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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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予期せぬ出来事

皆様今日はー♪
…最近挨拶がパターン化してきましたね(^_^;)
…どうしようかな…

パラレル続きです♪

現代に帰られない事実に打ちのめされる夕鈴。
そんな夕鈴に、黎翔の心も揺れ―――?

―――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】


夜。後宮。
夕鈴は夕食後に湯殿を使い、その後自室の鏡台の前に居た。
いつもなら陛下が来ていてもおかしくはないのだが、今日は政務が立て込んでいるらしい。
目の前に映る私の顔は、あんまり宜しくない。

「―――…はあ…」

考えたってしょうがない。
どんなに足掻いても、私は帰れないのかもしれない。
でも…そしたら私はどうすればいいの?
帰れないなら、この後宮に居ても意味がない。
後宮に居る理由がないなら、臨時花嫁でいる必要もない。
それならいっそ、この時代の章安区に行って、そこで骨を埋めても良いかもしれない。
そう考えていた夕鈴だった。

「―――お妃様。御髪の飾りが…お直しいたします。」
「…あら、本当ですね。でも大丈夫です。これくらいなら、自分で出来ますから。」
「―――そうでございますか?」
「ええ。だからあなたは、ご自分のお仕事を続けて下さい。」
「畏まりました。」

そう言って鏡に映る私付きの侍女は部屋にある卓に花を飾った。
この花は、私が陛下にと選んだものだ。
香りが良いから、これなら喜ぶかなと思って。
そんな侍女を鏡の中から見ながら、私は自分の髪飾りの位置を直した。
後ろの方は見えないので、手鏡を持って鏡台の鏡を背後にした。
そして鏡を覗くと――――

「――――――え…?」

―――――手鏡に映った鏡が光っていた…


***********************

黎翔は妃の部屋に駆け付けた。
後ろから報告に来ていた夕鈴付きの侍女が追いかけてくる。
部屋に入り、話に聞いた鏡台の前に足を運ぶ。
椅子の近くに、手鏡が落ちていた。
夕鈴の姿はない。

「―――――どういうことだ。」

低い声が出た。
警備の者から話を聞いても、全く異変はなかったそうだ。
他の侍女からも、妃が部屋から出たと言う報告は出なかった。

「…私が、卓の上のお花を飾っていた時だったのです。お妃様は鏡台の椅子に座っておられて、御髪の髪飾りが少しずれておりました。私がお直しする旨を申し上げましたところ、お妃様はご自分で直しますと仰られて…それで再び卓の方に向かったのです。そしたら…」
「そしたら?」
「…背後で何か光ったような気がして、振り向いたらもう…お妃様のお姿はありませんでした。」
「…何だと?それは本当か?」
「はい…。ほんの少しの間のことでした。」
「…。」

どういうことだ?何が起きている?
普通に考えて、何者かに攫われたというのが妥当だろう。
しかし、侍女の話によると、目を離した時間はそう長くない。
その短い時間で、音も立てずに夕鈴をこの、警備の厳しい後宮から攫えるだろうか。
更に気になることは、「光」だ。
何かが光った後、夕鈴が消えた。
背後を向いていた侍女が感じるほどの強い光…
――――まさか…
そこまで考えたところで、息を切らした側近が姿を現した。

「―――陛下。何事です?」
「夕鈴が消えた。」
「―――は?」
「いなくなった。この後宮から。攫われた痕跡もない。」
「…それは一体…。」
「―――少し下がっていろ。李順と二人で話がしたい。」

侍女と警備兵にそう伝え、黎翔は李順と妃の部屋で二人になった。



「―――は…、つまりこういう事ですか。侍女が卓に向っていた時、背後で何かが光り、振り向いた時にはもう夕鈴殿の姿はなかったと…。」
「そういうことだな…。」
「―――陛下。」
「何だ?」
「陛下は夕鈴殿から、彼女がこちらに来た時の話を聞きましたか?」
「…?ああ。確か、自分の部屋に居て、気が付いたら牢屋に居たと…。」
「その前です。」
「…?いいや。そもそもそこからしか聞いていない。」
「―――鏡が」
「鏡?」
「ええ。彼女は確かに言っていました。―――鏡が光った、と。」

『…気づいたら、牢屋で眠っていました。その前には、私は私の部屋にいたはずなんです。』
『私が牢屋で目覚めるまでの記憶は、自分の部屋で、着替えて、鏡台の前で座っていたという事です。学校から帰ってきて、大雨が降って、濡れた服を着替えて髪を拭いて、髪形を整えて…―――――。』
『…?どうかしましたか?』
『――――鏡。』
『え?』
『鏡を―――鏡を見ていたんです。後ろに大きな鏡を、手元に小さな手鏡を。それで髪形を確かめていたんです…そしたら…』
『そしたら…?』
『…手鏡に映った、大きな鏡が光って―――。そこで意識が途切れたんです。』
『…。』

あまりにも現実離れしたばかばかしい話だと思い、陛下にはこの時の会話を話していなかった。
しかし、今回の状況は、彼女が話していた時の状況とそっくりではないか。
李順はその時の夕鈴との会話、そしてそれと状況がそっくりだと言う事を黎翔に伝えた。

「―――では、まさか…」
「ええ。そのまさかではないかと思います。彼女は、未来に戻られたのではないでしょうか?」
「―――っっ!!!」

黎翔の目が驚愕に見開かれた。
―――夕鈴が帰った?未来に?
―――こんなにも、突然?
何故だ?
何故、今日なんだ?
これまで夕鈴は、夜に帰ってくるといつもそこに居た。
もう、この生活が当たり前になっていた。
これがずっと続くのだと、続けばいいと思っていた。
なのに―――
――――――――それは突然終わりを告げた


――――――――――――――――――


実は陛下は、夕鈴がこちらに来る直前の、現代での出来事を聞いてなかったんですよね。
まあ、李順さんに話したという記憶は私にもあったんですが、陛下はどうだったっけ?…と、前に書いたやつを2~3回読み返してました。そしたら合ってた!万歳!

今から考えると、台詞が続いてますねぇ…
どういう事かと言いますと、キャラの台詞だけの箇所が多いというか。
今だったらその台詞の間にキャラの心象なり、状態を書きますねぇ←


次回予告↓

突然消えた夕鈴に呆然とする黎翔。
一方、目が覚めた夕鈴がいた場所は―――――?

次回!
第5話「叶えられた願い
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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