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雪の箱庭

「狼陛下の花嫁」二次小説を書いています。SNSで書いたものを掲載します。

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内緒の結婚式

再びしゅっ!

え~…一応、SNSで日記に上げた順番通りにこちらに載せようと思っていたのですが(パラレル除く)、どうやらいつの間にか順番が良く分からなくなっていたので、もう気にしない事にしました!(開き直り)

というわけで、こちらは恋人設定のお二人。
…え?夫婦設定はですか?
パラレルの二人がくっついたら、考えるかもしれません←

では。
こちらは某SNSで仲良くして下さってるM様からのリクエストです♪

――――――――――――――――――――――――

【恋人設定】



「陛下っ!どこに行かれるのですかっ?」
「行ったら分かるよ。」

そう言って、陛下は私を馬に乗せる。
陛下の本当の妃になってから、こういう事は何度かあったが、未だに慣れない。
陛下が私を持ち上げて馬に乗せ、陛下も乗る。
私は陛下の前に座って、手綱を持つ陛下の腕に囲われる。
近い距離に、いつもドキドキと奏でる心臓の音。
聞こえちゃわないかといつも思うけど、馬が動き出したらそれどころでは無く。
陛下の胸元を掴むか、腰に手を回し振動に耐える。



「夕鈴。着いたよ。」

陛下の声に、夕鈴は目が覚めた。

「―――あ、すみませんっ!眠っちゃってて…」

ここ最近の『準備』の疲れと、未だ慣れない振動に、眠ってしまったらしい。

「いいよ。疲れてたんだろうし。…明日はもっと忙しくなるから、眠れる時に眠らないとね。」

馬上で寝るなど、器用なものだと自分で思う。
きっと、陛下が支えてくれたのだろう。
申し訳なくなって首を竦めるも、すぐに陛下に顎を取られた。

「―――明日の夜は…きっと寝かせてあげられないからな。今日のうちに存分に寝ておくと良い。」
「―――ッッ!!?」

―――何を言うんだッ!この人はッ!
陛下の際どい言葉に、私は一瞬で真っ赤になる。
その夕鈴の顔に満足したのか、黎翔は馬から降りる。
顔が真っ赤なまま、しかし一人で降りられないので、夕鈴は黎翔に支えられて降りる。
ふわり…と黎翔の腕の中にすっぽりと収まる。
先ほどの言葉の衝撃により、まだ夕鈴の心臓はバクバクいっていた。
―――ドキドキしてるのがバレる!!
夕鈴はじたばたし始めるが、黎翔はなかなか離そうとしない。

「~~~ッ!陛下、降ろして下さい!」
「え~~やだな~…もっと抱いてたい…」
「~~~ッ、もうっ!!!」

陛下が離してくれなさそうなのが分かると、夕鈴は抵抗を諦めた。
こうして、身を任せるようになったのも本物の妃になったからだ。
だが、私と陛下は、未だ『本当の』夫婦にはなっていない。
でもそれも、今日までのことである。

―――明日、私はこの方の正妃となる。

ここまで来るのに、とても長かったような…短かったような。
陛下と一緒に居ると、時の経ち方も曖昧になる。
本物の妃になるまでが、物凄く長かった気がする。
でも、そのもどかしい日々も、もう終わる……



「―――ここだ。」

陛下が私をようやく降ろしてくれる。
陛下は馬を置いた後私を抱き上げて、そのまま歩き出した。
その時、陛下の手で目隠しされた。
何でも『着いてから驚かせたいから、その時までのお楽しみ』とかなんとか。
そのまま運ばれて、今やっと降ろしてくれた。

「―――わぁ…!」

夕鈴は目に映った景色に感動する。
辺りは一面、花畑だった。
色とりどりの花が、大地を埋め尽くしている。

「この光景を夕鈴に見せたかったんだ…――気に入った?」
「はいっっ!!!」

夕鈴は花畑の方へ駆け出す。
一面の花畑は、芳しい香りで包まれている。
夕鈴は一輪の花を手に取る。

―――綺麗…

まるで花の世界に迷い込んだようだ。
目に映るは花の絨毯。
鼻に香るは花の芳香。
耳に聞こえるのは、風によって靡く花の囁き。
ここにいると、時間も何もかも忘れそう…―――

