室。
僕たちは、以前夕鈴が申し出た「稽古」をしていた。
人払いはしてあるので、勿論誰も来ない。
稽古の内容は、主に棍だ。
僕たちは週に一、二回こうして練習している。

本当は毎日「稽古」でも良かったんだけど、夕鈴の体調と僕の余力両方を鑑みた結果、週に一、二回だけということになった。なので、専ら棍の練習に費やしている。
夕鈴が習っていたという武術は時々相手をする、という事になった。

「―――うん。そうそう上手だね。やっぱり夕鈴は筋が良いよ。武術を習っていたからかな?」
「本当ですかっ?」

そう言ってキラキラした目で僕を見上げてくる。
これが衣装を褒められた…とか、音楽の腕を褒められて…の笑顔だったら普通なのだが、そうではないのが夕鈴だ。
まさか、女性に武術の腕を褒めて喜ばれる日が来ようとは。
夕鈴に会う前の自分だったら考えられない事だった。

「ここは…ああ。ちょっと失礼。」

そう言って僕は夕鈴の背後に回る。
そして夕鈴の手を包み込む。
これは指導なのだ。棍の軌道を教えるための指導だ。
教えるためにはどうしても手や体に触れなければならないし、前から指導しようとすると棍が当たってしまうので、背後に回らなければならない。
…指導の為だ、とは思っていても、どうしても意識せざる負えない状況だ。

「あ、なるほど…。こう動かせばいいんですね…。」

そう言ってふむふむ、と考える僕の腕の中の夕鈴は、僕の考えに気づいていない。
いや、気づかれて意識されても困るのだが。
それにしても…
普通女性というものは、男にここまで触られて気にしないものなのかな。
僕に武術の技を教える時も「こうです」って何の躊躇いもなく触るし。
ここまで意識されないと、少し落ち込む。
君の眼には僕は「男」ではないのかな…。



「黎翔様。今日もご指導ありがとうございました。また宜しくお願いします。」
「うん…。じゃあ棍は預かるね。」
「あ、はい。」

練習用に使っている棍は三つに分解できるものだ。所謂「三節棍」で、三つの棍は繋がっている。
その棍を分解して腰に隠した僕は、お茶を用意する夕鈴の後ろ姿を見る。

夕鈴は筋が良い。やっぱり武術を習っていただけのことはある。
姿勢も良いし、覚えも早い。
そういえば李順にも「何故か姿勢は良いんですよね…。」とか言われていたっけ。
危ない目には極力合わせないようにするつもりだけど…。
君の逞しい姿を見ていると、もし何かあっても大丈夫なんじゃないかって思えてくる。
この特訓は君の達ての希望だし、「お妃らしくない!」と怒っていた李順も、刺客の話をしたら「…まあいいでしょう。」と許可した。それには僕も驚いた。
李順は猛反対すると思っていたから。
でも、夕鈴が危ない立場に居るのはわかっているし、何より色々「不安定」な彼女がそれで安心するならいい、と思ったのかもしれない。

「お待たせしました。」
「ありがとう。」

お礼を言ってお茶を受け取る。
これも普通はありえない事だ。妃がお茶を淹れるなど。
僕も毒の心配があったからこれまで人の淹れるものは警戒していたが、
夕鈴の淹れるお茶は別だ。彼女なら安心できる。
彼女は僕を害しない。

「まだまだ夜は冷えますね。」
「寒い?」
「いえ、とりあえず汗は拭きましたし…。後でお湯に濡らした布を持ってきてもらいますから大丈夫です。」

陛下との特訓の時間は、湯殿の後である。
そのため、また入るわけにはいかない。でも、熱いお湯に濡らした布くらいなら用意して貰えるので、そうしてもらっている。
本当は湯殿の前に特訓出来れば良いのだが、陛下の政務の都合上そういうわけにもいかない。
かといって特訓の後に入ろうとすると、遅い時間になってしまうので申し訳ない。
苦肉の策だ。

「次は夕鈴の方の続きを教えてくれる?」
「分かりました。では黎翔様も稽古着をお持ち下さいね。」

そう言ってくる君は、僕の思惑に気づいてないんだろうな。
棍の練習では僕が夕鈴に指導しているから、僕が夕鈴に触れる。
でも武術の練習の時は、僕が夕鈴に指導して貰うので、夕鈴が僕に触ることになる。
普段、君は演技でも僕に触ろうとはしてくれないので、君から積極的に触れてくるこの時間は貴重である。
だから僕としては、本当は武術の時間を増やしたいところだが、「相手をしてあげるよ?」と言ったら、「いえ、そちらはある程度一人でも特訓出来ますので。まずは棍を一通り教えて下さいますか?」とキラキラした目で言われたら断れなかった。

―――…まあ、時間は沢山ある事だし。

夕鈴に少しでも自分を意識して貰おうと考える国王だった。

――――――――――――――――――

陛下は…まだ下心までは言ってない感じかな。
でも十分下心に見える不思議(笑)

とりあえず意識をして貰おうという策略です。
陛下は夕鈴を守りたい、くらいには思っているので。多分男として。
距離感は、原作の小犬陛下と夕鈴くらいかな~と思っています。
狼陛下ではないです。

あ、ちなみに、夕鈴が陛下の事を「黎翔様」と言っておりますが、この話が「そういえば」の後だからです。

ちなみに、三節棍はうちにあります←
捩じって嵌めこむタイプなんですけど…カチッっと止めるタイプとか無いのかなぁ~←
…それだと弱いかな。節が←
やっぱり捩じって入れる奴でいいや←おい


次回予告↓

仲良し夫婦の演技を頑張る夕鈴。
そんな時、黎翔が「ある事」を言い出し―――?

次回!
陛下のわがまま
お楽しみに!

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