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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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帰るための条件

皆様今日は。
ふぅ…12月は忙しいとは分かってたけど…本当に忙しい。
これはもう早めにブログを公開すべきか…(・・;?
…と悩み始めた私であります←

さて、続きです♪

現代での日常に思い馳せる夕鈴。
そんな中、思い出した事があり――?

―――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】
・捏造作品



午前。後宮。
夕鈴は行李の前で腕を組んでいた。
今日はお妃教育は休み。人払いはしてあるため、今は一人だ。
目の前にあるのはピンクのパーカーとデニムのジーンズ。その他もろもろ。
夕鈴がこの時代に来た時に身に着けていた、現代の衣服である。

陛下に朝言われて思い出したことがある。
まだこちらに来て始めの頃、この部屋で鏡台の鏡と手鏡を使って合わせ鏡を試した。
現代からこちらに来た時と同じ条件だと思ったからだ。
でもそれが実は同じではなかったら?
衣服の違いも入るのだったら?
そういえば、あの時は妃衣装のままだった。だから出来なかったのかも。
だから…
もしかしたら…

目の前の服を手に取り、夕鈴は考える。
この服を着て、もう一度合わせ鏡をしたら、今度こそ本当に帰られるかもしれない。
そう思った夕鈴の行動は早かった。
周りに誰もいない事を確かめ、妃衣装を脱ぐ。
手早く現代の下着を着て、パーカーとジーンズを身に着ける。
髪形は元々変わらないから大丈夫のはずだ。
これでいいかな。
夕鈴は鏡台の椅子に座る。
ドキドキする。
置かれてる手鏡に手を伸ばす。

―――これで本当に帰れるのかしら。

半信半疑のまま、手鏡を持ち上げる。

―――帰れるとしたら、これでもう、こことはお別れなのよね。お別れの挨拶とかした方がいいのかしら。

そこまで考えてぶんぶんっと頭を振る。

―――これで帰れるとは決まったわけじゃない。それに、お別れとなったらしんみりするかも。それなら何も言わずに消えた方がいいわよね。

そう考え、夕鈴は手元の鏡を見た。
綺麗な鏡。裏側には花の絵が描かれている紅い漆塗りの品である。同じ赤い漆塗りでひと廻り小さい手鏡と対になっている合わせ鏡。この合わせ鏡は台もセットになっている。二つの丸い手鏡は重ねることが出来て、一つの芸術品だ。
夕鈴はこの手鏡が気に入っていた。
絵が描かれている方の手鏡を持った夕鈴は、鏡台の鏡を背後にした。目を瞑る。
そして持っている手鏡の中に、鏡台の鏡が映るように持ち上げた。

ドキ…ドキ…

ゆっくりと、夕鈴は目を開けた。
そこに映っていたのは―――――――

―――自分と、背後の鏡に映る自分の後ろ姿だった。



あれからじーっと見つめていたものの、何の変化もなかった。
暫くすると手鏡を持つ手が疲れてきたので下げてしまった。

これでもダメなのか。
もう、打つ手がない。
じんわり、夕鈴の眼には涙が浮かんでいた。
夕鈴は着ていた現代の衣服を脱ぎ、再び妃衣装を着た。
脱いだ現代の服は行李に仕舞い、そこで長い溜息をついた。

―――帰れない。

そのことが夕鈴の心に重く圧し掛かった。

―――帰れない。本当に、帰れないんだ。
―――もう…家族にも、会えない?

今までも考えなかったわけじゃない。
でも、現実として見ていなかったのかもしれない。
大きな期待をして行なったことが、再び夕鈴の心に深い影を落とした。

――――――――――――――――

あ~…
落ち込んじゃった。
どうしよう…
暗い…

パーカーは結構私も着ています。
あの帽子が良い。

何も言わずに消えようとする辺り、そしてその考えに至るまでの思考が、まだまだ夕鈴が白陽国に未練が無い…と思いながら私は書いていましたー…無理がありますかね(・・?



次回予告↓

最後の方法でも帰れなかった夕鈴。
元気が無くなった夕鈴に、黎翔は――――――?

次回!
第3話「言えない思い
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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