「夕鈴。」

夕鈴ははっと我に返る。
いつの間にか、黎翔に後ろから抱き込まれていた。

「――陛下?」
「夕鈴……――――消えてしまうかと思った…」

黎翔は更に夕鈴を抱き込む。
今――夕鈴がそのまま花畑に消えてしまうかと思った。
失いたくない、僕の唯一の花。
本物の花の中に、埋もれてしまうかと…

「私はどこにも行きませんよ?―――陛下のお傍が…私の居場所です。」

夕鈴は黎翔の腕に自分の手を乗せ、慈しむように撫でる。
そして腕の中で振り向き、黎翔の頬に手を伸ばす。

「…お疲れなのでしょう。陛下も少し休まれてはどうですか?」
「―――ここで?」
「はい。丁度、あそこに木陰もあります。あそこに参りましょう。」

そう言って、夕鈴は黎翔を樹の傍まで連れて行く。
黎翔は苦笑いしながらも夕鈴に引かれるまま連れられる。
樹の傍に着くと、夕鈴は黎翔に座るよう言う。
そこで黎翔は夕鈴も引っ張り込んだ。
自分の膝の上に、夕鈴を乗せて抱き締める。

「――わっ!な、何するんですかっ、陛下!」
「夕鈴、このままくっついててくれる?」
「えっ!?」
「夕鈴と一緒にこうしてる方が、僕は癒されるな~…」

ゴロゴロと小犬の声のまま甘えてみる。

「もう…仕方ないですね~…」

夕鈴は大人しく黎翔の膝の上に居る事にした。
実際、この腕の中はとても心地良い。
夕鈴は黎翔の胸に凭れて、ほんの一時の安らぎを感じていた。



「ねえ、夕鈴。」
「はい?何ですか?」

暫く静かに互いの温もりを感じていると、黎翔が話しかけてきた。

「夕鈴は、西の国の結婚式の事を知ってる?」
「――?いえ…」

下町で育った夕鈴には、そんな遠い国の話など聞いた事は無い。

「遠い西の国では、お互いの指に合う指輪を結婚式で交換して、相手の指に嵌めるんだってさ。」
「そうなんですか~…」

結婚式にも、色々あるのだと夕鈴は感心した。
でも、それが何か関係あるのだろうか…?
その訝しげな夕鈴の顔に答えるかのように、黎翔は続けた。

「僕たちの結婚式では、そう言う事は出来ないから、今日、ここで花冠の交換しない?」
「花冠の交換…ですか?」
「うん、そう。」
「分かりました…―――ところで、陛下。」
「うん?」
「花冠の作り方はご存じなんですか?」
「―――それが…僕、作った事無いんだよね~…」
「一度も無いんですか?」

夕鈴は小さい頃に下町で、野に咲く花を使ってよく花冠を作った。
女の子は、そうして頭に冠を乗せ、一時のお姫様気分を味わうのだ。
まさかその時は、自分が王様の妃になるなどとは夢にも思わなかったが。

「うん。一度もない。だから、夕鈴。教えてくれる?」
「――分かりました。では、あちらに行きましょう。」

夕鈴は立ち上がり、花畑の方へ行こうと黎翔の手を引く。
黎翔もそれに応え、微笑みながら立ち上がり、夕鈴の手を握る。
二人は花畑へと歩き出した。



「ここで良いかしら?」

夕鈴は花冠を作る場所として目ぼしい場所を見つけ、座った。
黎翔もその傍らに座る。

「作るのって難しい?」
「いえ、簡単ですよ。」

夕鈴は適当な花を3、4本摘む。
それらを束にし、もう一本摘む。

「基本は、同じ事の繰り返しなんです。まず練習しましょう。花を3、4本摘んで、束にしてください。」
「うん。」
「それが終わったら、別の花をもう一本摘んでください。」

黎翔は言われた通りにする。
夕鈴は黎翔の手元を見て、続ける。

「では、先ほど束ねた方を基礎として、この一本の花を巻きます。」

夕鈴は束ねた花に、一本の花を巻いた後、ぎゅっと詰める。

「そしてまた一本ずつ巻きます。これを繰り返すんです。」
「ふ~ん…意外と簡単なんだね。」
「そうなんです。陛下ならすぐ覚えますよ。」

黎翔は花冠作りに集中することにした。
それを見た夕鈴は、自分も久しぶりの花冠作りに集中した。



半刻も経たずに「出来た!」と黎翔が言った。
その出来は、初めてとは思えないくらい上出来だった。

「わぁっ!陛下、上手いですね~。本当に作ったこと無かったんですか?」
「本当だよ。これが初めて。」

やっぱり陛下は何でも出来るのね~…と、羨ましくなった。

「さて…」

黎翔は周りの花を一通り摘み始めた。
夕鈴は「?」と思いながら、その行動を見守る。
そして粗方摘み終わると、夕鈴の頭にそ…と触れさせる。

「…?陛下?どうしたんですか?」
「…いや、夕鈴にはどの色のどの花が似合うかな~…って。」
「――!!」

そうだった。
元々この花冠作りは、二人だけの結婚式のため。
夢中になってて途中から忘れてた。

「これも似合う…いや、これかな…」
「あの、どれでも良いですから…」
「ええ~?折角の結婚式なのに…―――君に一番似合う花冠を、私が作りたいんだ。」
「――っ!!」

