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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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叶えられた願い

皆様今日はー!
昨夜は物凄い荒れていたのに、今は清々しいほど晴れております!☼

さてさて。
続きですよ~(^O^)/

突如鏡が光り、消えた夕鈴。
それに黎翔は呆然とし―――

――――――――――――――――――――――――

【パラレル】
【現代・原作どちらも出ます】



気が付いたら目の前に見慣れた鏡台があった。
足元にいつもの手鏡が転がっている。リサイクル市で買ったものだ。
目の前の鏡に映る私の姿はお妃衣装。
その背後に映っている風景は…現代の私の部屋。
――――どういうこと?
思考が停止した私の耳に入ってきたのは…愛してやまない、弟の声だった。

「―――姉さん?野菜冷蔵庫に入れ終わったけど…着替え終わった?髪の毛はちゃんと乾かした?」

そう言って部屋の扉をノックしてくる。
返事を聞かずにすぐに開ける、そんな失礼をするのは、この家では父親だけである。
動揺はしていたものの、不自然にならないよう答える。

「―――うん。髪の毛は乾いたわ。野菜入れてくれてありがとう。もうちょっと待ってて、すぐに行くから。」
「分かった。じゃあ、居間で待ってるね。」
「うん。」

そう言って、再び鏡に視線を戻す。目を瞑る。
―――全部夢だったのかしら?ほんの数分…数十分かもだけど…その間に見た白昼夢?
―――いや、でも…
夕鈴は目を開ける。
そこに映っているのは、妃衣装に身を包む自分。
髪飾りは、陛下に貰った桜の簪。
触ってみても幻覚じゃない。ほっぺたを抓ってみる。痛い。
夢じゃない。あれは現実だった。

「―――と。今考えてもしょうがないわ。とりあえず着替えましょ。」

夕鈴はお妃衣装を脱ぎ、箪笥とクローゼットから自分の衣服を引っ張り出して、急いで着替えた。

**************************

あれから、とりあえず夕飯を作って夜を過ごした。
青慎の様子に変わったことはない。どうやら私がいなかったとは思っていないようだ。
私は二ヶ月間、あちらで過ごしていたにも関わらず。
夕飯の途中から帰宅してきた父も、変わった様子はない。
これは、私が消える前の―――過去に行く直前の、我が家だ。
―――つまり
あちらで二ヶ月間過ごしていた私だが、こちらでは時間があまり経っていない。
もしかしたら、全く経っていないかもしてない。過ぎたとしても、数分から数十分のことだろう。
やはり夢だったのでは?と思いたいが、それではあの妃衣装や簪は説明が付かない。

「…どういうことなんだろう…」

夕鈴は妃衣装を目の前に置いて、暫し悩んだ。結局分からなかったため、それをクローゼットに仕舞った。



―――やはり、合わせ鏡だったのか。

あれから三日が経った。夕鈴は現在登校中である。
夕鈴は歩きながら、現代に戻ってくる前の後宮での出来事を思い出す。
―――あの時も合わせ鏡をしていた。
最初は現代から過去へ。
そして今度は過去から現代へ。
どちらも直前にしていた行動は―――合わせ鏡。
決まりだ。
私が時代を行き来するきっかけとなった一つは、これに違いない。
あれ以来、私は合わせ鏡をしていない。
怖いからだ。
またあの時代へ行くのが。

―――何も挨拶は出来なかったけどね。
それだけが心残りだ。あんなにお世話になったのに。
その時、ポケットに入れてあった携帯が震えた。

「―――ん?メール?誰かしら…。」

そこに書いてあったのは

《後ろ!見て見て!》

そう書いてあったので、後ろを振り向いて見た。
そしたら―――

「―――やっほー!お早う!夕鈴!」
「お早う。明玉。」

振り向いたらそこには、私の長年の大親友がいた。
明るくて、ちょっとお調子者で、噂話が大好きな女の子だ。

「どうしたの?何か浮かない顔してるけど。あ、振られた?」
「―――!そんなんじゃないわよ!どうしてそうなるの!?」
「だって~。女の子が浮かない顔して登校してたら、恋が破れたのかと思ってさ。」

どうしてそうなるの!?
私は再び心の中でそう思った。
私は振られてはいない。断じて。
そもそも、振られると言うのは、誰かに恋をしていること前提ではないか。
私はまだ、誰にも恋してないのに。心外だ。

「じゃああれだ。青慎くんに何かあった?」
「青慎はいつも通り元気よ。今日もちゃんと朝ご飯食べて、元気に登校したわ。」
「ああそう…。それでもないなら…何があったの?この明玉さんに話してごらん?」

私は苦笑した。
話せるわけがない。
過去へ行ったと。
過去の「白陽国」に行って、そこで王様に会って、その臨時花嫁になったなどと。
言えるはずが…ない。
だから笑顔で「何でもないのよ」と誤魔化した。
明玉は不満そうだったが、「ふ~ん。そうなの」と言って、引いてくれた。

「ところで、几鍔さんとはどうなってるの?上手くいってるの?」
「何でそこであいつが出てくるのよ!?あいつと私は仲良くもなんともないんだから、上手くいくわけないじゃない!」
「え~。…几鍔さん、不憫だわ。」

最後の明玉の呟きは、私には届かなかった。

几鍔。私の<元>幼馴染。
何故<元>なのかというと、あいつとは昔はよく遊んでいた。
近所の公園や私の家。几鍔の家や、遊園地。
色々遊びに行った記憶があるが、あいつが高校に入ったら途端に遊ばなくなった。
それは、あいつが近隣の高校のヤンキーを纏め、その頂点に立ったことに起因する。
それ以前から、学校の問題児どもに好かれる兄貴肌なやつではあったが、高校に入り、とうとうその頭角を現した。
本人は「周りが勝手に囃し立てるだけだ」と言っているが、その「周り」の親しみようが半端ない。
だって、時々会っている私にも「姐さん!」と言ってくるのだ。
冗談じゃない。一緒にされたくない。
それから私は几鍔とは遊ばなくなり、積極的に会わなくなった。
それでも大学生になったあいつはまだ私を「幼馴染」扱いし、会いに来る。
しょっちゅうではないが、いつの間にか私の家に勝手に上がりこんでいる時もある。
青慎には入れないよう言っているのだが、幼い頃からの付き合いもあり、あの心根の優しい弟には断りきれないようだ。

そうこう考えたり話したりしているうちに、学校に着いた。
何だか久しぶりに感じる。私の学校。
少しわくわくしながら、夕鈴は校門を通った。

――――――――――――――――――

戻って参りました。
これから…どうなるんでしょうね。フフフ

人間、一度怖い出来事があるとそれには近づかなくなるものです。
今回夕鈴は合わせ鏡をしたことで、とんでもない事に巻き込まれたので、怖がっております。

現段階の夕鈴の心境としては、原作1巻の第1話当たりの夕鈴の心境と同じくらいと見ています。
…いや、それより酷いかもしんない←
やっぱり今のは無しで(おい


次回予告↓

現代に帰ってきた夕鈴。
学校からの帰り道で、出会ってしまった人物は―――――?

次回!
第6話「帰ってきた日常
お楽しみに!

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「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。
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