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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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陛下のわがまま

さてさて。
今日は三つ上げるという目標があるのです!←
だってこの次はちょっと長い奴ですからね←

一応題名に「わがまま」と書いてありますが、そんなにわがままでもない感じです。
…いや、やっぱりわがまま(・・?
いやでもこれくらいで…(はっきりしろ)

慣れない演技に勤しむ夕鈴。
そんな夕鈴に、黎翔は「欲しい物ない?」と聞き――?

―――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



「この花はまるで君の笑顔のように可愛らしい。このような笑顔をいつまでも見ていたいものだ。」
「まあ…陛下。そのようなお言葉、勿体なく存じます。」

今日も国王夫妻は甘い演技を見せつける。
ここは後宮の四阿。
最近政務が忙しくなってきた陛下は、夜に来られない代わりに、こうしてお昼の時間を演技の為に費やす。
陛下は妃を愛する演技を。
妃は陛下を愛する演技を。
今日も演じる。

「―――夕鈴、何か欲しい物とか無い?」
「え?」

人払いを済ませた後、夕鈴はお茶を淹れて人心地ついた。
お茶を飲みながら四阿から見る庭のお花はとても綺麗だ。
心が癒される。
そんなことを考えていたら、陛下からそんなことを言われた。

「欲しいもの…特にありませんね。必要なものは支給されていますし、いつもの私の生活よりも贅沢な暮しをさせてもらっています。」
「生活に必要な物とかじゃなくてさ、夕鈴が欲しいな~って思うものない?服とか、髪飾りとか。」
「…特に必要性を感じませんが。」

妃として必要なものは李順さんから必要経費で買ってもらっている。
妃が身につけるものに相応しいそれらは、現代でも特売で買い物をしていたり、バーゲンなどで買い物をしていた庶民感覚としては、目も眩むような贅沢品だ。
これ以上何か欲しいなどとんでもない。

「―――僕、何か夕鈴に贈りたいな~。いつも頑張っているお嫁さんに。」
「…そのお気持ちだけ受け取っておきます。私は臨時ですから、そのようなお気を使わないでください。」

陛下の気持ちは嬉しいけれど、私は臨時だし演技の「お嫁さんに」って言われても。
それに必要なものでもないのに勝手に陛下に買って貰ったら、李順さんに怒られそう。
そっちの方が嫌だ。お金が絡むと、あの人は怖い。
すると陛下が卓の上の私の手に触れてきた。

「―――我が妃は無欲だな。色々なものを手に入れて、着飾りたいとは思わないのか?」
「…。だから私は臨時ですよ。それに、今あるものだけで十分足りています。これ以上は勿体ないです。」

私はひょい、と陛下の手から離れてお茶を飲んだ。
ついでに少し睨んで。
今は二人しかいないのだから、「お嫁さん」とは「妃」と言わなくても良いだろうに。
こんな時まで演技するとは。
そんなに演技が面白いのだろうか。

そんな夕鈴を見た黎翔は、心の中で溜息をつきながら、自分もお茶に手を伸ばした。



―――次の日。

「夕鈴。はい、これ。」
「――――これは何ですか?」

そう言って陛下が私に差し出したのは、髪飾りだった。
白くて長い棒の先には、ピンクの玉で出来た桜の花。揺れ動く飾りは、真珠で出来ているのだろうか。
清楚だが値段は張るだろうと思えた。

「何って、見ての通り、簪だよ。」
「いやそうでなくて。これがどうかしたんですか?」
「君に贈り物。昨日言ってたでしょ?」
「…は?それはお断りしたはずでは?」

確かに断ったはずだ。
陛下も何も言わなかったし、納得したのではないのか。

「うん。でもやっぱり、李順が妃に必要なものとして買ったものじゃなくて、君に、僕が贈った物を身につけて欲しいんだ。」

何故そんなにも贈り物をしたがるんだろう…。
わけがわからない。
そんな訝しげな夕鈴を見た黎翔は手元の簪を見た。

「―――これは気に入らなかった?じゃあこれは捨てて、もっと違うものを…」
「―――捨てる!?勿体ない!捨てるくらいなら、私が頂きます!」
「え?気にいったの?」

ここで気に入る気に入らないの話じゃないと言おうものなら、堂々巡りをしそうだ。
それに捨てるくらいなら…貰った方がいい、かな?

「―――気に入ったんです!だからください!」
「本当?嬉しいな。あ、早速着けて見せてくれる?」

そう言って再び簪を差し出した陛下からそれを受け取った。
しゃらん、と飾りが揺れ動く綺麗な音がする。
このピンクの玉は瑪瑙だろうか。
自分に似合うとは思わなかったが、陛下がじっと見てくるので着けていた髪飾りを外し、この簪を着けてみた。

「―――うん。やっぱり似合うね。一目見て、夕鈴に似合うと思ったんだ。」

嬉しそうに陛下がそう言うから、私は何も言えなくなった。



後日、勝手に妃に物を買い与えた陛下に、李順は怒った。
しかし陛下はのらりくらりと側近の怒りを躱し続けた。
そして私はというと―――
似合わないと思いながらも、せっかくくれたのだしと、毎日身に着けていた。
そんな夕鈴を見て、陛下は毎日笑顔だった。

―――――――――――――――

この簪、後でも出てきます。
陛下、いつ買ったんですか(笑)
聞いた日に買ったのかな…。

ちなみにモデルにした簪を持っているんですが(色、値段、材質はもちろん違いますよ)、この間ちょいと壊れました…orz
直そうと思うのですが、未だに手が回りません…
さて…いつになることやら…←おい

次回予告↓

夕鈴は後宮立ち入り禁止区域で掃除をすることになった。
そこで出会った管理人に言われた事で、夕鈴は―――?

次回!
ある後宮管理人との出会い
お楽しみに!


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さきと申します。
「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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