それまでずっと小犬だったのに、突然狼になる。
その変貌に、夕鈴は心音が高鳴るのを感じた。
黎翔は夕鈴の頬に手を当て、妖艶な笑みで夕鈴に迫る。

「君は、私に似合う花冠を作ってはくれないのか?」
「つ、作ります!作りますから…っ!」

そんな笑顔で迫らないで!という夕鈴の声は声にならない。
しかし、黎翔には伝わったようで「ふ…」と笑いながら離れた。
その時、夕鈴の頬と喉元を撫でるのを忘れない。
夕鈴はまるで茹でダコのように顔を赤くしながらも、自分も黎翔に似合う花を探し始める。



黎翔は桃色を基調にし、他に橙色や黄色の花を混ぜた花冠を作った。
夕鈴は、やはり黎翔には赤が似合うと思って、でも高貴な紫も捨て難く、この二つの色で花冠を作った。

花冠を手に持ち、互いに向き直る。
黎翔が

「夕鈴…私は生涯、君を…君だけを妻とし、寄り添い、愛することを…―――ここに誓う。」

夕鈴に花冠を被せる。
それに続いて夕鈴が

「黎翔様。私は貴方を愛し、生涯お傍に居る事を…誓います。」

黎翔に花冠を被せる。
互いに互いの作った花冠を被り、夕鈴は何だか気恥ずかしい気持ちになる。
しかし、次の黎翔の言葉に、そんな気持ちも吹き飛んだ。

「ここに、花冠の交換は成った。―――では、誓いの口付けをしようか、夕鈴。」
「えっ!!?」

何だそれ、聞いてない。
夕鈴は途端に真っ赤になり、あたふたし始める。

「――まだ恥ずかしい?」
「恥ずかしいですよっ!」

くすくす、と笑いながらも、黎翔は夕鈴を抱き締める。
こうなったら、何が何でも口付けしないと離してくれないのは、もう学習した。

二つの影が重なる。
夕鈴は、黎翔の温もりを感じながら、目を閉じる。


―――この人と、私は生涯寄り添うの。
―――いつまでも…―――永遠に。

一面に咲き誇る花畑で、黎翔と夕鈴は永遠の愛を誓う。

―――それは、二人だけの内緒の結婚式

――――――――――――――――――――――――

リク内容は

『キラキラふわふわ・・・・そう。お妃様に癒された~い♡陛下って、こんな感じなのかしら?疲れたら膝抱っこで補給・・・・いいな♪遠乗りしたお花畑で可愛いゆうりんに癒される陛下・・・・。お互いの華冠をつくり合って交換(作り方は夕鈴指導で)とか、どうでしょうか?最終、気持ちがあふれて求婚した陛下に照れながら頷く夕鈴。』(原文)

です♪

…え?
リクの内容と違う(・・?
そんなことは無いですよ~(笑)
頷く夕鈴が居ないとか、気持ちが溢れて思わず(とは書いてないですけど)求婚する陛下が居ないとか…

それは幻覚です!(キッパリ!

すみませんきっとどこかにリクエストが飛んで行ったんですすみませんリク様m(__)m
…と、ブログで謝ってみる(笑)


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*Comment

NoTitle 

は!ホントだ。リク内容と違う?(笑)(*´∀`*)
言われて気づく?(≧∇≦)はは!

(*≧m≦*)ふふ。いいんですよ♪ちがくてもね。♪(。→∀←。)
いつ読んでも可愛くて素敵なんです・・・。
はあ・・癒される・・・。たしかこの時いろいろあって疲れてた時期なんですよね~。(遠い目)

いつも素敵なお話ありがとう!

  • posted by ママ 
  • URL 
  • 2013.12/14 07:50分 
  • [Edit]

ママ様へ 

自己申告するというwww
私もブログ掲載の時に気が付きました(おい

リクを受け付けても、話の流れによってはこうなるんだなぁ~…と、改めて思いましたよ!

いえいえ、こちらこそ素敵なリクをありがとうございました!
また宜しくお願いします!←
  • posted by さき 
  • URL 
  • 2013.12/14 11:11分 
  • [Edit]

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